OUGライフサイエンス分科会

☆☆ 今までの活動内容 ☆☆

2007年1月〜12月


第243回 (2007年1月) 第244回 (2007年2月) 第245回 (2007年3月)

第246回 (2007年4月) 第247回 (2007年5月) 第248回 (2007年6月)

第249回(2007年7月) 第250回(2007年9月) 第251回(2007年10月)

第252回(2007年11月)  第253回(2007年12月)


2008.2.5 更新

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第253回 ライフサイエンス分科会

記入者: 松前 奏子
堀  恭子
固武 龍雄
西内   史

開催日時: 2007年12月20日(木) 14:00〜17:00
開催場所: ファイザー(株)会議室
配布資料: 参加者各自の検索結果
参加人数: 13名

内容: 「検索演習」

1.メソトレキサートをリウマチ投与(最大25mgまで)および癌へのメソトレキサート大量療法(HD-MTX 3000mg)でそれぞれ何mgで副作用の発現率が高くなるか。


【演題のポイント】
    具体的な数値やmg等の単位の指定が難しいため演題に取り入れた。
【参加者の使用ツール】
    ・Google・医中誌Web・iyakuSearch・PubMED・MEDLILNE
【検索方法】
    ・医中誌Web, iyakuSearch等で具体的な数値を検索したものの、ヒットはなかった。
    ・メソトレキサートのインタビューフォームおよび添付文書に以下のような上限値の記載があるが引用文献の記載がみつからなかった。
    * リウマトレックスのインタビューフォーム:
        過剰投与の記述において、外国で週間総用量が20mgを超えると重篤な副作用の発生率が上昇するとある。
    * メソトレセサートカプセル2mgの添付文書:
        基本的注意の記述において、投与量を8mgまで増量すると副作用や臨床検査値異常等の発現の可能性が増加するとある。
【検索における疑問点】
    メソトレキサート25mgおよび3000mgは1回の用量かまたは1週間当たりの用量かが演題からよめない。
【検索のポイント】
    ・日本人には思いつかないような単語が使われていることがあるので、safetyなどで広めにあたり検索すると良いものが見つかることがある。
【候補文献】
    iyakuSearch
        @治療 89(2)277-283(2007.2)
        A病院薬学 26(1)116-122(2000.2)
    PubMED
        BArthritis Rheum. 2004 Feb;50(2):364-71.
【結論】
    演題そのものに沿う結果は得られなかったが、近い情報は得ることができた。


2.「BERNARD FISHER先生が乳癌は全身疾患だと唱えたオリジナル論文 1980年ぐらい」

参加者が様々な手法を用いてオリジナル文献の特定を試み、複数の論文が候補として提示された。
【特定のための手法】
    ・Web調査:Webの検索エンジンを使って、フィッシャー理論を解説している論文を検索。→引用文献を確認。
    ・文献データベースの検索:
         @海外データベースにて「Bernard Fisher×全身病」で検索。→MEDLINEではヒットせず、EMBASEでヒット。
         A国内データベースにてFisherの乳癌全身病説について書かれた日本語文献を検索。→文献を入手して、引用文献を確認。
    ・書籍で調査:定評のある専門書で典拠を確認。

【候補論文】
    1.N Engl J Med 320:822-828,1989
    2.World Journal of Surgery 9:655-66, 1985
    3.New Engl J Med, 312: 665-73, 1985
    4.New Engl J Med, 312: 674-681, 1985
    5.Breast Cancer Res Treat 1:17-26, 1981
    6.Cancer 46:1009-25, 1980
    7.Cancer Res 40:3863-3874, 1980
    8.Cancer 40:574-587, 1977

何をもってオリジナル論文と判断するかいまだ議論の余地はあるが、今回の発表の中では、おそらく以下の論文が「乳癌全身病説」のオリジナル文献ではないかと推測された。

【特定された論文】
    6番目の論文
        Fisher B, Redmond C, et al : The contribution of recent NSABP clinical trials of primary breast cancer therapy to an understanding of tumor biology-an overview of findings. Cancer 46:1009-25, 1980

【根拠】
    ・定評のある専門書に記載。『臨床腫瘍学』(日本臨床腫瘍学会編、癌と化学療法社、2003年)
    ・無作為化比較試験に基づいて「全身病モデル」を提唱。
    ・指定年代に該当。

8番目の文献から、Bernard Fisherが1970年代から「乳癌の全身病説」を唱えていることが判明した。無作為化比較試験の結果に基づき、Fisherらが「全身病モデル」を提唱した論文が、今回オリジナル文献と推定されたCancer 46:1009-25, 1980と推測される。なお、2番目の文献に対して、MEDLINEでは、Historical Artcle(歴史的文献)という索引が付与されていた。


3.動物の脳より得たガラニン・レセプターの精製に関する外国文献。(日本文献を除くというような処理は不要)。(ガラニン:galanin)

    DialogのMEDLINEやEMBASEでは、phraseになっているMeSHタームなどは切り出して、その1部分のwordでもMeSHタームとして検索できるようになっている。
BrainのようなMeSHタームはBrainを含むphraseになっているMeSHタームが多いので、ノイズを防ぐためには/DEではなく/DFを使う方が良い。しかし皆さんの検索例ではBrainをMeSHタームとせず、単にフリーターム扱いで検索する人が多く、これは肩透かしになってしまった(STNやPubMedではこうなっていない)。
 またReceptors,galaninと精製のSubheadingであるIP(Isolation & purification)をリンクすると0件となってしまう。得られた該当文献でもIPはリンクされていなかった。この理由についてはReceptors,galaninは2004年になってMeSHタームになったもので、それ以前の文献にはこのMeSHタームを遡及して付与しても、Subheadingとリンクさせることまではやっていないのであろう。2004年になってMeSHタームになったという指摘をした人あり。いつからMeSHタームになったかを確かめることは大事なことなのだが、ついなおざりになってしまう。
IPのSubheadingを使用してもリンクとはせず、単にANDとしていた人もいた。またMEDLINEやPubMedを使用してもSubheadingのIPを使わない人も多かった。

    この演題に限らず、今月の検索では質問中のフリータームをそのまま(または若干の同義語も含めて)論理積として終わりというような面白味のない検索が多かった。データベースの特性に応じて、シソーラス、サブヘディング、分類、ロールなどのサーチャーの知識を動員しての味のある検索をもっと見たかった。


4.「ビタミンB6 大量投与によって起こる横紋筋融解症」ただし合剤ではなくB6単独製剤であること。

【検索の背景】
    ビタミンB6の製剤によって引き起こされたと確認できる文献がなかなかヒットしない。薬剤と副作用の因果関係がはっきりした文献の効率的な探し方を知りたかった。
【検索のポイント】
    ビタミンはたくさん合剤があると考え単独製剤と注記した。
    ビタミンB6の製剤としてリン酸ピリドキサールカルシウム、ピリドキシン塩酸塩がある。West症候群、点頭てんかんの治療法としてビタミンB6の大量投与がある。
    使用したデータベースは日本語は、医中誌Web、JAPICDOC、J-MedPlus。海外は、MEDLINE、EMBASE、ToxFile、SEDBASEで検索した。
【検索の結果】
    基本的な検索式は、「ビタミンB6」×「横紋筋融解症」。
    B6の単剤、単独投与に制限した検索例もあった。
    JAPICDOCには、「大量投与」のサブヘディングがある。
    EMBASEには、CB(Drug Combination)というサブヘディングがあるが、この中には単独製剤も含まれている。
    MeSHはrabdomyolysis(横紋筋融解症)のサブヘディングchemically inducedがあるが、当該文献に付与されていないものもあった。[Pyridoxine/adverse effectsは付与]

 

 

第252回 ライフサイエンス分科会

記入者:栗本達児

開催日時:  2007年11月8日(木)(木)14:00〜17:00
配布資料:  発表用PPTのハンドアウト資料(3分割)⇒ 資料1資料2資料3
参加人数:  20名

内容: JDreamU関連の最新情報 ――各種データベース・新機能紹介など」


栗本達児


 1. JDreamU概要
        @)文献検索システムとしては国内最多の利用がある
        A)文献データの構成、特徴
           大別すると書誌情報、要約、索引に分かれる。 海外文献も要約・索引は和訳して掲載
        B)主要データベースの収録情報
             JSTPlusは国内外の科学技術情報。JMEDPlusは国内の医学・薬学系情報を収録
        C)収録データの国内・海外別構成比、国内・海外別分野別収録件数
           昨年度収録分では国内文献(57%)、累積(1981〜2006年)では海外文献比率が高い(57%)
           ライフサイエンス分野での収録件数は国内文献の方が海外文献より多い、等
        D)JSTPlus・JMEDPlusファイルについて
           両ファイルの特徴について、更新頻度や収録レコードの言語比率
           重複データの範囲について
                国内の医学関連分野(会議録は除く)文献は両ファイルに含まれる
           重複データを見ない方法
                @マルチファイル検索
                AJMED上で絞り込みを行う

 2. JSTPatMとは
        @)概要、サービス開始の経緯について
           特許と文献の統合検索
               「知的財産戦略について(総合科学技術会議2006.5)」
               「知的財産推進計画2006(知的財産戦略本部2006.6)」などに基づいて開始
        A)利用画面紹介
               データベース選択、検索画面、得られるデータ画面
        B)検索事例紹介
               2007年のポリペプチドに関する情報について
                特許情報、文献情報別収録件数
                特許出願の多い機関では発表文献が少なかったことを紹介
        C)料金について
               特許と文献では表示料金が異なる(特許の詳細情報表示は40円/件)
        D)JST系マルチファイル(JSTPlus + JMEDPlus)との機能差
               頻度分析が利用可
               複写サービスへは連携していない 等

 3. JSTChinaとは
        @)概要 
           中国総合研究センターの取り組みの一つ
           同センターのHPでも無料公開
        A)資料の収集基準
           中国で複数の公的機関から選定された資料等、約740誌を選定
        B)収録データ例
           著者所属機関の地域名(省や市)、和文資料名を含む
        C)利用画面紹介
           データベース選択、検索フィールド指定、頻度分析、検索結果 等

 4. 医学・薬学予稿集とは
        @)概要
           医学・薬学系学会より許諾を受けた予稿集を全文PDF化、検索機能を付与
        A)利用方法
           予稿検索、予稿集検索の仕方
        B)検索語入力時の注意点
           予稿検査、予稿集検索それぞれでの検索対象範囲について
           一つの入力ボックスには一つの語を入力
        C)JSTキーワードとは
           JST文献データのシソーラス用語、準シソーラス用語、化学物質名、日化辞番号が対応
           2000年発行分以降のものに付与
        D)ディレクトリ検索
           特定の学会の予稿集をまとめて検索するもの
           学会名が分からない場合は一覧から調べることが可能
        E)JDreamUとのリンク
           既契約の方はJDreamUの検索結果画面から予稿本文を閲覧可能
        Z)料金他
           更新のタイミングについてなど
         更新情報はJDreamUトップページ、「データベース更新情報」

 5. 2007年度追加機能
        @)OLDMEDLINEの追加
           MEDLINEファイルに1965年以前の古い索引に基づく文献を収録
        A)Your Collectionリンク先設定数増加
           設定数を1から3に増やし、複数の情報サービスとのリンクを可能に
        B)内訳表示からの異表記確認機能
           検索結果の内訳表示画面より、検索語の異表記を確認可能に
        C)日本語異表記辞書ブラウザ
           語を入力して検索し、その語の異表記語、同義語を確認可能に
         v)選択アップロード機能
           従来のアップロード検索ではできなかった、テキストファイル中の任意の式を選択して検索を行うことが可能に
        vi)機関名ブラウザ
           機関名の複数の表記(○○株式会社と○○(株)など)を一括表示、検索に反映させることが可能(一部漏れがあります)
        vii)シソーラスブラウザ機能上位語対応
           シソーラスブラウザの同義語表示欄に、関係のある化学物質名を表示

 6. JDream今後の予定
        @)研究者マトリックス
           JSTの文献情報データベースを使った調査サービス
        A)AnVi seers
           情報を解析し、ビジュアル化するサービス。スタンダード型とリクエスト型。

 [Q&A]
        ・ 機関名ブラウザのヒストリ情報にはいつの名称変更が反映されているか?
          → 2003年1月〜2006年6月分です。帝国データバンクの履歴情報を元にしています。

        ・ JSTChinaファイルの分野別収録情報は?

            → 以下の通りです(200711月現在) 

分野 件数 分野 件数
科学技術一般領域 1971 電気工学 6355
物理学 21152 熱工学・応用熱力学 1822
基礎化学 23709 機械工学 3275
宇宙・地球の化学 8167 建設工学 3989
生物科学 11819 環境工学 8508
農林水産 8483 運輸交通工学 253
医学 11186 鉱山工学 3380
工学一般領域 2417 金属工学 20848
システム・制御工学 2394 化学工学 3699
情報工学 6990 化学工業 11345
経営工学 1588 その他の工業 80
エネルギー工学 439 人文・社会科学 95
原子力工学 428    

JSTChina分野別収録情報


          ・ IPCの下位語検索の仕方は?
              → @検索対象フィールドで、「準シソーラス用語/IPC, FI, Fターム(*)」を選択します。
                 A検索条件入力欄に「IPC=C01B31?」のように入力し、前方一致検索を行います。

          ・ 予稿集にデータが収録されるのは、雑誌の発行から何日後か?
              → 雑誌により異なります。発行されてからJSTに届くまでの日数がまちまちであるためです。JSTに雑誌が届いてからその情報が収録されるまでの期間は、およそ1ヶ月が目安です。

 [その他の意見、要望]
        1.  JSTPatMファイルの特許レコードは、公開のみの収録で公表と再公表の分は対象外となっている。検索画面に明記するなど、特許に不慣れな利用者のために、この点は注意を呼びかけていただきたい。
        2. JSTPatMファイルでコマンドモードのオプションもあれば使いやすい。
        3. JSTPatMファイルで、特許レコードにJICSTシソーラス用語を索引して、全レコードに対してシソーラスからの検索ができれば非常に価値がある。IPCコードも同様。
        4. 「JMed+JAPICDOC」ファイルで、現在、検索結果で重複除去ができないので、できるように改良して欲しい。
 

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第251回 ライフサイエンス分科会

記入者: 山下  幸侍


開催日時:  2007年10月18日(木)14:00〜17:00
配布資料:  ProQuest CSA Illustrataサービス概要、その他Illumina商品紹介
参加人数:  16名

内容: 「ProQuest社文献画像検索データベース CSA-Illustrata(イラストラータ)の概要」


山下  幸侍、石田 一郎、武智 則之


1. ProQuest会社紹介                                                                                                                                                                                                   
     1) 2007年にProQuest Information and Learning社とCSA社が合併し、新たに「ProQuest社」が発足。 
     2) サービスブランドとして,ProQuest, CSA-Illumina, Chadwyck-Healey, UMI, SerialsSolutions, COS, Urlichなど
     3) ProQuestの親会社でもあるCIG傘下には、姉妹会社としてRefWorksやBowkerなどがある。 
     4) ProQuest社企業理念
           研究者が必要とする良質な研究情報の構築と、それらを探索、管理、活用、そして発信するための支援ツールを開発し、研究者の学術的発見“Discovery”の拡大と    促進に寄与するサービスを提供することを使命とする。
     5) 「CSA Illumina(イルミナ)」ProQuset社が出版・提供する文献情報データベースプラットフォーム
         独自出版するものから他のパートナー出版社が作成する約100種類の文献情報データベースを搭載
                Aquatic Sciences & Fisheries Abstracts(ASFA)
                CSA Biological Sciences Database
                CSA High Technology Research Database with AEROSPACE
                CSA Materials Research Database with METADEX
                CSA Sociological Abstracts
                CSA Linguistics and Language Behavior Abstracts
                CSA Environmental Sciences & Pollution Management Database
                PsycINFO, ECONLIT, MEDLINE, Zoological Record, CINDAS …. 等 自然科学、工学、人文科学、社会科学が中心

    6) 「COS」研究者コミュニティサービス紹介
            I.     COS Scholar Universe 北米を中心とした約130万人の現役研究者プロファイル、ならびに研究情報を収録
            II.     COS Funding Opportunities 総額330万ドル以上の助成金募集情報を収録
            III.     Papers Invited
                    世界中の学会・学術会議開催情報、論文募集要項を収録


2. 文献画像検索データベースCSA-Illustrata(イラストラータ)
  1) CSA-Illustrata(イラストラータ)とは
            「DEEP INDEXING」学術文献検索への新たなアプローチ。学術論文に掲載されている写真、図表、チャートなどを書誌情報と共に収録し、細かい索引付をすることにより、研究者や検索者へより多くの判断材料を提供する学術出版業界における初の試み。これにより写真や図表から論文を検索することも可能となる。 近日中には米国CCC(Copyright Clearing Center)との連携により、オンラインで写真や図の著作権許諾が可能となる。
            ●開発理由
            ●研究者の反応
    2) 画像に索引付を行う
            I. 論文中の図や表には、研究成果の本質的な情報が含まれている 生データに最も近い存在である
            II. しかしながら、今日現在、これらのオブジェクト情報は索引からは対象外となっている
            III. これらの情報は従来の文献情報の中では潜在的なものとして存在している
           IV. これらオブジェクトに対して索引付けを行い 顕在化することにより、 論文探索において価値の高い研究ツールを提供することができる
    3) 「DEEP INDEXING」の意味するもの
            I. 学術論文の中に含まれる“Tables & Figures” (イメージ画像、図表、グラフ、地図など) を認識、識別すること
            II. 図表を論文から抽出し、その周辺情報を含めた情報に索引付けを行うこと
                    a) 図表のイメージ情報
                    b) フル・キャプション
                    c) 図表を含んでいる論文の抄録を含む書誌情報
                    d) 分類 (グラフ, 衛星写真, 地図, 化学構造図等)
                    e) ディスクリプタの独立変数 従属変数
                    f ) 単位
                    g) 主題 分類用語 地理的条件
                    h) 統計情報
                    i) 付与
                    j) フルテキストへのリンク
    4) 索引付の工程
        出版社からのデータ・論文入手からインデクシングまで
    5) マーケットリサーチ
        欧米の主要大学と研究機関よりライフサイエンスを中心とした60名の研究者が商品テストに参加 


3. 研究者にとっての画像検索の意義                                                                                                                                                                                       

    1) 情報探索における正確性、関連性を高めることができる 
    2) 従来の文献データベースや電子ジャーナルが提供する情報から漏れていた研究資料を探し出すことができる
    3) 研究テーマに最も即した論文の在り処が検索でき、時間を節約し研究の効率性を高めることができる。
    4) オブジェクトの分類を閲覧することができる (例: 特定の変数を含むグラフ;特定の要素を列挙している表、など)
    5) 学会発表や講義に使用する視覚的資料を簡単に入手することができる


4. 参加出版社 (その他協議進行中の出版社多数)
     Blackwell
     American Meteorological Society
     BioMed Central
     BioOne
     Cambridge University Press
     Geological Society of America
     Hindawi Publishing Corp.
     IOS Press
     National Research Council of Canada
     Oxford University Press
     Public Library of Science
     PubMedなど
 

5. 収録数と今後の予定
     1) 現在自然科学分野140万件の画像を収録しており、2009年には300万件を予定
     2) 2008年には理工学など他分野をリリース予定


関連リンク:
    1. ProQuest本社ページ: www.proquest.com
    2. CSAブランドページ: www.csa.com
    3. CSA Illumina(イルミナ)収録データベース一覧: http://www.csa.com/e_products/databases-collections.php
    4. CSA Illustrata(イラストラータ)情報ページ: http://info.csa.com/csaillustrata/
    5. ハワイ大学Peter Jasco先生によるレビュー:http://www.resourceshelf.com/2007/02/16/reference-review-jacso-looks-at-csa-illustrata/
 

 

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第250回 ライフサイエンス分科会

記入者: 塚本 晶子

開催日時: 2007年9月20日(木) 14:00〜17:00
開催場所: ファイザー(株) 会議室
配布資料: 「SLA参加報告」「SLA2007 Lubuto Library Project」「IMICOrder[PubMedを検索して申し込む]画面サンプル」、「IMICOrder[IMICの検索式を利用する]検索式一覧」
参加人数: 13名

内容:「SLA2007参加報告」「「IMICOrder」内でのPubMed検索」

  1. SLA2007参加報告
    佐藤 京子、葉山 和美

    6月にデンバーで開催されたSLAの年次総会について、その概要、セッションの内容、製品の紹介、ルブト・ライブラリー・プロジェクトの紹介を行った。

    1. 概要今回は400以上の出展と5000人以上のConference参加があった。地理的な影響もあって昨年より参加が少なかった。
      次回はワシントン州シアトルにて開催。

    2. セッションの内容
      • OpeningとClosing
        オープニングはKey Note Personの元副大統領のアル・ゴア氏、クロージングはニューヨークタイムズなどにマンガを連載しているスコット・アダムズ氏による講演で、いずれも盛況であった。
      • Toxicology Roundtable:Invisible Environmental toxicant(s)
        「Montana州Libby鉱山のアスベスト被害訴訟におけるNational Enforcement Investigations Centerの取り組みについて」と「有事における情報の必要性といかにして情報を収集し提供するかについて」の報告。
      • Copyright Answers -for the information professional-
        CCC(Copyright Clearance Center)による著作権に関するセッション。著作権対応の必要性、コンプライアンスポリシーの必要条件などが提示された。

    3. 製品の紹介
      以下について紹介した。Dailoglink5は新製品ではないが、XMLデータから簡単にレポートを作成できる機能について報告した。
      • Merck Index 14th ed
      • Dialoglink5
      • The British Library: Turning The Pages - "Bringing our Treasures" to Life Through Technology

    4. ルブト・ライブラリー・プロジェクトの紹介
      Dow Jones Leadership Awardを受賞したJane Kinney Mayersの活動について紹介した。ルブト・ライブラリー・プロジェクトはアフリカHIV/AIDS感染地域のホームレス孤児(AIDS孤児)のための公共図書館を作るプロジェクトでザンビア共和国周辺に今後10年で100の公共図書館を作ろうとしている。

    5. 参加者からの質問
      Q1. セッションの内容について。今年の傾向は?
      A1. 新しい技術の紹介よりも、コンセプト的な内容が多かった。
      Q2. Asian Chapterのミーティングで、日本が求められる役割としてどんなものが挙げられたか。
      A2. 英語力という問題もあり、中心となっているのはインド、パキスタン、シンガポール、フィリピンなどで、特に日本が何らかの役割を果たすことは特に求められていないように感じられた。SLAに参加する目的のひとつとして、会議(イベント)の運営方法や新しい知識を学ぶことができるということがある(特に、職員が1名もしくは極少数の場合には機会が少ない)。


  2. 「IMICOrder内」でのPubMed検索
    朝倉 耕
    2007年4月にVer.2としてリニューアルした「IMICOrder」についての紹介を行った。

    1. 「IMICOrder」とは
      1. 文献コピーオーダーをWeb上で行うシステム
        リニューアルに伴い、日本語インターフェースでのPubMed検索機能などが搭載された。

      2. 日本語インターフェースでのPubMed検索
        利用頻度の高いデータベースであるPubMedでの検索・文献収集をサポート

      3. 書誌入力、検索結果貼り付け、PubMed検索の3パターンから複写オーダーが可能に
        • 「文献名を入力して申し込む」
          書誌情報を直接入力し、オーダーする方法。
          雑誌を特定することにより著作権情報(団体名・料金)が表示される。

        • 「テキストデータを貼り付けて申し込む」
          国内外の主要なデータベースの結果からオーダーする方法。

        • 「PubMedを検索して申し込む」
          PubMedの検索・複写オーダーする方法。
          検索結果から複写オーダーまで一連の作業で完了

      4. 申込み内容の一次保存機能
        申し込み予定の書誌事項一覧の一次保存が可能

      5. 申込み履歴を確認する機能
        過去のお申込みの内容が「IMICOrder」から確認可能、詳細を見ることや再申込が可能な場合申込手続きも出来ます

      6. お知らせメール機能
        お申込み後受付確認をメールでお知らせ、ご希望により納品発送や手配先変更のお知らせも受けられる

    2. 「IMICOrder」内でのPubMed検索機能について
      1. PubMedの「Limits」機能を簡便化
        PubMedに設定されている項目から、より利用頻度の高い項目を選別し採用。

      2. IMIC作成の検索式
        IMICで作成した検索式を利用して検索する機能を実装
        • 検索式は未索引のデータもヒットするように作成
        • 初心者の利用度が高い項目を設定

      3. その他の機能
        • 利用した検索式の保存
        • 検索結果とは別ウィンドウでのPubMed抄録表示
        • 複数行表示可能な検索ボックス

    3. 参加者からの質問
      Q1.PubMedで使える機能(MeSH Databaseなど)を載せないのか?
      A1.初心者をターゲットにしているため、現時点では複雑な機能は搭載していない。要望が多いようであれば、今後検討。

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    第249回 ライフサイエンス分科会

    記入者:前田 亜寿香

    開催日時:2007年7月19日(木)14:00〜17:00
    配布資料:Serials Solutions 電子リソースの有効活用
    RefWorks 学術情報の共有とWeb管理ツール RefWorksのご紹介
    参加人数:16名

    内容:「Serials SolutionsとRefWorksの概要

    今月は、Serials Solutions(リンクリゾルバ)の新ブランド「Serials Solutions360」と、RefWorks(ダイレクトインポート対応文献管理ツール)の概要について、取扱代理店である(株)サンメディア担当者よりご説明いただきました。

    馬淵 沙織氏
    横川奈美子氏

    1. Serials Solutions
          (1)Serials Solutionsとは?
                OpenURL対応のリンクリゾルバ。ワシントン大学の司書が、2万タイトルを超える電子ジャーナルの管理に苦戦し、 2000年に起業。国内外あわせて、1,000機関以上 で 採用されている。日本の企業も採用している。

          (2)Serials Solutions5つのサービス
                A.M.S(Access and Management Suite) −ポータルサイト作成サービス
                  360 LINK −論文レベルのリンクサービス
                  360 SEARCH −統合検索サービス
                  360 MARC UPDATE −フルマークレコードの作成
                  360 RESOURCE MANAGER −契約情報管理ツール
                  *A.M.S、360 LINK がOpenURL対応のリンクリゾルバ。

          (3)リンクリゾルバを導入するとどうなる?
              二次情報データベース、OPAC、Google等のリンク元から、電子ジャーナル、冊子体、複写申込、等のターゲットに案内。余すことなく、電子リソースを活用できる。

          (4)OpenURLとは?
              論文の所在情報をURL化する方法。ベースURL+書誌を特定する情報で、成り立つ。

          (5)Serials Solutionsの特徴
              ・ 日本独特のパッケージも出版社からタイトルを入手するため、チェック一つでパッケージの登録が可能
              ・ CiNii、J-STAGEの登録が可能
              ・ 利用統計(ジャーナル単位)
              ・ 利用統計・重複統計
              ・ ASP型サービスのためメンテナンス不要
              ・ 管理者機能を使って簡単にカスタマイズが可能
              ・ 業界最高水準のリンク情報(Knowledge base)

          (6)利用方法
              ・ 価格は年間固定料金(管理する電子リソースのURL数によって決定)
              ・ カスタマイズ(デザイン、リンク等)、初期タイトル登録は費用に含まれる

          【質問】
              Q:社内データベースからOpenURLで情報を飛ばしているが、たまにうまくフルテキストまで開かないことがある。書誌事項の書き方がリンク先のターゲットと一致しないから?
              A:書誌情報が必要な情報を満たさない場合は開かない。NISOの基準はあるが、データベースごとに必要なものが違う。また、雑誌のSuppl.はOpenURLに対応しきれていない現状もある。

              Q:他のリンクリゾルバ商品と比較して、Serials Solutionsの利点は何か?
              A:業界最高水準のリンク情報を有していることである。
      Knowledge base(様々な提供元からの雑誌タイトル、リンク先等の情報)は、専門チームが毎日アップデートしている(Serials Solutions以外のリンクリゾルバ商品は、更新頻度が少ない等Knowledge baseを管理できていない場合もある)。
      その他、デザインカスタマイズが自由自在である。

    2. RefWorks
          (1)RefWorksとは?
              データベースの検索結果、ホームページ上の情報、テキストデータ等をインポートし、
                  ・ 利用者自身のWeb上のデータベースとして
                  ・ 参考文献作成ツールとして
                  ・ 情報発信ツールとして
              利用できるWeb上のツールである。
              社内、自宅等を問わず、インターネットアクセスがあればどこからでもアクセスできる、インストールやアップグレードの手間が不要、といった利点がある。

          (2)サーチャーの方への利用提案
                  ・ 様々なデータベースの検索結果を、自動的に同一表示に統一。検索結果を見やすく表示。
                  ・ 検索結果の一件一件に、独自のコメントを付与できる。結果を受け取った側も同様にコメントを付与でき、相互に確認が可能。
                  ・ 依頼者への結果の送付はRefShareで。作成したURLを連絡するのみで構わない。

          (3)インポート
              以下のインポート方法がある。
                  ・データベースからダイレクトにインポート
                  ・テキストファイルからインポート
                  ・RefWorks内でPubMedを検索し、インポート
                  ・手入力でデータを作成
                  ・RSSで受信したデータをインポート
                  ・RefGrab-Itを利用し、Webページ上の文献情報をインポート

          (4)ファイルストレージ機能
              ファイル(PDF、Word等)の蓄積・管理も可能。

          (5)参考文献リストの作成
               700誌以上のジャーナルの出力フォーマットに対応。自動で参考文献リストを作成できる。
              Write-N-Citeを利用すれば、引用や参考文献の作成も容易になる。

          (6)レコードの編集・管理・エクスポート
              インポートしたレコードは、編集、フォルダによる管理、検索、様々な形式でのエクスポートが可能。

          (7)リンクリゾルバからフルテキスト閲覧
              RefWorksからSerials Solutions等のOpenURL対応のリンクリゾルバを経由し、フルテキストを閲覧可能。

          (8)RefShare
              利用者自身のデータベースをRefWorks契約者以外にも公開できる。RSS配信や、コメントの受付も可能。

          (9)契約について
              ・機関単位で契約
              ・金額は年間固定制で、構成員数などで異なる
              ・各ユーザーごとにID/PWを作成し、利用
              ・インストール、アップフレードの手間は不要
              ・同時アクセス数やアカウント数の制限はない


      【質問】
          Q:RefShareは誰でも閲覧できるのか?制限はかかってないか?
          A:制限はかかっていないので、誰でも閲覧できる。
       
          Q: RefShare内にある文章(キーワード)で、検索エンジンでヒットしてしまわないのか?
          A:検索ロボットでヒットしないような制限がかかっている(JavaScriptで記述)。

          Q:検索結果にコメントを付与できる機能はいいと思うが、結果をもらってすぐにはコメントはできず、時間が経つと、コメントするヒマもなくなる。
      2、3週間後に、「コメントを下さい」といったメッセージを送れるようなプッシュ機能はあるか?
          A:ありません。ちなみに、コメントが付与されたら、メールで受信できる機能はある。

          Q:医中誌Webのダイレクトエクスポートが開始されるが、著作権はどうなっているか?
          A: RefWorksだけでなくEndNoteなどの書誌管理ツールへのデータベース検索結果のインポートとその際の著作権は、個々のデータベースプロデューサーと利用者との契約事項により制限されます。
      従いまして、RefWorksへのインポートの際にどのような契約や条件が必要かについては個々のデータベースプロデューサーに確認していただく必要があります。
      多くのデータベースプロデューサーは、データベースベンダーにRefWorksへのダイレクトエクスポート機能の搭載を認めているので、基本的には企業内の利用者でもインポートされた検索結果の利用が個々の研究者(利用者)の利用だけに限られる場合は、とくに制限を設けない傾向にあるようです。国内では、医学中央雑誌刊行会やJSTが利用規定の変更を検討しており、RefWorksやEndNoteへのインポートに際しては特別な許諾を必要としない方向に進むようです。

          Q:ファイルストレージ機能について。社内文書等を保存することもあると思うが、セキュリティはどうなっているか?
          A:RefWorksのサーバーそのもののセキュリティについては、RefWorks社が管理をし外部からのアタックと不正利用を防止している。

          Q:同一部署内のみ閲覧可、といった閲覧の制限をかけられるか?
          A:RefShareについては制限はかけられない。しかしYahoo,GoogleなどではURLそのものは検索にヒットしないためURLを知っている人のみが閲覧できるサイトとなる。RefWorksの個人アカウントのID/PWを他の人に教えることでRefWorks内のデータベースは閲覧できる状態になる。

          Q:ID/PWについて。シングルパスワードへの対応はあるか?
          A:ATHENSに準拠している。Shibboleth(Windowsのシングルサインオンに近いシステム)にも対応している。Windowsのシングルサインオンにはまだ対応していない。

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    第248回 ライフサイエンス分科会

    記入者: 塚本 晶子
    大久保 舞子

    開催日時: 2007年6月21日(木) 14:00〜17:00
    開催場所: 社団法人 化学情報協会 会議室
    配布資料: 「STNライフサイエンス系ファイルの強化 2006年5月〜2007年5月分」
    参加人数: 19名

    内容:「STN ライフサイエンス系ファイルの強化」

    田澤 綾子氏

    今月は、社団法人化学情報協会がご提供されているデータベースの中からライフサイエンス系ファイルを対象に、今年度強化された点についてご解説いただきました。
    1. ライフサイエンスファイルの強化
      1. MEDLINE ファイル
        1. リロード
           2007年2月にAnnual Reloadを完了し、全レコードが2007年版MeSHに対応した形となった。これに伴い、練習用ファイルの LMEDLINEやTOXCENTERファイルのMEDLINEセグメントもリロードされた。
           新規ディスクリプタ494個、新しい用語に変更となったディスクリプタ99個、削除されたディスクリプタ22個で、特に生物[カテゴリーB (Organisms)]、化学物質および薬物[カテゴリーD (Chemicals and Drugs)]が大きく変更された。

        2. 検索機能の強化
          • 臨床試験番号フィールドの追加(/NCT)
          • 無料の表示形式である FREE 表示形式の追加(表示内容はTRIAL表示形式と同じ)

        3. 検索機能の変更点
           下記のMeSH タームの検索フィールドが従来の統制語 (/CT) フィールドから資料種類 (/DT) フィールドに変更された。
          • COMPARATIVE STUDY
          • ENGLISH ABSTRACT
          • IN VITRO
          • RESEARCH SUPPORT N I H EXTRAMURAL
          • RESEARCH SUPPORT N I H INTRAMURAL
          • RESEARCH SUPPORT NON U S GOV T
          • RESEARCH SUPPORT U S GOV T NON P H S
          • RESEARCH SUPPORT U S GOV T P H S

      2. ADISCTI ファイル
        1. リロード
           2006年8月に実施された。

        2. 収録内容の強化
          • 収録源が拡大され、1,700を超える雑誌の書誌情報と要約が収録。
          • 進行中の臨床試験情報が収録。
          • レコードが4タイプ(CITATION ONLY、BEST EVIDENCE、SUPPORTING EVIDENCE、ONGOING TRIAL)に分けられ、/DT (資料種類) フィールドで限定可能になった。

        3. 検索機能の強化
          • 検索フィールド・表示形式が追加。
          • ED(入力日) 、UP(更新日) フィールドが表示可能に
          • 会議情報と国際標準資料番号(ISSN)を収録(/SO、/ISN)
          • 基本索引(/BI)、表題(/TI)フィールドで中間一致・後方一致検索が可能に

      3. ADISINSIGHT ファイル
         医薬品の研究開発に関するレポートを収載しているADISINSIGHTファイルであり、レコードは化学物質単位。対応する化学物資の臨床文献はADISCTIファイルで入手可能。
         ADISCTIのリロードにより両ファイルをリンクしているフィールドが増え、従来のADISINSIGHTファイルの「その他の収録源(OS)」とADISCTIファイルの「資料番号(DN)」の他、ADISINSIGHTファイルの「レコード番号(AN)」とADISCTIファイルの「その他の収録源(OS)」での検索も可能となった。両フィールドを検索することで網羅性が向上する。

    2. CAS FILES の強化
      1. CAplus/CAファイル
        1. 索引関連の強化
          • CAS登録番号に接尾辞 P の遡及付与
          • CAS登録番号に製造のCASロール遡及付与
          • CA Lexicon 機能の強化

        2. その他の強化
          • 会社名(/CO)シソーラスを更新
          • 1906年以前のレコードの追加
          • 中間一致、後方一致検索機能の強化

      2. REGISTRY ファイル
         CA 索引名(CAS化合物命名法)の変更、物性情報の追加、収録源情報(SR)に収録源のデータベース名を収録、アミノ酸コード(ピロリシン、イソロイシンまたはロイシンを表すあいまいコード)の追加が行われた。

    3. システムの強化
      • LOG H のセッション保持時間を 60分から120 分に延長
      • SET NOTICE SEARCH コマンドで REGISTRY ファイルからのクロスオーバー検索料金の警告を表示

    4. インターフェースの強化
      • 複写申し込み画面の変更
      • 構造検索用プラグインのリリース
      • STN on the WebのFree Search PreviewからCASRNSクラスターが削除

    5. 参加者からの質問
      Q1.ADISCTI ファイルの ONGOING TRIAL の収録源は何か?
       A1. NIH の ClinicalTrials.govに収録されているものが最も多いようです。詳細については閲覧可能な臨床試験登録サイトのリストをご参照下さい。

      Q2.MEDLINE ファイルに臨床試験番号が収録されたが,遡及するのか?
       A2.STN のデータは NLM から提供されたものを搭載しているため、臨床試験番号に関する詳細についてはNLM へお問い合わせいただくか、下記のページに臨床試験番号に関する記事が載っておりますのでご参照ください。
       http://www.nlm.nih.gov/bsd/policy/clin_trials.html
       http://www.nlm.nih.gov/pubs/techbull/mj05/mj05_ct.html

      Q3.STN on the WebのFree Search Previewでは演算子の使用やフィールドの指定が可能か?
       A3.できます。しかしながら一行に入力できる文字数に制限があります。

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    第247回 ライフサイエンス分科会

    記入者: 塚本 晶子
    大久保 舞子

    開催日時: 2007年5月17日(木) 14:00〜17:00
    開催場所: ファイザー(株) 会議室
    配布資料: JAPICDOCとiyakuSearch
    参加人数: 25名

    内容:「JAPICDOCとiyakuSearch」

    越久村 浩司氏

    今月は、財団法人日本医薬情報センター(JAPIC)がご提供されているデータベースの中から、医薬文献情報データベースJAPICDOCと医薬品情報データベースiyakuSearchを中心にご説明いただきました。

    1.JAPICDOCとiyakuSearch
    (1)概要
      JAPICDOCは国内・海外の医学・薬学関連文献から医薬品に関する情報を蓄積したデータベースで、日本電子計算株式会社(JIP)と科学技術情報機構(JST)のwebページから提供されている。iyakuSearchも国内外の医薬品情報に関するデータベースであるが、医薬文献情報、学会演題情報、医療用医薬品添付文書情報、一般用医薬品添付文書情報、臨床試験情報、新薬承認審査報告書情報など提供されている情報は多岐にわたる。
      JAPICDOC JIP、JAPICDOC JST、iyakuSearch医薬文献情報の概要は、下記の通りである。

    (2)キーワード
      JAPICDOCではキーワード検索が可能であるが、従来からのキーワードに加え、2007年度収載分から新たにキーワードが追加された。

     【従来からのキーワード】

     【新設キーワード】

      医療経済、後ろ向き研究、オープン試験、クロスオーバー試験、授乳婦、多施設共同研究、パイロット試験、前向き研究、無効(文献中でメインとなっている薬剤について)、無作為化試験、有効性欠如(十分にデザインされた試験で結論づけられている場合)

    2.その他のデータベース
    (1)日本の新薬(iyakuSearch)
    (2)臨床試験情報(iyakuSearch)
    (3)添付文書情報(iyakuSearch)
    (4)ADVISE(JIP)
    (5)SOCIE(JIP)
    (6)NewPINS(JIP)
    (7)学会開催情報(JAPIC webサイト)
    3.参加者からの質問、要望など

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    第246回 ライフサイエンス分科会

    記入者:戸上   康弘

    開催日時: 2007年4月19日(木) 14:00〜16:30
    開催場所: ファイザー(株) 会議室
    配布資料:

    医学用語シソーラス第6版改訂概要  医中誌Web(Ver.4)バージョンアップについて
    参加人数: 24名

    内容:「医中誌Web Update」

    濱田 雅美氏
    松田 真美氏
    黒沢 俊典氏

    今月は、医学中央雑誌刊行会の3氏より、医学用語シソーラス第6版の改訂概要と医中誌Web Ver.4のバージョンアップについて説明していただきました。

    1.医学用語シソーラス第6版について
    (1)概要
      2007年1月発行。MeSH2005に準拠して改訂を行った。作成は、第5版とMeSH2005を翻訳したものをマッチング後、検討を加え完成した。全ディスクリプタのうち約9割がMeSH由来で残り1割は医中誌Web独自で設定したものである。
      今回MeSHを採用しなかったものは、「実験的(Experimental)」のつくもの、「注入と注射」("Injections, Intravenous","Infusions, Intravenous"→静脈内投与としてまとめて登録など)、米国医療制度関連用語、州名などであった。また、MeSHにない医中誌独自のディスクリプタとして、医薬品(INN)、生薬、地名、日本独自の制度・機関を加えた。新設語をカテゴリー別に見ると、B(生物)とD(化学物質と薬物)の分野が大幅に増加した。次回の改定は4年後の予定。

    (2)主な改訂内容
     @MeSH2005でカテゴリー階層変更、用語の変更があったものはこれに従った。
       例)A1-120皮膚→A19 外皮系、糖尿病-インスリン依存型→糖尿病-1型
     A厚労省や学会などの名称変更によるもの
       例)痴呆→認知症、老年者→高齢者 など
     Bより適切な訳語を選定し変更したもの
       例)倦怠感→退屈、脳血管発作→脳卒中、比較臨床試験→準ランダム化比較試験 など


    (3)カテゴリー別
     @ Cカテゴリー (疾患)

     A Dカテゴリー(化学物質および薬物)
     B Eカテゴリー(分析、診断、治療の技術と機器)

    (4)副標目とチェックタグ
    2.医中誌Web(Ver.4)バージョンアップについて
    Ver.4は2006年2月から開始し、数回にわたりバージョンアップを行ない現在も進行中。
    (1)主なバージョンアップ内容
    (2)今後のリリース内容

    * 講演後、出席者より医中誌Webへの意見や要望が寄せられた。主なものは次の通り。

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    第245回 ライフサイエンス分科会

    記入者:堀   恭子
    固武 龍雄 
    開催日時: 2007年3月15日(木) 14:00-17:00
    開催場所: ファイザー(株) 会議室
    配布資料: 参加者各自の検索結果
    参加人数: 16名

    内容:「検索演習」

    1.5-FUまたはカペシタビンを先行投与して、その後タキサン系薬剤を投与して手足症候群が発症した例(国内・海外  ※抗癌剤の投与の順番が大事です。逆のパターンは不要。

    【依頼の背景】薬剤の投与の順番を指定して、ある副作用が発現した報告を調査するテーマである。通常、タキサン系薬剤を投与した後に、5-FUまたはカペシタビンを投与することが多いようだが、今回はその逆の順番で投与した症例を探したい。手足症候群は、「抗悪性腫瘍剤の副作用としてみられる皮膚症状で、カペシタビン、UFT、5-FU、TS-1、ドセタキセル、レボホリナートなどの各種の抗悪性腫瘍剤で起こり得るが、特に手術不能又は再発乳癌の治療薬であるカペシタビンに多い」(ウィキペディア)とあるが、5-FUまたはカペシタビン投与後、タキサン系薬剤を投与したことがトリガーとなって副作用が発症した症例を求めている。
    【検索のポイント】商用データベースにおいては通常、薬剤投与の順番を索引づけることは行なわれていないため、文献検索で2つの薬剤の投与順を指定することは難しく、「薬剤A×薬剤B×副作用」という組み立てで検索をして、あとは結果を見るしかない。
    【検索結果】「タキサン系薬剤×(5-FU+カペシタビン)×手足症候群」掛け合わせの結果、国内は該当が見つけられなかった。海外はMEDLINEで見つからなかったが、EMBASE、DDF(Derwent Drug File)で検索したところ、DDFで見つかった(Isr.Med.Assoc.J., 2, No. 10, 786, 2000)。データベースの選択は、網羅的に検索するならばMEDLINEのみでは不十分で、EMBASEやDDFまで検索を行う必要がある。DDFの会員制のファイル(Dialogファイル912,913)は拡張抄録まで検索対象となるので、非会員制のファイルよりも網羅的な検索が可能である。なお、同文献はMEDLINEでも収録されていたが、抄録が収録されていなかった。



    2.造影検査に、造影剤の種類を変えずに毎回同じ造影剤を続けて投与(国内)
           ※造影剤の種類を変えない場合と変えた場合とを比較したい。


    【依頼の背景】定期検査などで造影剤を使った検査を行なう場合、造影剤の種類を変えない方がいいのか変えた方がいいのか知りたい。
    【検索のポイント】キーワードが確定しているのは「造影剤」だけで、それ以外はどのキーワードを用いて検索すればいいのか試行錯誤する必要がある。その場合、どのデータベースを第一選択とするのがいいか考える必要がある。医中誌Webは検索するごとに結果が表示されるので好都合であるが、的確なキーワードに行き当たらなければ、ノイズを含む膨大な結果のチェックに時間を費やすことになりかねない。その点、JMEDPlusは近接演算子が使用できるので、サーチャーのイメージに近い検索を実現しやすいというメリットがある。ただし、従量課金の場合、回答表示するごとに料金が発生するので注意が必要である。
    【検索結果】試行錯誤の結果、同じ造影剤(同一造影剤)を繰り返し使用することで副作用が発症したという報告が見つかった。「反復投与」「頻回投与」などの表現でも見つかる可能性はあるが、いずれにせよ、タイトル・抄録を確認する作業が必要である。
     医中誌Web、JMEDPlusいずれでも同じ結果にたどりつくことができた。MEDPlus使用者は、近接演算子を使った検索を行い、タイトル出力によって内容を判断した。医中誌Web使用者からは、近接演算子を使えないことにストレスを感じたという感想があった。
     医中誌WebでヒットしてJMEDPlusでヒットしなかった文献は、医中誌Webは抄録中に「同一造影剤」があったが、JMEDPlusにはその表現がなく「反復投与」と表現されていた。JMEDPlusでヒットして医中誌Webでヒットしなかった文献は、医中誌Webに記事が収録されていなかった。医中誌WebとJMEDPlusは相互補完的に使用できると考えられる。


    3.抗ウイルス薬を用いてインフルエンザを治療する場合を、薬剤経済学的に論じた文献(ワクチンを除く)。

     最近、薬剤経済学とか医療経済学とかに関心が払われるようになってきた。当OUG分科会ではこのような問題は今までやったことがないので、やってみることにした。
     どんな語を用いればよいか。フリータームとしては医療経済、薬剤経済学、医薬品経済学、経済学などいろいろ考えられるが、JMEDPlusの場合は「費用効果分析」というJSTシソーラスのディスクリプタがある。MEDLINE(含 PubMed)を用いるのなら、Economics
    (EC)というサブヘディングが1978年よりあるのを忘れてはいけない。これは疾病にも薬剤にもリンクできるサブヘディングである。
     ワクチンを除くということで、検索結果から NOT ワクチン とした人もいるが、この場合、普通の抗ウイルス薬とワクチンの両方について記述している文献は除かれるということを承知の上で使うことだ。
     厚生労働省関係の報告書は必ず検索して出すように心がけているという人もいた。


    4.合成着色料「食用赤色3号(エリスロシン)」を薄層クロマトグラフィーを用いて他の着色料と同時に分析した事例

     ライフサイエンス分科会といっても、医薬・医学に関する検索が殆どなので、今回は食品関係をやってみることにした。
     赤色3号をどんな風に検索するかであるが、JDreamを使うのならJCHEMファイルより渡り検索をする、STNを使うのならRegistryファイルからというのが普通かもしれない。しかし筆者はGoogleで赤色3号とはどんなものか調べているうちに、CASのRegistry No.や日化辞番号を自然と目にしたので、これをそのまま入力して検索した。
     薄層クロマトグラフィーについてはフリータームなら略号のTLCをも加えて検索した方が良いだろうが、JSTシソーラスでは薄層クロマトグラフィーがディスクリプタとしてあるので、主要なものがくれば良いというのなら、このディスクリプタのみでもよいだろう。
     同時に分析ということに絞るには、同時とか同時分析(JSTのディスクリプタ)を用いることも考えられるが、このような語を用いると、もれが多いと思われる。件数が多くなければこれらの語は使わずに抄録をチェックするのがよいだろう。
     参加者の使用したデータベースはJSTPlusの他に、BIOSIS,CAPlus、Agricola,ANABSTR(Analytical Abstracts)などであった。分析化学なのでAnalytical Abstractsのデータベースは用いてみるのも良いと思われるが、筆者はこれを失念していた。このデータベースは分析対象物質とそれを含む媒体(尿、血液など)とを区別して検索できる特長がある。食品ということでFSTAなどを使う人もいるかと思ったが、今回はいなかった。


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    第244回 ライフサイエンス分科会
    記入者:大久保 舞子
    塚本 晶子
    開催日時: 2007年2月22日(木) 14:00〜17:00
    開催場所: ファイザー(株) 会議室
    配布資料: 「EBSCO HOST Research Databases」等
    参加人数: 19名

    内容:「EBSCOhostオンラインデータベース」
    鈴木 智之氏
    齋藤 卓男氏

    今月は、EBSCO社の提供するEBSCO hostの200種類ものデータベースの中から、ライフサイエンス分野を中心としたデータベース(MEDLINE with Full Text、CINAHL Plus with Full Text、PsycINFO/PsycARTICLESなどPsycシリーズ)を紹介していただきました。

    A.EBSCOhostとは

     EBSCOhostはデータベースおよび検索プラットフォームの総称で、EBSCO Information Servicesの一部門であるEBSCO Publishingより提供されている。
     オンラインでのフルテキスト検索が特徴で、全文を収録した全文データベースと文献情報を収録した二次情報データベースが、各分野合わせて計150種類以上が扱われている。
     様々な出版社のコンテンツを収録したアグリゲータデータベースとしては国内でも大規模なもので、約200校の大学図書館で導入されている。
     主な特徴は下記の通り。

     ※ 自由語検索、統制語検索、インデックス検索が可能。各種条件により絞込み検索もできる。
     ※ EBSCO SmartLinksによって全文情報がシームレスにリンク付けされており、EBSCOhost内のフルテキスト、他社の電子ジャーナルやフルテキストデータベース、CrossRef会員の出版社が提供するデータベースにリンク可能。
    EBSCO CustomLinksにより、OPAC、WebcatPlus、相互貸与サービス、リンクリゾルバサービス、書籍ベンダー、PubMed、検索エンジンなど外部ソースへの連携が可能。
     ※ My EBSCOhostにより個人用アカウントを作成し、雑誌のアラート登録や検索結果の保存、検索式の保存が可能。
     ※ RefWorksやEndNoteなどへのDirect Export機能。

    1.EBSCOhostで扱う代表的なフルテキストデータベース
    • Business Source Corporate
    • EconLit with Full Text
    • SocINDEX with Full Text
    • Risk Management Reference Center
    • Computers & Applied Sciences Complete
    • Environment Complete
    • Biomedical Reference Collection: Corporate Edition
    • MEDLINE with Full Text
    • CINAHL Plus with Full Text
    • SPORTDiscus with Full Text
    • PsycINFO
    • Psychology & Behavioral Sciences Collection
    2. MEDLINE with Full Text
     MEDLINEのフルテキスト版データベースで、MEDLINEのデータに加え約2,000誌(107万件)の全文情報を搭載。主な特徴は下記の通り。
    • 自由語およびMeSHによる検索に加え、EBSCO独自のCluster Searchが可能。(検索結果の1-200件目までの論文で、最も「人気のあるサブジェクト(MeSH)」上位10傑が表示され、それらを選択することにより絞り込んでいく機能。)
    • オートマッピング機能(自由語を入力した際のMeSHへのリンク)は、現在なし。
    • 週1回更新で、フルテキスト掲載までのタイムラグは出版社により異なる。
    3. CINAHL Plus with Full Text
     CINAHL Information Systems作成の看護学、保健学全般に関するフルテキスト版データベース。主な特徴は下記の通り。
    • 3,100誌以上のインデックス・抄録、570誌以上の全文を収録。
    • 1937年以降のデータを収載。
    • 引用・被引用文献による検索が可能。
    • 看護法令、臨床開発、クリティカルパス、医療品データ、測定用具、臨床試験などの情報も収録。
    4. Psycシリーズ
     American Psychological Association作成の心理学系データベースのシリーズ。EBSCOでは、下記のデータベースを取り扱っている。
    • PsycINFO(二次情報データベース。)
    • PsycARTICLES(フルテキストデータベース。)
    • PsycBOOKS(書籍データベース。絶版書籍の全文情報も収録。)
    • PsycEXTRA(灰色文献を収録。)
    • PsycCRITIQUES(批評・書評を収録。)
    ☆ 配布資料




    第243回 ライフサイエンス分科会
    記入者:戸上 康弘
    開催日時: 2007年1月18日(木) 14:00〜16:30
    開催場所: ファイザー(株) 会議室
    配布資料: 「Dialog UPDATE」等
    参加人数: 19名

    内 容:「Dialog Update2006秋」から選んだ2テーマ
    田中 早苗氏

    今月は、2006年12月に開催された「Dialog UPDATE秋」のテーマの中から副作用情報収集のための系統的な検索式と有用なWeb情報、そして新しいDialogの検索サイト「Dialog ClassicWeb」についてジーサーチの田中早苗氏に説明していただきました。

    A.「ファーマコビジランス:情報源と検索式」

     製薬会社が行う市販後調査と副作用報告、そして医療関係者や患者からの自発的報告制度など一連の医薬品の安全性情報監視体制は「ファーマコビジランス」と言われている。講演では、安全性情報の文献収集のためにDIALOGで利用可能なデータベースでの検索式事例と検索のポイント、さらに有用なWeb情報を解説いただいた。
    紹介された主なデータベースは、文献DBは「MEDLINE」、「EMBASE」、「BIOSIS」、副作用速報ニュース記事は「 ADIS Newsletters」(ファイル428-429)、FDA報告情報は「Adverse Reaction Database」(ファイル181)だった。概要は次の通り。

    1.MEDLINEでの検索
    (1)医薬品名がMeSH Termにある場合
    1. まず「薬名のMeSH Term」を近接演算子「L」を使って副作用、毒性関連のサブヘディングで限定する。 (AE: Adverse Effects(有害事象)、TO: Toxicity(毒性)、PO: Poisoning(中毒))
    2. 次に「薬名のMeSH Term」に、「Chemically Induced」(化学的誘発)とMeSH Termの「Drug Interactions」(相互作用)を AND検索する。(ただしノイズも発生する。)
    3. 1.と2.を足し合わせる。
      検索式事例:
      SERTRALINE (L)(AE or TO or PO) or (SERTRALINE/DE and (CHEMICALLY INDUCED or DRUG INTERACTIONS))
    (2)医薬品がMeSH Termにない場合
    1. 一般名や商品名などの同義語を全て考慮して入力し、「ディスクリプタフィールド限定“adverse”」をかける。
    2. 索引されている該当薬効名を確認して、これに近接演算子「L」を使って副作用、毒性関連のサブヘディングで限定する。(下位語一括検索はしない。)
    3. 1.と2.をAND検索する。
      検索式事例:
      S1 (INFLIXIMAB or REMICADE) and adverse/DE
      S2 (ANTIBODIES, MONOCLONAL)(L)(AE or TO or PO or CT)
      S3 (IMMUNOSUPRESSIVE AGENTS)(L)(AE or TO or PO or CT)
      S4 S1 and (S2 or S3)
    2.EMBASEでの検索
     MEDLINEに比べて早く医薬品名がEM Termにエントリーするのでリンク語との組み合わせ検索が有効。件数が多くヒットしてくる場合があるので、絞込みやレコードをスクリーニングする必要がある。
    検索式事例:
    S1 INFLIXIMAB(L)(AE or IT or TO)
    S2 S1 and (INFLIXIMAB or REMICADE)/TI,AB,TN
    3.その他の文献データベースでの検索
     フリーワード検索となるため、「医薬品名」x「副作用関連キーワード」の検索実行。
    1. 薬名の検索式はPharma Projectsファイル(128)でMAPコマンドを活用してシノニムやCAS番号を抽出し EXSコマンドで網羅的な検索を行う。
    2. 副作用関連キーワードやフレーズを網羅した検索式を展開する。
    3. FROMコマンドでファイル指定してOneSearchで行い、RDで重複除去する。
      検索式事例:
      S1 SERTALINE or BESITRAN or RN=”79559-97-0” or ………
      S2 (ADVERSE or SIDE or UNTOWARD or UNEXPECTED)() (REACTION? or EFFECT? or EVENT? or EXPERIENCE? or RESPONSE?) FROM 55,34,377,74,94,144,156,173
      S3 (DRUG or CHEMICALLY)(1W)(INDUCED or RELATED or ASSOCIATED or INTERACTION?) FROM 55,34,377,74……
      S4 CONTRAINDICAT? or CONTRA()INDICAT? or POISON? or TOXIC? or TERATOGEN? or MUTAGEN? or CARCINOGEN? or ONCOGEN? or IATROGEN? FROM 55,34,…..
      S5 S1 and (S2 or S3 or S4)
    4.ADIS Newsletter(ファイル428-429)
     未知、重篤の副作用記事は、S FIRST()REPORT/TI、S SERIOUS/TI の検索式が有効。

    5.Adverse Reaction Database(ファイル181)
     未知で重篤な副作用は、記事区分(RC)で「EXPEDITED」、死亡例はOUTCOMES(OT)のフィールドで「DEATH」、「DIED」で索引されているのでExpandコマンドで選択。

    B.「副作用データを収録するWeb情報源」の紹介

    1. MedWatch (http://www.fda.gov/medwatch/index.html )
      USA 情報[FDA作成]
    2. EudraVigilance( http://eudravigilance.emea.europa.eu/human/index.asp)
      EU情報[EMEA作成]
    3. WHO Adverse Drug Reactions database: Vigibase ( http://www.who-umc.org)
    4. CADRMP Adverse Reaction database (Canada)
      ( http://www.hc-sc.gc.ca/dhp-mps/medeff/databasdon/index_e.html)
      カナダの医薬品安全性情報[Health Canada作成]
    C.新しい「Dialog ClassicWeb」
     2007年1月下旬にリニューアル予定の「Dialog ClassicWeb」を説明していただきました。
    • 新しい『Dialog ClassicWeb』は、XMLダウンロードやレポート作成機能等を搭載した Dialogコマンド検索用次世代プラットホームです。
    • ソフトウェアのインストールや接続設定が不要で、手軽にDialogLink5と同等の高速・ハイパフォーマンスな検索環境を実現します。
     ※従来のClassic Web も、3月30日まで平行して利用可能。
      3〜5月に、Classic Webの無料セミナーの開催が予定されています。

    ☆ ジーサーチ「UPDATE2006秋」のサイトの「テキストと資料」で今回配布いただいた資料のPDFファイルが閲覧できます。
    ⇒  http://database.g-search.or.jp/support/seminar/2006/0612/update2006f.html

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