山崎茂明 著
本来、雑誌の評価指標のひとつにすぎ なかったインパクトファクターが、最近では個人や機関の研究業績指標としてすり替えられているケースが目立ってきた。このような使われ方は誤りであるとし て、インパクトファクターの提案者であるガーフィールド博士も以前から、事あるごとに警鐘を鳴らしていた。しかしそれにも関わらず、間違った使われ方は世 界中で後を絶たない。
また、関係する雑誌のインパクトファクターのポイントを上げようとして意図的な引用を勧めたりする編集委員もいるという。科学界では従来にない定量的な評価指標を重要視するあまり、数値のみが一人歩きしているように見える。
このようなインパクトファクターを巡る珍妙かつ狂想的な現象を憂い、正しい理解のための手引書として本書は書かれた。著者はこれまでもインパクトファク ターについての調査論文を発表し、解説記事をまとめてきた。本書はその集大成として、インパクトファクターとは何かを示し、実際の応用、問題、科学界にお ける論点、そして事例などを整理している。また本書はインパクトファクターを含め、今後の引用分析の研究のための基礎資料となるであろう。
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- 判型: B5判 52ページ
- ISBN: 978-4-88951-041-6
- 発行日(表示用): 2004年3月20日
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