検索技術者検定―情報を武器にする力が、キャリアを切り拓く―
検索技術者検定(Qualifying Examination for Information Specialist)とは?
信頼できる情報を調べ、見極め、活用する技を体系的に学び、その力を評価する、情報検索の技術検定です(情報検索(information retrieval)とは、蓄積された情報から必要な情報を再び呼び戻すことです。)。
本検定では、研究、特許、企画、コンサルティング、マーケティング、情報管理など、信頼性の高い情報を迅速かつ正確に取得して活用し、情報の収集、分析、管理を行うことで問題解決に貢献する、あらゆる分野の情報専門職に求められる実践力を育成します。
試験概要
3級 | 準2級 | 2級 | 1級 | |
位置づけ | 情報調査のリテラシー能力を検定するものであり、上位の級への入門 | 情報専門家としての登竜門 | プロフェッショナルとして価値提供できる情報専門家 | 情報専門家としての価値提供に加えて、企画立案、組織の運営、人材育成にも貢献できる高度プロフェッショナル人材 |
合格者の表記例 | 3級検索技術者 Information Specialist, Grade 3 |
準2級検索技術者 Information Specialist, Grade Pre-2 |
2級検索技術者 Information Specialist, Grade 2 |
1級検索技術者 Information Specialist, Grade 1 |
情報リテラシーの基礎 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
情報資源・データベース・検索システムの具体的な検索技術 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
各専門分野における情報検索の経験にもとづく高度な実践能力 | ◯ | ◯ | ||
指導育成力、企画・運営能力、部門間調整力等 | ◯ | |||
試験方法 | 会場型 CBT(Computer Based Testing)方式 | 会場型 CBT(Computer Based Testing)方式 | 会場型 CBT(Computer Based Testing)方式 | 一次 会場型 CBT(Computer Based Testing)方式 二次 面接試験 |
試験会場 | CBTSテストセンター(全国47都道府県の約300会場から選択) | CBTSテストセンター(全国47都道府県の約300会場から選択) | CBTSテストセンター(全国47都道府県の約300会場から選択) | 一次 CBTSテストセンター(全国47都道府県の約300会場から選択) 二次 オンライン |
受験資格 | 準2級合格者 | 一次 2級合格者 二次 一次合格者 |
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申込期間 | 2025年7月1日(火)~2026年1月24日(土) | 2025年8月6日(水)~2026年1月24日(土) | A日程 2025年8月26日(火)~10月20日(月) B日程 2025年11月25日(火)~2026年1月19日(月) |
2025年10月14日(火)~12月9日(火) |
試験日 | 2025年8月1日(金)~2026年1月31日(土) | 2025年10月6日(月)~2026年1月31日(土) | A日程 2025年10月26日(日)/27日(月) B日程 2026年1月25日(日)/26日(月) ※ 4日間の中からいずれか1日を選択 |
一次 2025年12月14日(日)/15日(月) ※ いずれか1日を選択 二次 2026年3月1日(日) |
合格発表 | 試験終了直後 | 試験終了直後 | A日程 2025年12月2日(火)10時 B日程 2026年3月3日(火)10時 |
一次 2026年1月27日(火)頃 二次 2026年3月4日(水)10時 |
出題形式 | 選択式 | 選択式 | 記述式 | 一次 記述式 |
試験時間 | 60分/回 | 60分/回 | 60分/回 | 一次 90分 二次 30分 |
出題数 | 計70問 | 計70問 | ||
合格基準 | 正答率70%以上 | 正答率70%以上 | ||
受験料(税込) | 6,600円/回 | 7,700円/回 | 8,800円/回 | 一次 15,400円 二次 11,000円 |
詳細 | 検索技術者検定 3級: | 検索技術者検定 準2級: | 検索技術者検定 2級: | 検索技術者検定 1級: |
- 2025年度 検索技術者検定 受験案内(PDF)
- 2023年度までの試験方式との相違点等(PDF)
どんな人に役立つの?
- 調査部門・情報センター・図書館・研究支援部門で働く情報専門職
- キャリアの中で情報収集・調査・分析・資料作成・情報管理に携わるすべての人
- 情報系の検定を受けてみたい人(合格した級に応じて、「1級検索技術者」「2級検索技術者」「準2級検索技術者」「3級検索技術者」を名刺などで称することができます。)
- 情報を使って考え、価値を生み出す力を伸ばしたい学生・社会人
- 「情報との向き合い方」を強みに変えたいすべての人に
いま、なぜこの検定?
- 生成AIが加速的に普及する時代にこそ問われるのは、「何を問い、何を信頼するか」という力です。
- 検索は、ただ情報を探す手段ではなく、「考えるための技術」。
- 自らの問いを深め、情報を選び、使いこなす力こそが、これからのキャリアを支える基盤になります。
受験/合格者数 実績
- 受験/合格者数 実績(2017年〜2024年)
受験のきっかけ(合格者の声より)
- レファレンス業務を担当して一年未満、日頃から学びの必要性を感じていました。本試験のメリットは、実務に直結した知識とスキルを身に付けることができること、そして学んだことを日々の業務の中で活かせることです。(図書館勤務(3級))
- 上司、OBの方々ほぼ全員が受験している事を知り受験しました。日常業務の良い復習勉強になりました。当然知らない内容もあり、より知識を深められました。今後、より質の高いサーチャーを目指す上で検索技術者検定2級・1級に合格することも重要だと考えています。(技術調査部(3級))
- 図書館司書にまつわる多くの知識を学びましたが,自分が学んだことをしっかりと身に付けていることを確かめる必要があると考えました。(大学4年生)
- 早期退職・独立開業したため、各業界において高いレベルで活躍されている仲間が欲しいと考えていました。1級合格に資する方々と交流を持つことは、自分自身の大きな成長の糧になると考え、受験に迷いはありませんでした。(技術コンサルタント事務所経営(1級))
- 医薬品・医療機器の安全性に関わる情報の文献検索を行っています。検索関連の知識が不足していると感じ、チャレンジという点と勉強の過程で知識が得られる点を考え受験しました。今回得た知識を活かして業務を行っていきたいと思っています。(安全性情報部(2級))
- 入社して10年余が経ち、これ までの実務経験や考え方を整理し、自身のこれからの方向性を考える良い機会にしたいと考え、受験を決めました。(調査分析部(1級))
- データベー スを中心とした検索知識と関連するマネジメントの視点に磨きをかけることで、大学や研究界全体を俯瞰しながら学 生や教職員、ひいては大学にその成果を還元できるような人材になりたいと思ったことが受験を決意したきっかけです。(大学図書館(1級))
- 知財部門がビジネス現場の知財活動を サポートするうえでも、特許に限らず幅広い情報源から役 に立つ情報を見極める必要があります。検索スキルを身に着けるために、まずは様々な情報源を知りその活用方法を正しく判断できるようにしたいと思い、今回受験を決めました。(知財部門(3級))
- 私が受験を始めた理由は、顧客から信頼して悩みを打ち明けていただける、そのようなインフォプロを志したためです。深いレベルで顧客の課題を理解することで、より効果のある情報を提供したい。その一心で挑戦を続けました。(マーケティング・データ・バンク事業部(1級))
- 資格に関するインターネット上の掲示板で見かけて、どういう試験なのだろう?と気になって試験内容を見た瞬間、学生時代の専攻である図書館情報学と、現在のコンサルティング業務が一本の線で繋がったように感じ、衝撃を受けました。 図書館情報学をベースとして情報検索に関する知識を体系的に学ぶことで業務での情報収集に活用できるのではないかと考え、すぐに試験に申し込みました。(サイバー セキュリティ・コンサルティング業務(2級))
- 大学にて図書館司書資格の取得に必要な授業を受けてきました。図書館司書にまつわる多くの知識を学びましたが、自分が学んだことをしっかりと身に付けているこ とを確かめる必要があると考えました。また大学3年生 の春に就職活動を始めることになり、自分の能力を他者に示す手段として、学んできた知識 を確固たる形として示せるものが必要であると考え、今回の受験を決めました。(学生(3級))
合格者の声
下記、検索技術者検定「合格者を祝う会」の記事をご覧ください。
合格者の団体
- 一般社団法人 情報科学技術協会(INFOSTA)入会案内・会員になるメリット
- サーチャーの会(東京圏を中心に活動している合格者有志の会です)
- IS-Forum(インフォ・スペシャリスト交流会)(関西/西日本地域の合格者有志の会です)
問合せ先
一般社団法人 情報科学技術協会(INFOSTA)