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目次前回 < > 次回 第 278 回化学分科会開催報告
日時 2006 年 7 月 18 日 (火) 14:00-16:30
場所 (社) 情報科学技術協会 会議室

配布資料

1. 日本の化学物質の規制情報を検索できるデータベースとその比較

 日本の化学物質の規制情報を検索できるデータベースとして、以下の有料・無料データベースについて、検索例を持ち寄り、機能比較などを行った。比較したデータベースは以下のとおり。

 化審法の化学物質収録について、CHEMLIST は不定期で遅いが、CHRIP は官報告示当日に収録される。安衛法の収録に関しては、CHRIP は新規公表化学物質の収録を行っていない

ノニルフェノールの検索例では、REGISTRY で検索された異性体のうち約半数が CHRIP に収録されていた。ケミスマートで検索すると、CAS 番号で検索されても名称検索で検索されないなど、データの連携が出来ていないものがあった。Kis-net で検索する場合、CAS 番号と名称検索を両方検索した方がよい。

CHRIP の名称検索のこつとして、名称で言い回しとしてよく使われる名称を使う、構造式のパーツで部分一致させる、包括名称をかけてみるという方法があるとのことだった。

2. Windows Live Academicの紹介 (時実氏)

 マイクロソフトが始めた文献検索サイト Windows Live Academic の紹介があった。リポジトリは収録していないため、全文を見ることは出来ないが、エルゼビアなどの出版社がデータを提供しており、書誌データのダウンロードは可能。