『情報の科学と技術』原稿執筆の手引き


2017年1月1日改定
2017年9月1日改定
2018年4月1日改定
2020年9月1日改定
2021年4月1日改定
2023年2月1日改定
2024年3月18日改定
(一社)情報科学技術協会

この手引きは,『情報の科学と技術』に提出される原稿の執筆,提出,掲載についての詳細を定めるものです。依頼執筆原稿,投稿原稿のいずれにも適用されます。

1. 原稿の書き方

1.1 原稿用紙

ワープロを使用し,Microsoft Word形式(編集履歴を含まない形式)またはテキスト形式で作成してください。できるだけ,「原稿提出票」に含まれているMicrosoft Word形式の原稿用紙テンプレートをご使用ください。原稿提出票は,当協会Webサイト(https://www.infosta.or.jp/wp/wp-content/uploads/2024/03/kaishi_template20240315.docx)からダウンロードすることができます(依頼原稿の場合は依頼時にお送りします)。

1.2 原稿の長さ

依頼原稿については,依頼の際個別にお伝えします。

投稿原稿については,原著論文の場合刷り上り8ページ,総説・解説,事例報告の場合刷り上り6ページを上限とします。このページ数にはタイトルと著者名の記載部分,和文と英文の抄録・キーワードを含みますので,これらを除いた本文部分(図表,参考文献を含む)は原著論文では約17,000字,総説・解説,事例報告では約約12,000字となります。テンプレートの原稿用紙(26字×39行)を用いた場合,それぞれ17枚,12枚以内となります。図表がある場合は,その分の文字数を考慮して本文を作成してください。

その他の種類の記事(体験記,主張・提言・エッセー,翻訳・抄訳記事,集会等の報告,プロダクト・レビュー)については,原則として刷り上がり2~4ページの範囲(約4,000~8,000字,図表込み)とします。

刷り上がりが上記のページ数を越える場合,原稿の短縮をお願いすることがあります。

1.3文章の書き方

文章はできるだけやさしく,かつ冗長にならないようにしてください。詳細は「6. 細則」をご覧ください。

1.4 他の著作物からの転載等

執筆者が,他の著作物から転載する場合や,図表,写真等を使用する場合は,事前に著作権者から記事に転載利用するための許諾を得てください。

1.5 著者抄録,キーワード(和文・英文)

以下の記事の執筆者は,和文抄録,和文キーワードおよび英文抄録,英文キーワードをつけてください(原稿提出票の所定欄に記入)。

  1. (1) 依頼記事のうち特集記事
  2. (2) 投稿記事のうち総説・解説,事例報告,原著論文,翻訳・抄訳記事,プロダクト・レビュー

1.6 データの共有、公開

論文や記事の根拠となるデータを、共有、公開することができます。より詳細な説明は、会誌ウェブサイト(https://www.infosta.or.jp/journal-top/)に記載の「「情報の科学と技術」データ共有・公開ポリシー」をご参照ください。

2. 原稿の提出

原稿はなるべく電子メールで提出してください。電子媒体(CD,DVD等)で提出する場合は,1部プリントしたものを同封してください。図表はそのまま版下として使用しますので,明瞭な原稿を添付してください。なお,著者校正の際に必要となりますので,提出した原稿の控えをお手元にお持ちください。

3. 掲載について

3.1 校正

執筆者には初校(場合により再校)をお願いしています。校正の際には,原文に大幅な加筆・修正をしないようにしてください。また,校正は指定の期日内にすみやかに行ってください。

3.2 別刷りの作成

掲載原稿1編につき,本誌1部を贈呈いたします。また掲載記事をJ-STAGEからダウンロードできるIDとパスワードを差し上げます(掲載月限定)。

ご希望により印刷物の別刷り(有料。50部以上より承ります。)を作成・送付いたします。ご希望の際は,校正依頼時に送付する申込書にてお申込みください。本誌発行後の別刷り申し込みについては,別途お見積りいたします。

3.3 掲載原稿の取扱い

掲載された記事の原稿は,原則として返却いたしません。ただし,図表,写真などの返却をご希望の場合は,原稿提出時にその旨ご連絡ください。

4. 個人情報

記事には氏名,所属機関名及び部署,所属機関所在地(または連絡先住所),および電子メールアドレスが掲載されます。但し,電子メールアドレスの公開を望まない場合は,原稿提出時に必ず申し出てください。また原稿料の支払調書を作成する場合は,マイナンバー(個人番号)が必要となりますのでご用意ください。

なお,投稿原稿の査読を編集委員会外部に依頼する場合は,執筆者の個人情報は外部者には知らされません(原稿中の個人情報に関する記述は除く)。

5. 著作権

5.1 本誌に掲載された記事の著作権は著者に帰属します。

5.2 著者は下記の権利を当協会に許諾するものとします。

  1. (1) 本誌に記事を掲載し,印刷物及びオンラインで排他的に出版する権利
  2. (2) 本誌に掲載された記事の翻訳や翻案等を通じて二次的著作物として利用し,当協会が発行する出版物(電子版を含む)を通して出版する権利
  3. (3) 本誌に掲載された記事の紙面から紙面への複製を有料または無料で許諾する権利

5.3 著者は掲載された記事を下記の目的で利用することができます。

  1. (1) 記事が本誌に掲載された後,記事の出典が本誌掲載記事であることを明記し、出典の書誌事項を示して,同記事を著作者個人のWebサイト,所属機関のウェブサイト(機関リポジトリを含む),研究資金助成機関のWebサイト,または非営利電子論文アーカイブ機関リポジトリに掲載すること。その際、下記の要件に従ってください。
    • 非会員読者に対してエンバーゴ(公開猶予)期間を設けている記事の掲載は、発行から3ヵ月経過後とする。
    • 記事の掲載は、執筆者が提出した原稿の最終版、当協会の出版(J-STAGEからダウンロードしたPDF)の複製のいずれでも可とする。なお、掲載に当たっては執筆者提出原稿の最終版か、出版物の複製であるかを付記すること。
    • より詳細な説明は、会誌ウェブサイト(https://www.infosta.or.jp/journal-top/)に記載の「「情報の科学と技術」オープンアクセスポリシーの策定について」をご参照ください。

5.4 その他、記事の著作権に関して上記に含まれない事項が生じた場合は,当協会との相談の上で決定するものとします。

5.5 上記5.2及び5.3は,本誌第68巻第1号(2018年1月発行)以降に掲載する記事に適用し,第67巻第12号(2017年12月発行)までの掲載記事には,2006年7月19日改定の「『情報の科学と技術』掲載原稿の著作権規程」を適用するものとします。

6. 細 則

6.1 文章と用字・用語

  1. (1) 文章は,「である調」とし,簡潔で明確に表現してください。
  2. (2) 漢字は,原則として常用漢字を使用してください。
  3. (3) 数字は,原則としてアラビア数字を用いてください。
  4. (4) 英数字・記号を記述するときは原則として半角を用いてください。1文字のみの数字については全角を使うこともできます。
  5. (5) 略称・略語は,最初に出てくる箇所で,括弧を付けて正式名称を付記してください。
    例:FID(International Federation for Information and Documentation)
  6. (6) 印刷版ではモノクロ印刷となるため,原稿中の図表を説明する際,色の表現をしないでください。たとえば,「図の赤グラフについては・・・」のような表現は避けてください。

6.2 標題・著者名・所属機関名

原稿提出票(依頼原稿の場合は執筆者情報記入票)に,標題(和文および英文),著者名(和文およびローマ字),所属機関名および部署(和文および英語の正式名),所属機関所在地(和文およびローマ字),電話番号,電子メールアドレスを記載してください。このうち雑誌に掲載される情報については,上記4.をご覧下さい。

英文標題とローマ字著者名の表記は以下の形式でお願いします。

○英文標題

大文字の使用は次の場合とし,それ以外の文字は小文字とします。

  • 標題および副標題の最初の単語の先頭文字
  • 固有名詞の先頭文字
  • 略号その他慣例的に先頭文字あるいは全文字を大文字とする語(OCR,IoTなど)
  • 著者が特に強調するための大文字の使用
    [例]A bibliometric analysis of the articles authored by Dr. Eugene Garfield.
○ローマ字著者名

名,姓の順序とし,名の先頭文字と姓の全文字を大文字とします。名と姓の間は空白(半角)とし,句読点は入れません。なお,ヘボン式,訓令式のどちらを使うかについては,著者が普段お使いの方式としてください。[例]Ichiro SUZUKI

6.3 著者抄録およびキーワード

  1. (1) 1.5で指定した記事の執筆者は,原稿提出票に,和文と英文の抄録およびキーワードを記入してください。
  2. (2) 抄録の長さは,和文は250~300字,英文は80~120語とします。
  3. (3) キーワードの数は3~7個とします。

6.4 章,節などの見出し区分

章,節,項などの区分は,ポイント・システムを使用してください。これらの番号はすべて半角とします。例:

  • 第1章 →1
  • 第1章 第2節 →1.2
  • 第1章 第2節 第3項 →1.2.3
  • 項以下の細分 →(1)

6.5 図・表・写真

  1. (1) 図(写真を含む),表は,図1,図2…,表1,表2…のような一連番号(数字は半角)と簡潔なタイトルを付け(表は上,図は下に),本文と別にまとめてください。
  2. (2) 原稿本文の図,表の挿入箇所は,原稿中または原稿用紙の右欄外に,←図1,←表1のように赤字で指定してください。
  3. (3) 図表は原稿中に貼りこまず,別ファイルとして提出してください。
  4. (4) 図表をスキャニングする場合,解像度は300dpi以上にしてください。
  5. (5) カラーの図を提出された場合,J-STAGEに搭載される電子版はカラーですが印刷版はモノクロとなりますので,配色などにご注意ください。

6.6. 注記

注記がある場合は,本文の注記箇所の右肩に注1),注2)…のように一連番号を付け,本文の後(参照文献の前)に,その内容を番号順に記述してください。

6.7 参照文献

  1. (1) 文献を参照したときは,本文の参照箇所の右肩に1),2),3)…のように一連番号を付け,本文の後(注記がある場合はその後)に,文献を番号順に記述してください。
  2. (2) 参照文献は,以下の記述例に従って記述してください。なお,この記述例は,「科学技術情報流通技術基準 参照文献の書き方(SIST02)」に準拠しています。詳細はSISTWebページのアーカイブをご覧ください。https://warp.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/12003258/jipsti.jst.go.jp/sist/handbook/sist02_2007/main.htm
  3. 著者名は,2名までは全員を記入し,3名以上の場合は先頭1名を記入した後に「ほか」(参照文献が和文の場合),または「et al.」(参照文献が英文の場合)を付けてください(下記の例を参照)。

参照文献の記述例

○雑誌論文(著者2名の場合)
― 国内論文 ―

川瀬直人,清水茉有子.国会会議録フルテキスト・データベース Web API 開発の背景とその利用状況分析.情報の科学と技術.2015,vol. 65,no. 12,p. 531-536.

― 外国論文 ―

Bornmann, L.; Mutz, R. Growth rates of modern science: A bibliometric analysis based on the number of publications and cited references. Journal of Association for Information Science and Technology. 2015, vol. 66, no. 11, p. 2215-2222.

○雑誌論文(著者3名以上の場合)
― 国内論文 ―

溝口 理一郎ほか.オントロジー強化型シソーラス 工学者のための発想支援型情報検索を目指して.情報管理.2015,vol. 58,no. 5,p. 361-371.

― 外国論文 ―

Peroni, S. et al. Setting our bibliographic references free: towards open citation data. Journal of Documentation. 2015, vol. 71, no. 2, p. 253-277.

○Webサイト
※必ず参照日を記入してください。

  • “NTCIRとは”.NTCIR (NII Testbeds and Community for Information access Research). http://ntcir.nii.ac.jp/jp/about/, (参照 2016-04-30)
  • “Science and Engineering Indicators 2016”. National Science Board. http://www.nsf.gov/statistics/2016/nsb20161/#/, (accessed 2016-04-30)
DOIの付されたWeb上の文献を参照した場合(上記の著者2名外国論文の例)

Bornmann, L.; Mutz, R. Growth rates of modern science: A bibliometric analysis based on the number of publications and cited references. Journal of Association for Information Science and Technology. 2015, vol. 66, no. 11, p. 2215-2222, http://doi.org/10.1002/asi.23329

○図書
― 和書 ―

谷口祥一,緑川信之.知識資源のメタデータ.第2版,勁草書房,2016, 280p.

― 翻訳書 ―

ダンカン・ワッツ(栗原聡ほか訳).スモールワールド.東京電機大学出版局,2006, 314p.

― シリーズもの ―

日本図書館情報学会研究委員会編.情報の評価とコレクション形成.勉誠出版,2015, 173p.(わかる!図書館情報学シリーズ,2)

― 図書の1章または一部 ―

原田智子.“情報検索”.情報検索の知識と技術 基礎編.吉井隆明編著.情報科学技術協会,2015, p.34-52.

― 洋書 ―

Moed, H. F. Citation analysis in research evaluation. Springer, 2005, 346p.