<座談会> SLA最後の年次総会から考える―情報専門職が集う“場”のこれから

【開催概要】

日時

2025年9月17日(水)14:00~16:00

会場

東京農業大学 国際センター(世田谷キャンパス)2階会議室+オンライン聴講

主催

一般社団法人 情報科学技術協会(INFOSTA)

共催

特定非営利活動法人 日本農学図書館協議会(JAALD)

定員

会場参加: 先着50名

 

【参加方法・参加費】

オンサイト(会場)参加:

参加費 2,000円(茶菓付き)/Peatix による事前申込制(先着順)
参考: 領収データ(適格請求書)にアクセスする

オンライン視聴(ライブ配信・聴講のみ):

参加無料・事前登録制(質疑応答には参加できません。)
※ オンライン聴講の定員は設けていません。

申込方法

Peatixより事前申込制

申込締切

2025年9月10日(水)まで

 

【イベント趣旨】

米国のSpecial Libraries Association(SLA)は、産業界・学術界・政府機関など多様な分野の情報専門職をつなぐ国際的な専門職団体として、100年以上にわたり活動を続けてきました。しかし近年、組織の持続可能性が課題とされ、2025年の年次総会では、ASIS&T(Association for Information Science and Technology)との統合の可能性を含む将来の方向性について議論が行われました。その動向はいまだ不透明であり、SLAの存在意義や役割、さらには情報専門職のあり方そのものが問い直されています。
本座談会では、2025年のSLA年次総会に参加した東京農業大学の豊田恭子氏による報告を起点に、SLAの変化を通して、情報専門職が直面する国際的な潮流を見つめ直す機会とします。
あわせて、「情報専門職は何を専門とし、いかにして社会とつながるのか」「専門職団体はこれからどのような“場”でありうるのか」といった問いを共有し、分野横断的な知識と実践が求められる時代における、情報専門職のアイデンティティを再考する場とします。
当日は、SLAアジアン・チャプター・アドバイザー、日本農学図書館協議会会長、情報科学技術協会会長などを迎え、異なる立場からの意見交換を通じて、国際的動向を多角的に理解する時間としたいと考えております。
参加者にはお茶とお菓子をご用意し、登壇者との質疑応答の時間も予定しています。
国際的な動向や情報専門職の未来、そして「集う場」の意義に関心をお持ちの皆様のご参加を、心よりお待ちしております。

 

【登壇者(敬称略)】

豊田 恭子(東京農業大学 教授)

図書館情報学を専門とし、大学教育の場で情報リテラシーや専門情報検索の指導に従事。企業での実務経験を活かし、教育と現場の橋渡しに取り組む。2025年には米国SLA年次総会に参加し、国際的な情報専門職団体の動向を現地で取材。実践に根ざした教育と国際的視野を兼ね備えた、次世代の情報専門職育成に尽力している。

佐藤 京子(SLAアジアン・チャプター・アドバイザー)

米国Special Libraries Association(SLA)におけるアジア地域コミュニティ(アジアン・チャプター)の元プレジデント&元日本代表として現職(アドバイザー)を務める。アジア諸国とSLA本部を結ぶ橋渡し役を担い、専門職団体の国際化と多文化連携の推進に貢献。日本とアジア諸国の専門図書館団体との交流活動にも継続的に関わっている。

長塚 隆(鶴見大学 名誉教授/特定非営利活動法人 日本農学図書館協議会 会長/情報知識学会 副会長)

学術情報資源、専門図書館、大学図書館などの幅広い領域に精通し、研究支援・地域資料・デジタルアーカイブなどの実務にも豊富な経験を有する。人的ネットワークにも優れ、日本農学図書館協議会会長として専門情報流通の強化を主導。情報知識学会副会長としては、学理的視座から情報専門職の意義と課題に向き合い続けている。

清田 陽司(麗澤大学 教授/一般社団法人 情報科学技術協会(INFOSTA)会長)

京都大学博士(情報学)。AI・自然言語処理・テキストマイニングを専門とし、企業における実装と大学での教育・研究の両面で活動。日本人工知能学会では編集委員長、全国大会実行委員長などを歴任し、研究とコミュニティ運営の双方で活躍。INFOSTA会長としては「AI利活用研究会」の立ち上げを主導するなど、実務と学術の架け橋として、情報科学技術の発展と情報専門職の未来を見据えた取り組みに注力している。