一般社団法人 情報科学技術協会 行動指針

2025年10月8日
一般社団法人 情報科学技術協会 理事会

この行動指針は、一般社団法人 情報科学技術協会(以下、「INFOSTA」といいます)の活動に参加するすべての人々が、安全かつ快適に活動に参加できる環境を確保することを目的として定めるものです。

INFOSTAは、すべての人を暖かく迎え入れ、魅力的で楽しく、安全な活動の場を提供することに努めます。いかなるハラスメントも許容しません。性的な言葉や画像、差別的な言葉や画像を含む一切の嫌がらせ行為は、オンライン・オフラインを問わず、INFOSTAの活動の場にはふさわしくありません。

ハラスメントとは、他者を脅かしたり侮辱したり、安全ではない環境を作り出したりする行為を指します。これには性別、性自認、性表現、性的指向、障がい、容姿、体型、人種、民族、年齢、信仰、公共の場(オンラインを含む)での性的・差別的な画像の公開、意図的な脅迫、ストーカー行為、つきまとい、嫌がらせ目的の写真撮影や録音、活動の持続的な妨害、不適切な身体的接触、および性的な言動に関する不快な言葉によるコメントや非言語的な表現が含まれますが、これらに限定されません。

ハラスメント行為に対しては、INFOSTAの運営に責任をもつメンバー(理事・監事、および該当する活動を担当する委員などを指します。以下「INFOSTAコアメンバー」といいます)が中心となって事実確認を行い、必要に応じて是正措置をとります。また、被害を受けた人々へのサポートも行います。

INFOSTAの活動に参加するすべての人は、オンライン・オフラインを問わず、この行動指針に従っていただくようお願いします。

私たちは、INFOSTAの活動へのあらゆる人の参加を尊重し、すべての人にとって安全で心地よい場となるよう努めてまいります。

 

1. ハラスメント行為への対応プロセス

1-1. ハラスメント行為への初期対応

ハラスメント行為を受けた場合、他者がハラスメント行為を受けていることに気づいた場合、その他懸念がある場合には、可能であれば行為者に直接、問題となる行為を止めるよう伝えてください。行為者が意図せずに悪影響を及ぼしている可能性もあり、当事者間で話し合うことで解決できる場合があります。

ただし、行為者に直接伝えることが難しい場合もあります。何らかの理由で行為者と直接話すことに抵抗がある場合は、次の手順に進んでください。

1-2. 問題のエスカレーション

行為者が行為を止めない場合、積極的にハラスメント行為を行っている場合、または現時点で直接の関与が適切でない場合は、以下のいずれかの方法により相談してください。

  • code-of-conduct@infosta.or.jp へのメール
    • この連絡先の受信者は、専務理事および事務局長です。原則として、理事(会長・副会長を含む)・監事に共有されます。ただし、理事および監事の中に行為者が含まれることが明らかである場合は、相談者の利益を損なわない方法で共有されます。
  • auditor@infosta.or.jp へのメール
    • この連絡先の受信者は、監事(2名)です。監事の判断により、適切と考えられる関係者に共有されます。
  • ハラスメントが行われたイベント等の運営に責任をもつINFOSTAコアメンバーの連絡先をご存じであれば、当該INFOSTAコアメンバーに直接ご連絡いただいても結構です。
  • 上記以外の方法(INFOSTA Webサイトのフォームなど)は用いないようご留意ください。

送信されたメールなどの情報は、関係者に厳重に取り扱われます。INFOSTAコアメンバーに行為者が含まれる場合は、相談者の利益を損なわないよう、情報の取り扱いに慎重を期します。匿名での相談を希望される場合は、一時的に取得した電子メールアドレスを使用いただいても結構です。

1-3. INFOSTAとしての対応

INFOSTAコアメンバーは、相談を受けた事案に対しては、INFOSTAの定款およびほかの規定にしたがって、相談者および行為者からの聴取を経た上で、行為者への注意喚起、一定期間の活動参加停止など、事案に応じて遅滞なく適切な対応を取ります。INFOSTAとして下した判断は、必要に応じて広く会員に周知し理解を求めます。

 

2. ペナルティ

ハラスメント行為の中止を求められた者は、直ちに従わなければなりません。従わない場合、INFOSTAは定款およびほかの規定にしたがって、行為者への警告、活動からの退場・追放、オンラインでの発言削除、アカウント停止など、適切と判断されるペナルティを取ることがあります。

具体的なペナルティには以下のようなものがありますが、これらに限定されません。

  • 問題行為を止めるよう行為者に警告し、さらに問題行為が続く場合に、より重いペナルティにつながることを通告する
  • 当該活動の残りの期間、被害者との接触を避けるよう行為者に要求する
  • 行為者の講演などを中止し、資料の公開も拒否する
  • 行為者の当該活動への参加を禁止する(無期限・期限付き)
  • 行為者のINFOSTAの活動への参加を禁止する(無期限・期限付き)
  • 行為者のオンラインでの発言を削除し、アカウントを停止する
  • ハラスメント行為の内容と行為者名を公表する
  • 行為者の会員からの除名

 

3. INFOSTAコアメンバーの責任

INFOSTAコアメンバーは、ハラスメント行為の防止と適切な対応のために、以下の事項を遵守します。

3-1. 行動指針および相談窓口の周知

INFOSTAコアメンバーは、本行動指針の概要、およびハラスメント行為に関する相談窓口を、必要に応じてイベント参加者などに周知します。

3-2. 相談への迅速な対応

INFOSTAコアメンバーは、ハラスメント行為に関する相談を受けた場合、速やかに事実関係を確認し、必要な対応を行います。事案に応じて、INFOSTAコアメンバー間で会議体を組織し、議論を行って対応方針を決定します。対応が遅延することのないよう、適切な役割分担のもと、迅速に行動します。

3-3. 相談者のプライバシーの保護

INFOSTAコアメンバーは、ハラスメント行為に関する相談者のプライバシーを保護します。相談内容や相談者の情報は、事案の対応に必要な範囲でのみ共有し、それ以外への開示は行いません。相談者の同意なく、相談者が特定される情報を外部に公表することはありません。

3-4. 中立的な立場の維持

INFOSTAコアメンバーは、ハラスメント行為に関する相談対応において、中立的な立場を維持します。相談者と行為者の双方の話を聴き、公平に事実関係を判断します。特定の立場に偏ることなく、事案の解決に努めます。

3-5. 再発防止への取り組み

INFOSTAコアメンバーは、ハラスメント行為の再発を防止するための取り組みを行います。情報発信などを通じて意識啓発を図るとともに、必要に応じて行動指針の改定等を行います。組織としてハラスメントを許容しない姿勢を明確にし、健全な活動環境の維持に努めます。

 

以上

履歴

  • 2025年10月8日 理事会の決議により制定