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OUG特許分科会

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2004年4月〜2005年3月

2005年3月度
日 時:3月11日 (金) 14:00−17:00
場 所:TKP虎ノ門会議室
内 容:調査についてのQ&Aのつづき

1)2月の特許分科会の「調査についてのQ&A」のつづきをやります。
  残っているものは次の番号14〜16です。

この件の取りまとめは桜田政美氏にお願いしました。
これらの質問事項について、情報提供やご意見をお寄せください。

番号14:特許解析ソフトについて
 現在利用されていて、お勧めの特許解析ソフト(パテントマップ、引例解析、言語処理解析など)があれば、
 ご紹介いただけないでしょうか。他のソフトとの比較などの情報がありましたらありがたいと思います。

番号15:特許マップについて
 特許マップを自分でどの程度作成しているか。
 どのような観点でマップを作成したことがあるか。
 実際に役に立ったのはどのようなマップだったか。
 研究者へマップ作成の指導をしているか。

番号16:調査結果・調査報告について
 特許の検索結果についてどの程度フォローしているか。
 内容の一次スクリーニングまでやっているか。
 最終報告までやっているか。

2)先月の分科会で取り上げた、番号6「検索結果の重複除去の手法」への関心が高かったので、
  「データ加工の手法」のテーマで、今月、再度取り上げます。

番号6:データ加工の手法
 Excelやテキストエディタなどを用いて、検索前後のデータを加工する手法について情報をお寄せ下さい。
 (具体的に知りたい事例がある方は、メーリングリストにお寄せ下さい。
 [システムA、B、Cの検索結果から、特許番号を抽出し、重複を除く方法]など)

 

2005年2月度
日 時:2月18日 (金) 14:00−17:00
場 所:機械振興会館 地下2階 B2−1会議室
内 容:調査についてのQ&A

特許分科会もこのところ毎月のように入会者があり、活況を呈していますが、一方で、
会員間の知識や経験の差が広がり、「飛び交っている会話や、
出てくる言葉の内容がよくわからない」と言うことが増えているのではないかと懸念しています。
また一方で、検索は既にエキスパートという方でも、経験が増えれば増えるほど出てくる疑問点や、
業務内容の変化に伴って、初歩的なことでも「実は良くわからないのだけど、
今さら恥ずかしくてとても聞けない」ということだろうと思います。
それらを解消するために「日頃の疑問や不明点」の棚卸をする機会を作る目的で今回のテーマを設定しました。

取り上げる事項としては以下のようなことを考えています。
 ○ 特許情報検索システムに関すること
 ○ 調査ツール(特許分類、用語辞書、シソーラス)に関すること
 ○ 明細書、包袋など、オンライン以外の情報の入手に関すること
 ○ データ加工に関すること
これ以外でも、会員が業務として関わる内容であれば、特に限定しません。
また、みなさんに紹介したい裏技・便利技などがあれば、積極的に出していただきたいと思います。

 

2005年1月度
日 時:2月18日 (金) 14:00−17:00
場 所:文京シビックセンター地下2階 文京区消費生活センター 研修室A
内 容:数千件の特許文献を効率よく分類し技術開発に役立てる手法

特許調査を担当して1年半になりますが、
現在のところ審査請求前調査と拒絶対応処理を中心に業務を進めています。
そんな中、開発担当者と意見交換する機会があり、
特許出願前や開発をスタートさせる時点での先行技術調査は大切であるが
なかなかうまく調査できないという声がありました。

特に数千件の公報を抽出して、
どのように仕分けして有効な情報に細工するかアドバイスを求められました。
例えば、給湯器の開発では高効率化、利便性の向上など多くのテーマがあります。

給湯器の分野を1984年1月以降の公報から
『温水供給+給湯+風呂』と少し広めに検索すると59,426件になりました。
更に熱源を『ガス』に限定すると24,218件になります。

ここまでで大雑把にガス給湯器の分野に絞り込みました。
しかし全文キーワード検索で絞りましたので、
この集合には雑音が含まれていることが容易に予測できますし、
この集合を全文で読んで仕分けするのでは金銭的にも時間的にも無駄の多い調査になってしまいます。
そのため更に高効率化のための開発テーマ『潜熱』回収、
そして回収後の『ドレン』処理で267件に絞り込み。

その上で発明の名称やIPC、Fタームで絞り、要約に目を通す。
最終的には開発テーマに近い分野にどんな発明が出願されているか明細書で確認し、まとめます。
また開発テーマに派生した分野についても同じような作業を行い
給湯器を取り巻く開発状況を明らかにしたいと思います。
今回、給湯器の開発について、1例(部分)を報告させていただきます。
これに関連して特許分科会の皆さんからも数千件の発明文献を効率的に分類整理した事例や、
分類整理するためのアイディアをご紹介下さいますようお願いいたします。

 

2004年12月度
日 時:12月10日 (金) 14:00−17:00
場 所:文京シビックセンター3階 障害者会館 会議室C
内 容:「Fターム解析マップ」の紹介とその評価

今月はパテントマップの新しい方式の紹介とそれに対する皆様の評価をお願いします。
この新しい方式は、幹事がInfoPro2004で発表しました以下のテーマです。
「研究開発者のためのリスト型パテントマップ(3):ナノテクノロジー特許の情報解析」
「Fターム解析マップ」は、紙数の限られた予稿集では紹介し切れずに、
当日の会場でOHPを用いて紹介しましたが、その真価を紹介するには時間が不足していました。

この「Fターム解析マップ」は、「今後のパテントマップの流れを変える可能性のある画期的な方式である」
と開発者は自認していますが、まだ客観的な評価を受けていません。
今回、本特許分科会でこの「Fターム解析マップ」を紹介する機会を与えていただきましたので、
この機会に特許情報の解析に際して、この「Fターム解析マップ」が、
マニュアル方式に近い内容解析を機械方式(リスト型)で実現した詳細を紹介させていただきます。

併せて、マップに関して造詣の深い当分科会のメンバーに、
この方式への率直かつ辛辣なご評価を仰ぎたいと考えています。
ただし、今回の紹介は「Fターム解析マップで何ができるか?」に留めさせていただき、
「Fターム解析マップをどのように作成するか?」は控えさせていただきます。

具体的には、以下の要領で幹事から「Fターム解析マップ」を1.5時間程度で紹介させていただき、
その後に、この方式へのご評価、問題点の指摘などの発表・議論を賜ります。
本紹介の元となっているINFOPRO2004の予稿集原稿を特許分科会のフォルダーにアップしますので、
それをご参照いただき、評価・考察・課題などに関してご発表・ご意見をいただければ幸いです。

「Fターム解析マップ」の紹介内容と要領(質疑も含めて1.5時間程度):

1.「Fターム解析マップ」の背景
  1)マニュアル方式と機械方式の特色と課題
  2)解析要素としてのFタームの解析能力
2.INFOPRO2004での講演内容の紹介
  1)はじめに
  2)目的
  3)方法
  4)結果(9事例)
  5)考察
  6)結論
  7)おわりに
3.「Fターム解析マップ」の応用事例:解析コンテンツの紹介
  1)「カーボンナノチューブ関連特許の各種動向・応用解析」
  2)「ナノテク構造物・製造法、処理関連特許の各種動向・応用解析」
「Fターム解析マップ」に対する評価・議論のための項目例

1.Fタームの問題点や課題
2.Fタームを会席要素に用いる際の留意点や課題
3.「Fターム解析マップ」はパテントマップの流れを変えられるか?

 

2004年11月度
日 時:11月12日 (金) 14:00−17:00
場 所:文京区民センター3階 3−C
内 容:公共(各国特許庁)の特許情報サービスを考える

担当幹事を清水美都子氏にお願いしました。内容は次のとおりです。
特許電子図書館における特許分類を用いた検索については、高橋昭公氏がお話をします。

(1)公共(各国特許庁)の特許情報サービスに関する意識調査
(2)日本の公共の特許情報サービスである特許電子図書館における特許分類を用いた検索
  **公報テキスト検索とFI・Fターム検索の検索機能の差**
(3)公共の特許情報サービスに必要な機能及び受益者負担についてのディスカッション

 

2004年10月度
日 時:10月8日(金) 14:00−17:00
場 所:文京シビックセンター5階 中小企業振興センター研修室A
内 容:新規性調査における検索式の作り方

ある発明が新しいかどうかを調べるための調査(新規性調査)は、
特許出願の事前調査や、自己の特許出願について出願審査請求や外国出願をする前の調査や、
特許の無効資料調査、などで実施されていて、特許調査としては依頼されることが多い調査です。

特許データベースを用いて新規性調査を実施する場合に、
安価に(大量の特許文献を入手したり検討したりすることなく)、
かつ、高精度に(検索漏れをできるだけ少なく)、検索することが大事だと思います。
そのための検索式の作り方を勉強します。

担当幹事は主査の鈴木が担当します。テーマの詳しい内容については、
別紙の「テーマ説明と課題」を参照してください。
検索演習の要素もありますが、多人数が発表することは避けたいと思いますので、
当日の発表者を先着10名までにします。当日の発表希望者は、
当日の午前10時頃までに主査宛にメールをください。
発表をしない参加者でも、自分の勉強用に、検索式を考えてくることをおすすめします。

1.目的
新規性調査を高精度に実施するための検索式の作り方を勉強します。

2.勉強方法
特開2001-338327に開示された発明を題材にして、
その実施例に記載された発明が「発明者から提案された発明」であると想定した場合に、
特開2001-338327がヒットするような検索式(最終的に100件程度の回答集合を作るものとします)を考えるものです。
すなわち、最初から答えが分かっているものです。
この特許文献がヒットするような検索式には、いろいろなものが考えられますが、多種類の検索式を検討していくうちに、
どのような検索式だと多数のヒット件数でも検索漏れになって、どのような検索式だと少数のヒット件数でもヒットするのかが、
おぼろげながら理解できるのではないかと思います。
使用する特許データベースを特定した上で、好ましい検索式や、
逆に、良くない検索式、などについて、発表をお待ちします。
なお、検索式を示す場合は、その検索式で目的の特許文献がヒットしているのか、
ヒットしていないのかを明示してください(どちらであるかが分かればよい)。
担当幹事は、データベースとしてPATOLIS-IVを使った場合の検索式を例示しますが、
どのデータベースを用いても結構です。

3.題材の資料
(1)調査対象発明(特開2001-338327の実施例を要約したもの)
(2)特開2001-338327のPATOLIS回答書の出力
(3)特開2001-338327の出願人要約

 

2004年9月度
日 時:9月10日(金) 14:00−17:00
場 所:文京シビックセンター5階 中小企業振興センター研修室A
内 容:医薬特許登録期間延長制度と延長期間の調査方法

新薬は安全性、有効性を前臨床試験ならびに臨床試験で検証し承認を受けたうえで発売される。
そのためには、一品で200億円から1000億円もの膨大な投資がなされると言われている。
かつ、市場に出るには10年から15年以上を要し、上市までには多大な労力が必要とされる。
我が国では医薬品の安全性確保等を目的とする法律として薬事法があり、
この法規制は新薬の安全性等の確保になくてはならないものではあるが、
販売に至るまでには臨床試験・審査などに相当の長期間を要し、
その間、特許権が存続していたとしても権利の専有による投資の回収ができない状況に陥る。

したがって、先発品メーカーにとっては特許期間の延長が望ましいが、
逆に、後発品メーカーにとっては早期参入の弊害となっていると考えられている。
このようなアンバランスの問題は日本に限らず、他国でも大きな課題となっている。
この問題を解決するために、日本を含め諸外国でもその特許登録延長期間の法整備が独自になされていて、
状況に応じて制度の見直しもされている。

また、この特許延長期間による特許満了の時期は先発品、
後発品メーカーの市場独占や市場参入にとって非常に重要な節目である。
特に、医療用医薬品の最大の市場である米国では後発品は開発期間が短い上、
その投資も少なくて済むためこの時期を待たずに市場に参入する後発品メーカーも非常に多い。
このような背景から、先発メーカーの特許権をめぐって
簡略新薬申請 (ANDA)を行う後発品メーカーと係争になるケースも多々報告されている。

今回、日・米・欧、三極の医薬品に関する医薬特許登録期間延長制度ならびに
延長期間の調査方法について概説する。
特許登録期間延長のほかに非特許権の排他的権利であるデータ保護期間や
米国におけるANDA申請についても触れたい。
また、調査方法については各種システムならびにデータベースの利用方法と読み方も含めて説明するほか、
モデルケースとして実際に存在する薬剤の特許満了日、延長日数などの調査を行い、
システムやデータベースでの結果の違いについて比較考察する。

 

2004年8月度
日 時:8月20日(金) 14:00−17:00
場 所:文京シビックセンター5階 障害者会館会議室C
内 容:ATMSの概念検索

次の2名の講師を迎えて、ATMSの概念検索を勉強します。
・株式会社富士通研究所 ITメディア研究所 言語処理研究部 渡部 勇 様
・富士通株式会社 GLOVIA事業本部 ATMSビジネス部 平塚 信行 様

次のような内容を予定しています。ただし、変更することがあります。
 ・ATMSの概念検索では、どのような処理をして入力文章に近い特許を探しているか
 ・ATMSの概念検索のおすすめ機能や他社システムにない利点
 ・質疑応答

 

2004年7月度
日 時:7月23日(金) 14:00−17:00
場 所:株式会社日立製作所、ハーモニアス・コンピテンス・センター、Conference Room 1
内 容:1.日立の概念検索システムのお試し利用について
    2.合宿で実施した概念検索の勉強結果のその後の報告 ATMSの概念検索

7月は6月に引き続いて概念検索を採りあげます。
六車正道氏のご尽力により、OUG特許分科会のメンバーに対して、
日立の概念検索システムのお試し利用のIDを発行していただけることになりました。
6月の合宿研修での勉強内容から、
日立の概念検索システムが、ほかの商業利用の概念検索システムと比較して、
優れている点があることがわかり、概念検索システムの「実力」を試すのに良い機会だと思います。
ただし、質問文の作り方にそれなりの工夫が必要であり、その点も含めて、利用方法の説明をいたします。

また、6月の合宿研修では、参加者から多くの発表資料が提出されましたが、
それらの成果に基づいて、何らかの比較検討やまとめをされた方があれば、
その報告を行いたいと思います。報告ができる方は、資料をご用意ください。

 

2004年6月度 宿泊研修
日 時:6月25日(金)
    6月26日(土)
場 所:ヴィラ蓼科 セミナールーム
内 容:概念検索システム


 1)「概念検索」とは?「概念検索システム」とは?
 2)どのような概念検索システム(商用、その他)があるのか?
  そして、これらのシステムにはどのような特色と相違点があるか?
 3)「概念検索システム」はどのような特性を持っているか?
  *従来のブーリアン論理検索システムとの相違点
   ・原理 ・先行技術調査および特許性調査(引例調査)への適用性
  *「概念検索システム」の特色と課題
  *「概念検索システム」を特許性調査に適用するには
ロ.事前準備
 1)概念検索の予備知識の勉強
 2)商用提供されている「概念検索システム」とそれらの特色の調査
  *NRI、PATOLIS、ATMSの商用システムについて
 3)事例検索テーマ:「特開平2002-265223の特許性調査」
   注)登録公報と引用特許3件が公知で、この引用特許の抽出が目的
  *ブーリアン論理検索と「概念検索システム」で検索し、比較する。
   注)ヒット文献の上位100位以内に引用文献が入ってくるか評価する。
  *できる人は、両者の結果を比較評価して、考察してくる。

ハ.合宿当日の勉強内容
 1)事例の発表
  *ブーリアン論理検索システムおよび「概念検索システム」の結果報告
  *両者の結果の比較評価
 2)レクチャー
  *高橋:「概念検索」と「概念検索システム」の考え方
  *六車:「概念検索システム」の特性と特許情報への適用例
 3)ディスカッション
  *「概念検索システム」とは?
  *「概念検索システム」の特性(長・短所)は?
  *「概念検索システム」の検索スキル(絞込み検索)とは?
  *「概念検索システム」を特許性調査に適用するには?

 

2004年5月度
日 時:5月14日(金) 14:00−17:00
場 所:文京シビックセンター4階 シルバーセンター会議室B
内 容:1.特許公報の読み方     2.明細書を書いてみる

1:特許公報の読み方
業務の中で皆様数多くこなされていることですが、今回は「特許公報を技術情報として読む場合と、
権利情報として読む場合は、読み方が全く違う、ということを勉強すること」といたします。
権利情報として読む場合、「守るため」「つぶすため」の二種類があると思います。
今回は「つぶすため」の読み方をお願いいたします。
題材公報を事前に読んでいただき、下記項目をA4 1枚にまとめてください。
 1.発明のポイント
 2.技術情報把握で読んだところ
 3.権利情報把握として読んだところ
 4.2と3の相違点、その他ご意見など

 題材公報:特開2002-92228 特許技術力評価方法及び同システム 株式会社パトリス

2:明細書を書いてみる
発明提案書を添付します。この発明提案書を元に、明細書を書いてきてください。
全てを書いていただいてもいいのですが、「請求項」「実施例」「要約」でもかまいません。
何について書いてあるかわかるように、【項目名】を記載し、
A4 1枚にまとめてくださいますようお願いいたします。

 

2004年4月度
日 時:4月9日(金) 14:00−17:00
場 所:文京シビックセンター4階 シルバーセンター会議室B
内 容:今後1年間のテーマの検討
今後1年間に採りあげたいテーマを検討いたします。自分が担当幹事をするならば、どのような内容を勉強したいか、
を意見交換したいと思います。自分の得意な分野をさらに勉強したい、ということもあるでしょうし、
それとは逆に、自分のよくわからない分野を勉強したい、ということもあると思います。

自分のよくわからない分野を採りあげる場合でも、
担当幹事となって、まとめ役をする、というのもよいと思います。
自分が担当幹事になって、このベンダーを訪問して、このような説明を聞きたい、
というのもあると思います。これもテーマとして取り扱います。
社会貢献の観点から、勉強の成果をまとめてシンポジウム等で発表したり、
書籍を出版したりする、という活動も考えられると思います。これについても、
自分がまとめ役になって、このような内容の発表や出版をしたい、という希望もあると思います。
また、例会の進め方や、特許分科会の運営についても、意見交換をしたいと思います。

配布資料を作りますので、「自分が担当幹事になって採りあげたいテーマ」(こちらは必須)と
「例会の進め方や、特許分科会の運営についての意見」(こちらは任意)を、主査あてに電子メールで送ってください。

 

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