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OUGライフサイエンス分科会
<<<今までの活動内容>>>  

2001年1月〜12月

2002.1. 10 更新

 

 ♪第179回(2001年1月18日)第180回(2001年2月15日)第181回(2000年3月22日)

第182回(2001年4月19日)第183回(2001年5月17日)第184回(2001年6月21日)

第185回(2001年7月19日)第186回(2001年9月20日)第187回(2001年10月18日) 

第188回(2001年11月15日) 第189回(2001年12月20日)

第189回 ライフサイエンス分科会          Topへ

記入者:藤井 信栄

開催日時: 2001年12月20日(木)14:00〜17:00

開催場所: ファイザー製薬株式会社 会議室

配付資料:

・ステッドマン医学大辞典CD-ROM版パンフレット

・南山堂医学大辞典CD-ROMプロメディカ説明資料

・ LOGOVISTAシステムソフト電子辞典シリーズパンフレット 他

参加人数: 15名

内  容: 医学辞典最新事情

1. 「ステッドマン医学大辞典 CD-ROM」

メディカルビュー社 新長氏

2. 南山堂 「医学大辞典 プロメディカ」、他

南山堂 小枝氏・西村氏

ロゴヴィスタ 「システムソフト電子辞典シリーズ」、他

ロゴヴィスタ 徳留氏

 今回の例会では、医学辞典を代表する「ステッドマン医学大辞典」と「南山堂 医学大辞典」のCD-ROM版について、プリント版との比較や最新バージョンの機能を紹介してもらいました。最近の電子辞書の紹介もあわせて行ってもらいました。

1.ステッドマン医学大辞典

ステッドマン医学大辞典の第5版プリント版が2002年2月、続いて3月にWindows版、5月にMacintosh版が刊行予定です。第5版CD-ROM版の特徴は、

・ロボワードを搭載し、パソコン画面の文章中の単語をポインタで指すだけで辞書引きができる。

・あいまい検索、条件検索ができる。

・第5版の写真・イラスト・表のほとんどを収載している。

・英単語の発音音声を収録している。

・英文、和文を自動的に判別して検索する。

等、第4版に比べ、大変充実した機能を追加しているとのことでした。CD-ROM版には、ナース版も含まれているそうです。略語辞典は収載されていません。

また、今後、ネットワーク対応の刊行を考えているとのことです。

この他、ロボワードシリーズの簡単な紹介もしていただきました。

メディカルビュー社のホームページ www.medicalview.co.jp

ロボワードシリーズの紹介ページ www.a2001.com

2.「南山堂 医学大辞典」

<プロメディカ>

「南山堂医学第辞典」をもとに作成されています。書籍には収録されていない画像、音声・動画も収録されています。Version 2が12月に発刊されました。その特徴は、

・ハードディスクへのフルインストールができる。

・視覚障害者のために画面読み上げソフト「2000Reader」に対応している。

・全文検索方式を採用し、解説文中のキーワードも検索できる。AND/OR/NOT検索のほか、カテゴリー検索による絞込みができる。

・解説文中からリンクで、参照項目へジャンプができる。

・電子顕微鏡写真を収録、また、「日本人解剖学」の解剖図が収載されている。

・このほか、「医学用語集」、「解剖用語集」、「繁用医学略語集」を収載している。

・辞典の解説文と解剖図、用語集は相互にリンクしており、関連項目を閲覧することができる。

などです。プロメディカは、辞典(Dictionary)というより、事典(Encyclopedia)に属するものであり、百科事典的な利用を考えて作成されているとのことでした。

<医学英和大事典、医学大事典 CD-ROM版>

システムソフトを利用した辞書。医学大事典は、LANにも対応しています。

<システムソフト電子事典シリーズ>

各種電子辞書の紹介をして頂きました。各辞書の詳細は、ロゴヴィスタのホームページに掲載されています。また、お験し版、体験版もロゴヴィスタホームページからアクセスできます。

この他、「ロゴヴィスタ・エックス・プロ 英×日」翻訳ソフトの紹介もしていただきました。

南山堂ホームページ www.nanzando.com

ロゴヴィスタホームページ www.logovista.co.jp

第188回 ライフサイエンス分科会          Topへ

記入者:藤井 信栄

開催日時: 2001年11月15日(木)14:00〜17:00

開催場所: ファイザー製薬株式会社 会議室

配付資料:

・衛星通信医薬品情報自動更新サービス「J-SET」の資料

・(仮題)ネットワーク対応医薬品情報検索システムの資料

・「今日の診療」CD-ROM操作方法の資料

参加人数: 15名

内  容: 医薬品情報いろいろ

1. 日本医薬品集CD-ROM じほう 井上氏

2. 今日の診療 CD-ROM ファイザー製薬 佐藤氏

3. OUGライフサイエンス分科会ホームページリンク集 キリンビール 渡辺氏

 今回の例会では、医薬品情報を調べる際に私たちが、必ずと言って良いほど利用する「日本医薬品集」と「今日の治療指針」シリーズのCD-ROM版について、その特徴や利用方法を紹介していただき、今まで気付かなかったことや新しい機能について勉強しました。じほうの井上氏からは、来年リリース予定の「ネットワーク対応医薬品情報検索システム」についてもご紹介頂きました。

1.日本医薬品集CD-ROM

<最近の問い合わせの中から>

 じほうへの日本医薬品集CD-ROMに関する問い合わせの中から、最近多いもの・特徴のあるものについて、説明していただきました。

・ 成分検索:「ドーピング検査対応のため」一般薬の風邪薬の中でエフェドリンが入っているものの検索例

⇒「エフェドリンが入っているもの」という検索ができます。結果は200件以上となるので、「○○○が入っているもの」をAND検索可能。また、「○○○が入っていないもの」の検索も可能です。

・ 医療用薬と一般薬の同時検索

・ 規制区分、会社マークによる検索

・ 高血圧を適応に持っていて、禁忌に高齢者がなく、副作用にめまいがないものの検索

⇒添付文書でめまいは、「めまい」、「眩うん」等添付文書により違った記載となっているので必ずOR検索が必要です。 「めまい・眩うん」と検索します。

・ 特記事項からの検索:1995年以降は、適応拡大、投与経路拡大の検索も可能です。レセプト審査に必要な情報として有用なものです。

・ 収載日の検索

・ YJコード:12桁(左から4桁:薬効、3桁:成分、1桁:剤形、1桁:規格、2桁:製品連番、1桁:チェックデジット)

⇒各種コード(再審査・再評価コード等)にリンク

・ 添付文書情報を確認できます。医薬品機構安全性情報のPDFをダウンロードすることにより利用可能です。

・ 長期投与日数の検索

<ネットワーク対応医薬品情報検索システム>

2.今日の診療CD-ROM

 「今日の診療」のCD-ROM画面を見ながら、検索方法や、収載データについて説明していただきました。書籍版にはない情報も含まれ、更に有用な情報になっています。

3.OUGライフサイエンス分科会ホームページリンク集

キリンビールの渡辺氏・化学情報協会の宮崎氏が、EBM関連の情報を充実させた新しいリンク集を作ってくださいました。次回のホームページ更新の際、ライフサイエンス分科会のホームページに載せることになりました。とても便利なリンク集です。

第187回 ライフサイエンス分科会          Topへ

記入者:藤井 信栄

開催日時: 2001年10月18日(木)14:00〜17:00

開催場所: ファイザー製薬株式会社 会議室

配付資料: 以下のかたがたの検索例

・ 萬有製薬 飯田氏

・ キリンビール 渡辺氏

・ 化学情報協会 宮崎氏

・ 第一製薬 品川氏

・ ファイザー製薬 石井氏、他

・ 武田氏(回答のみの参加)

参加人数: 13名

内  容: 検索演題勉強会

1.ビスホスホナート類の血管石灰化に対する影響、効果

2.食道癌の胃壁内転移患者の予後

3. pigmented paravenous chorioretinopathy

4. 糖尿病治療後の血糖値低下による(起立性)低血圧

5. TTPとPM合併患者の病態と治療

 今回の検索演習は、萬有製薬の飯田氏が、日頃の検索依頼事例からなかなか難しいものを出していただきました。多くの検索回答の紹介がありました。検索の紹介だけでなく、依頼の本来の意味をどう捉えるか、依頼者の勘違いはないか等についての話し合いもあり、大変有意義な例会でした。参加者からは、年に2回ぐらいは、検索演習があっても良いとの意見が出ていました。

 今回の演習課題は、萬有製薬の飯田さんからの提案でしたので、模範回答として飯田さんの検索式を分科会のホームページに貼りつけますのでご参照ください。

1.ビスホスホナート類の血管石灰化に対する影響、効果

ビスホスホナート類を総称する化合物を如何に多く拾うかという点が、本検索のキーとなります。「今日の治療薬」、「MESHの利用例」等の利用例があがりました。
Q1.doc

2.食道癌の胃壁内転移患者の予後

 胃内ではなく、胃壁内であることがポイント。また、この依頼では、予後とは、治療後の経過を意味し、モータリティなどの死亡を意味するキーワードは、この場合適当でないとの指摘もありました。
Q2.doc

3. pigmented paravenous chorioretinopathy

 この検索は、まず依頼時のキーワードに間違いがあったということに気がつくことが最も重要なポイントとなります。「chorioretinopathy」ではなく、「retinochoroidal」が正解です。
Q3.doc

4. 糖尿病治療後の血糖値低下による(起立性)低血圧

糖尿病治療として糖尿病治療薬もキーワードにいれること、血糖値低下はprimaryの検索では、あえて入れないほうが良く、結果が多い時の絞込みの手段にするのが良い、などの意見が出ました。

5. TTPとPM合併患者の病態と治療

 この検索は、TTPとPMという略称が何かを探すことから始まります。それぞれ「血栓性血小板減少性紫斑病」、「多発性筋炎」を探し出せば、あとは問題なく検索できます。
Q5.doc

 

第186回 ライフサイエンス分科会
                                         
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記入者:設楽真理子、宮崎佐智子

開催日時: 2001年9月20日(木)14:00〜17:00

開催場所: ファイザー製薬株式会社 会議室

配付資料: 以下の方々の資料(各資料は、各々の発表部分にて参照ください)

        ・(財) 国際医学情報センター EBM 支援センター研究員 西岡文美氏

        ・(財) 国際医学情報センター EBM 支援センター研究員 鈴木博道氏

        ・キリンビール株式会社 渡邊正彦氏

        ・Ovid Technologies Inc. 設楽真理子氏

参加人数: 16名

内  容: 基礎から学ぶ EMB(勉強会

 今回の EMB 勉強会では、いずれ劣らぬ 4 名の講師の方々からそれぞれ違った切り口で EBM をわかり易く説明をしていただきました。頭の中が飽和状態になるほど、EBM 漬けになった気がします。日頃の疑問点も気軽に話し合え、EBM の理解が深まりました。講師の皆さんありがとうございました。

◎ EBM (Evidence-Based Medicine) について (一部の配布資料はこちらで公開されていますoug0109-GL.pdf oug0109-HW.pdf oug0109-MA.pdf

  by 鈴木博道氏、西岡文美氏 (財) 国際医学情報センター EBM 支援センター

・EBM (Evidence-Based Medicine) とは

 直訳すると「(科学的)根拠に基づく/基づいた医療」となりますが、これは「科学的根拠のある医療

 を推進するために、科学的根拠のあるものとないものを区別し、その情報を医療者だけでなく一般市

 民にも提供し、医師の行動パターンを変革していこう」というものです。このような概念は以前から

 ありましたが、EBM という言葉として登場してきたのは 1990 年代初頭からです。最初は英国から

 始まった運動ですが、現在では世界各国に普及し、実践されつつあります。

・EBM の実践手順

 EBM は以下の手順で医師が中心になって実践していくものです。

 1.目の前の患者に関して臨床上の疑問点を抽出します。

  例:抗凝固療法は、慢性脳卒中の患者の初期治療において、アウトカムを改善するだろうか?


 2.疑問点に関する文献を検索します。

  ・データベースで臨床文献を検索します。特に MEDLINE では、信頼性の高い研究デザインであ

   る RCT (Randomized Controlled Trial: 無作為化比較試験) が Publication Type (1991 年以降)

   と Mesh タームで検索できるようになっています。ただし、Mesh タームで検索すると RCT 自

   体の研究論文も回答に含まれてきますので、ノイズを避ける場合は Publication Type のみで検

   索するとよいでしょう。

  ・ハンドサーチ(雑誌を手めくりして目的の論文を探すこと)で臨床文献を探します。RCT などの

   索引語の存在する MEDLINE でさえ、RCT や CCT (Controlled Clinical Trial: 対照臨床試験)

   が完璧に索引されているわけではありません。医中誌データベースや JICST ファイルなど、日

   本のデータベースでは、該当する索引語自体が存在しない場合もあります。結果を評価するには、

   多くの RCT や CCT などの臨床文献を収集する必要があり、このためにはハンドサーチが重要

   となります。

 3.得られた文献の妥当性を評価し、適切なデータを収集し、結果を提示します。

 4.結果を患者に適用します。

 5.自らの医療を評価します。

・日本における EBM への取り組み

平成 10 年 10 月 15 日、旧厚生省は EBM の結果を初めて採用した「医薬品等安全情報 150 号」

を発行しました。これには EBM を実践している英国コクラン研究所の報告を受け、アルブミン製剤

の適正使用について注意が促されています。EBM の実践は、医療の質的向上はもちろんのこと、医

療費の抑制にも役立つため、EBM 推進のための研究が積極的に行われています。実際、いくつかの

主だった疾患に対して診療ガイドラインが作成されており、発表の段階まで来ています。また、EBM

を普及するためのさまざまな研究(リサーチライブラリアンの養成など)も行われています。

・EBM に関する情報源

・クリニカル・エビデンス 第 4 版 日本語版 (日経 BP 社 2001 年 9 月 20 日発行)

・Clinical Evidence (BMJ group/ACP : 1995-)

・Books@Ovid の Clinical Evidence について (http://www.usaco.co.jp/ovid/b@o.htm)

・EBM のための情報戦略 (中嶋宏監修、中外医学社、2001)

・The Cochrane Library (Cochrane Collabolation : 1992-)

・Cochrane Reviewers' Handbook 4.1.3 (Cochrane Collabolation : 2001)

・ACP Journal Club (American College of Physicians : 1991-)

・Evidence-Based Medicine (英国医師会 : 1995-)

・Ovid の Evidence Based Medicine Reviews について (http://www.usaco.co.jp/EBMR.html)

・Best Evidence (BMJ group/ACP : 1991-)

・JANCOC (http://cochrane.umin.ac.jp)

・Up To Date (http://www.uptodate.com/index.htm)

・北海道大学医療情報部ホームページ (http://info.med.hokudai.ac.jp/dept/mi-home.htm)

・NHS CRD の DARE データベース (http://agatha.york.ac.uk/darehp.htm)

・NHS CRD の HTA データベース (http://agatha.york.ac.uk/htahp.htm)

・NHS CRD の NHS EED データベース (http://agatha.york.ac.uk/nhsdhp.htm)


◎ Cochrane Library について(配布資料 Cochrane.doc )

  by 渡邊正彦氏 キリンビール株式会社

・Cochrane Library (コクラン・ライブラリー) とは

Cochrane collaboration (コクラン共同計画) *1 が作成しているシステマティック・レビュー*2 を中

心としたデータベース集です。現在、年 4 回改定され、CD-ROM (2 枚) またはインターネットで提

供されています。

  *1 .コクラン共同計画とは、1992 年にイギリスの国民保険サービス (NHS) の一環として始まり、現在世界的に

     急速に展開している医療テクノロジーアセスメントのプロジェクトのことです。無作為化比較試験 (RCT) を

    中心に、世界中の臨床試験のシステマティック・レビューを行い、その結果を医療関係者や医療政策決定者、

    さらには消費者に届け、合理的な意思決定に供することを目的にしています。コクランの名前の由来は、英国

   医師 Archiebald Cochrane (1909-1988) から来ています。

 *2. システマティック・レビュー (Systematic review) とは、あるトピックに関するすべての臨床試験を事前に決

    定された基準の下に、システマティックに抽出・吟味・要約したレビューのことです。

・Cochrane Library を構成する 6 つのデータベース

1. CDSR (The Cochrane Database of Systematic Reviews)

  各種疾患を対象とした治療や診断についてのシステマティックレビューをフルテキストで収録して

  います。当データベースには Complete reviews のほかに Protocls (レビュー作業中のもの) も含

  まれています。収録件数:Complete reviews 1,147 件   Protocls:915 件

2. DARE (The Database of Abstracts of Reviews of Effectiveness)

  学術雑誌などで公表されたシステマティック・レビュー (2,100 件) と他 (799 件) を収録していま

  す。NHS CRD のサイトでは、当データベースが公開されており、毎月更新されています。また、

  無料で検索することができます。(http://agatha.york.ac.uk/darehp.htm)

3. CENTRAL/CCTR (The Cochrane Controlled Trial Register)

  無作為化比較試験や比較臨床試験の論文や学会抄録などを収録しています。非公開の臨床試験も

  収録されています。しかし、重複文献や比較試験以外の文献も収録されています。

  収録件数:311,022 件

4.CMR (The Cochrane Methodology Register)

  システマティック・レビューやメタアナリシスの方法に関する文献を収録しています。

  収録件数:3,455 件

5. HTA (Health Technology Assessment Database)

  治療、予防、リハビリテーション、医療機器、医学や手術手法を対象とする医療技術評価の文献を

  収録しています。収録件数:2,208 件。NHS CRD のサイトでは、無料で検索することができます。

  (http://agatha.york.ac.uk/htahp.htm)

6.NHS EED (The NHS Economic Evaluation Database)

  治療の経済性評価を検討した論文を収録しています。収録件数:7,288 件。NHS CRD のサイトで

  は、無料で検索することができます。(http://agatha.york.ac.uk/nhsdhp.htm)


◎ Ovid Web of Clinical Information(配布資料はこちらで公開されています

  by 設楽真理子氏 Ovid Technologies Inc.

Ovid Onlineでは、EBMのResourceを探すツールとして、下記の製品を提供しています。

・Clinical Evidence :

BMJ Publishingの作成するEBMハンドブックを電子BOOKの形態で提供、目次からのブラウズやキーワードによる検索が自在に行えるのが特徴、最新版はIssue 5(青+黄色の表紙)

・EBMR (Evidence Based Medicine Reviews) :

Cochrane LibraryとBest Evidenceのコンテンツをひとつのデータベースにマージして提供、MEDLINEや電子ジャーナルとの相互のリンクを特徴とする

<収録内容>Cochran Libraryから、CDSR, DARE, CCTR (10月4日搭載)

Best Evidenceから、The ACP Journals Club

これらの製品について、「腰痛の効果的な治療方法」という検索テーマを使った使用例が紹介されました。

第185回 ライフサイエンス分科会            Topへ

記入者:宮崎・設楽・加藤
開催日時:  2001年7月19日(木) 14:00〜17:00

開催場所:  ファイザー製薬株式会社 24階 会議室

配付資料:  (社)化学情報協会、Ovid Technologies, Inc、ジー・サーチ各社資料

参加人数:  17名

内  容:  NLM系データベースの2001年の変更点

 今回は、米国国立医学図書館(NLM)の データベース再編成に伴い、商用データベース各社 (STN, Ovid, Dialog/ DataStar) がどのように対応しているのかについて、各ベンダーを招聘し現状を確認しました。NLMそのものの変更状況については、アクティブ・メンバーからの発表もあり、充実した勉強会になりました。各システムの詳細については、下記リンクをご利用ください。PDFはここをクリック

STN Internationalの場合

Ovidの場合
Dialogの場合
DataStarの場合
補足:NLMの場合

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STN International の場合   presented by 宮崎佐智子氏 ()化学情報協会

  NLM は これまで作成していた分野別データベースの編成を、出版タイプ別 (雑誌論文、モノグラフ、会議資料など) の編成に変更しています。このため、従来の分野別データベースのいくつかは無くなり、その収録文献 (Journal citations 分) が MEDLINE に収録されることになりました。STN 上の NLM系ファイル (MEDLINE, TOXLINE, CANCERLIT, HSDB) も以下のように変更されています。 
 
?

ファイル名        ● データベース再編成の影響         ○ 強化点
MEDLINE ● 2001 年 4 月 22 日にリロードされた。

● NLM 製作のデータベースである HealthSTAR 由来のレコード(1975-2000 : 185、734 件)が新たに追加された。この他にも、AIDSLINE、HISTLINE、POPLINE、BIOETHICS、SPACELINE のデータも段階的に追加される予定。

● 収録誌の分類 (Citation Subset) が新設され、ファイルセグメントフィールド (/FS) に収録されるようになった。これによって再編成で追加されているレコードをある程度限定できる。

● 1958 年から 1965 年までの OLD MEDLINE のデータが追加された。

● 資料番号フィールド (/DN) で PubMed ID 番号が検索および表示できるようになった。

  • 入力日フィールド (/ED) に、以下のサブフィールドが表示されるようになった。なお入力月フィールド (/EM) には、NLM が MEDLINE にデータ入力した月が表示されている。
  •   − Entered STN(/ED および /UP で検索可能)  − Entered PubMed(表示のみ) 
  − Last Updated on STN(/UP で検索可能)   − Entered Medline(表示のみ)

● 入力週フィールド (/EW) が削除された。

○ シソーラスに新しい関係コード「XUSE」が追加された。

○ 抄録フィールド (/AB) が検索フィールドとして追加された。

○ 収録源フィールド (/SO) に CODEN、発行者、NLM Unique ID が追加された。

○ 資料種類フィールド (/DT) が欠落していたレコードに資料種類の Journal が収録された。

○ 入力日 (/ED) または更新日 (/UP) で検索した回答集合に対して制限検索が可能になった。

TOXLINE ● 2001 年 1 月 23 日の更新を最後に、更新は行なわれないことになった。

● ファイルは 2001 年 9 月をもってサービスが中止となる予定。

● TOXLINE ファイルが削除される前に、代替ファイルの TOXCENTER が搭載される予定。

CANCERLIT ● これまで通り単独ファイルとして利用できる。

○ 新しい関係コード「XUSE」がシソーラスに追加された。

HSDB ● これまで通り単独ファイルとして利用できる。

更新頻度が強化され、毎月更新されることになった。

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Ovid Onlineの場合   presented by 設楽真理子氏 Ovid Technologies, Inc

1. NLM系データベースの変更点

 Ovid Onlineには、NLM系データベースとしては、AIDSLINE, BIOETHICSLINE, HealthSTARおよびMEDLINEが搭載されています。NLMの編集方針の変更にともなう対応は下記のとおりです。

[HealthSTAR の場合]

◇HealthSTAR/Ovid Healthstar というデータベースを移行措置として提供する

◇HealthSTAR/Ovid Healthstarは、2000年12月以前のHealthSTARデータと2001年1月以降MEDLINEに収録されている、本来HealthSTARの収録対象データから構成される

→現状:以下の3ファイルが稼動中

       HealthSTAR/Ovid Healthstar (1975‐June 2001)

       HealthSTAR/Ovid Healthstar (1987- June 2001)

       HealthSTAR (1975-1986)

→現状:MEDLINEにおけるHealthCare関係雑誌サブセット3種での収録はかなり増加している

 ◇HealthSTAR/Ovid Healthstar は、7月17日にリロードを終了、Publication Typeが3種追加され、今後サポートされない8Fieldsが削除された

[AIDSLINE, BIOETHICSLINEの場合]

◇新規データの追加は2000年12月をもって終息

◇2001年1月以後、両データベースに追加されるべきデータはMEDLINEへ収録される

◇Utah server上のAuto Alert Profileは、MEDLINEに自動移行される

→現状:MEDLINEでのBiotechnology Journalsの収録は相当数増加しているが、aids/HIV Journalsの収録に目だった変化はない(8/15現在)

 ◇完結ファイル(Closed Fileと明記)の削除は、現在のところ予定されていない

 ◇両データベースの2000年12月以前のユニークデータは、最終的にはMEDLINEに吸収されることになっているが、現時点ではバックファイルデータに関するアナウンスはない

[MEDLINEの場合]

 ◇AIDSLINE, BIOETHICSLINE, HealthSTARの他、Ovid Onlineには搭載されていないHISTLINE, SPACELINE, TOXLINE, POPLINEのデータも順次、収録される

→現状:Population関係の雑誌サブセットの収録は増加中、他ファイルの状況は不明

 

2. MEDLINEリロード情報

◇アニュアルリロード(Global Update)4月23日実行

◇カレントファイルセグメントは、1997‐presentからMid 1998 ? presentへ変更

   8/15現在のファイルセグメント

        Pre-MEDLINE (Aug 14, 2001)

        Pre-MEDLINE and MEDLINE (1966present)

        MEDLINE (Mid 1998-present)

        MEDLINE (1966-1982/ 1983-1989/ 1990-1994/ 1995-Mid1998)

        MEDLINE (August Week1 2001 : 最新更新週分)

        MEDLINE1966August week 1 2001

 ◇PubMED Identifier(pm) PubMedエントリー時に付与される識別番号を遡及して付与(新規)

 ◇Journal Subset(sb) NLMの編集方針変更により、サブセットを大幅に追加(追加分は太字)

        A- Abridged Index Medicus

       B - Biotechnology Journals (Non Index Medicus)

        C- Communication Journals (Non Index Medicus)

        D- Dentistry Journals

        F- Foreign Journals

       H- Health Administration Journals (Non Index Medicus)

        I- Index Medicus

       K- Consumer Health Journals (Non Index Medicus)

        N- Nursing Journals

        R- Population Journals (Non Index Medicus)

       T- Health Technology Assessment Journals (Non Index Medicus)

       X- Aids/HIV Journals (Non Index Medicus)

 ◇Entry Monthの表示変更

  従来の冊子体「Index Medicus」の出版日(例:20018月第1週)を反映したEntrezの更新日ではなく、NLMのデータ作成 完了日(例:20010803)に表示が変更されています。データが再編集された場合には、データのRevised dateも記載されます。

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Dialogの場合      presented by 加藤真壽美氏 ジー・サーチ

1.NLM系データベースの変更

最近、米国国立医学図書館(NLM)は、医学・エイズ・健康管理に関するデータベースにおいて、2001年度の更新分からおおきな変更が行われました。NLM作成のAIDSLineToxlineHealthSTARBioethicslineの各データベースでは、新しいデータ追加(更新)が2001年以降中止されました。そして今後、これらのデータベースに収録されるべき文献レコードは、MEDLINEデータベースに追加されることになりました。

なお、Cancerlit(ファイル159)については、従来通り継続してデータ追加(更新)されますので変更はありません。詳細については以下の表をご参照ください。

a)MEDLINEに統合されクローズするファイル
 
データベース名(Dialogファイル番号)
内容
AIDSLINE(157) ■2000年12月更新分までのレコードを収録。

■2001年1月以降更新分は、MEDLINEに収録される。

■単独ファイルでの検索は、2001年9月30日まで検索可能。 その後削除される予定。

HealthSTAR(151)

 b)一部のデータはMEDLINEに統合され、削除されるファイル

データベース名(Dialogファイル番号)
内容
TOXLINE(156) ■2000年12月更新分までのレコードを収録。

■MEDLINEからのレコード(TOXBIB)については、2001年1月以降MEDLINEに統合され、2001年1月以降更新分も、MEDLINEに収録。

■単独ファイルでの検索は、2001年9月30日まで検索可能。 その後削除される予定。

■サブファイル毎のレコード(2001年以降更新)について

・MEDLINE(TOXBIB)―→MEDLINEで検索可能

・BIOSIS―――――――→BIOSIS(5,55)で検索可能

・IPA―――――――――→IPA(74)で検索可能

・その他―――――――→2001年以降のレコード更新なし。

<備考

■2001年後半に毒性データベース登場予定

■TOXLINE(TOXBIB)のレコ ードをMEDLINEから検索することができる(配布資料参照)

 
c)継続するファイル

データベース名(Dialog/DataStaファイルラベル)
内容
CANCERLIT(159) 2001年以降も単独ファイルとして更新継続。

 

2.MEDLINEの変更点

2.1.In Processレコード(PreMedline)の追加

2.2.Medline収録年の変更

    ファイル番号154の収録年:1993年以降から1990年以降に変更 。

2.3.フィールドの変更点

    追加:・検索Prefix RT=:Records Type

       ・検索Prefix AA=:PMID(PubMed識別番号)

    変更:・検索Prefix SO=:情報源のフィールドで、収録雑誌の巻・号・ページ等の単語単位での

                       検索が可能になった。  ※発行年はPY=で検索。

       ・検索Prefix UD=:更新フィールドが、In Processレコードの収録に伴い、Daily更新表示

                       が登場。  ※Alert処理頻度は従来通りMonthly、Weeklyのみ。

    削除:・検索Prefix JA=:二次資料収録掲載年月

       ・検索Prefix SL=:要約言語

       ・検索Prefix CA=:NLM請求番号

2.4.Dialog検索の注意(Alert)

■ディスクリプタを利用した検索

ディスクリプタ等の索引フィールドからの検索を利用するとIn Processレコードは検索対象になりません。

    →速報性を重視される場合には、フリーキーワードでの検索式に書き換え。

■In Process/Completedレコードの識別

    以下の通り2種類のレコードの識別にはRT=を利用してAND検索する。

・完全なMEDLINEレコードのみを入手したい場合には、 S MAD(W)COW(W)DISEASE AND RT=COMPLETED

・速報のIn Processレコードのみ入手したい場合には、S MAD(W)COW(W)DISEASE AND RT=IN PROCESS

<補足         <誤                 <正

        S ・・・・・・(L)AE →S ・・・・・・(L)(AE+TO+PO+CT)

※訂正の理由:この検索式はDialogがNLMから提供を受けた式です。サブヘディングAEについて、PubMEDではAEでTO,POの下位語を一緒に検索しますが、Dialogはサブヘディングは下位語検索しませんので、OR(+)で足し合わせる必要があります。

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DataStarの場合               presented by 加藤真壽美氏 ジーサーチt>

 

1.NLM系データベースの変更(説明はDialogと同様)

a)MEDLINEに統合されクローズするファイル
 
?

データベース名(DataStarファイルラベル)
内容
AIDSLINE(ACQS) ■2000年12月更新分までのレコードを収録。

■2001年1月以降更新分は、MEDLINEに収録される。

■単独ファイルでの検索は、2001年9月30日まで検索可能。 その後削除される予定。

HealthSTAR(HLZZ)
BIOETHICSLINE(ETHI)

b)一部のデータはMEDLINEに統合され、削除されるファイル

データベース名(DataStarファイルラベル)
内容
TOXLINE(TOXL) ■2000年12月更新分までのレコードを収録。
  • MEDLINEからのレコード(TOXBIB)については、2001年1 月以降MEDLINEに統合され、2001年?
1月以降更新分も、 MEDLINEに収録。

■単独ファイルでの検索は、2001年9月30日まで検索可能。 その後削除される予定。

■サブファイル毎のレコード(2001年以降更新)について

・MEDLINE(TOXBIB)―→MEDLINE(MEZZ)で検索可能。

・BIOSIS―――――――→BIOSIS(BIOL)で検索可能。

・IPA―――――――――→IPA(IPAB)で検索可能。

・その他―――――――→2001年以降のレコード更新なし。

<今後の予定

■2001年後半に毒性データベース登場予定

■配布資料の検索式を利用すると、TOXLINE(TOXBIB)のレコードをMEDLINEから検索することができる(配布資料参照)

c)継続するファイル

データベース名(Dialog/DataStaファイルラベル)
内容
CANCERLIT(CAZZ) 2001年以降も単独ファイルとして更新継続。
Hazadous Substances DataBank(HSDB)

 

2.MEDLINEの変更点

2.1.追加されたパラグラフ・限定機能

■レコードタイプの限定:・In Process=YES :In Process レコード ・Completed=YES :Completedレコード

■CAパラグラフ(Corporate Author):2001年に登場予定。遡及データのCAは引き続きタイトル最後に記載。

■IPパラグラフ(Information Provider) :2001年に登場予定。NLM以外のProviderの場合に付与

2.2.ファイルラベルの変更

 
MEDLINEファイルラベル
備考
InProcessレコードのみ ・MEIP:直近数週間分
PreMEDLINE単独ファイル
InProcess・Completedレコード両方含む MEDL:1996年以降

・MEYY:1993年以降

・MEZZ:1966年以降(全年代)

Completedレコードのみ ・ME95:1985-1995年

・ME84:1966-1984年

TRME:練習用ファイル

 

2.3.削除されたパラグラフ

■LI(Special List Indicator)→SB(Journal Subsets)パラグラフに情報追加

■IM(Index Medicus Month)IPパラグラフ(Information Provider)

2.4.削除されたデータ

    1976年〜1980年に発行された約22,267件のmonographic chapterレコードがMedlineから削除。

2.5.DataStar Web検索の注意

■DataStar Web検索画面

    AdvancedSearch画面:・チェックボックスの追加(InProcess、Completedレコード)

    ブラウズ項目の追加 :Publication Type

■Easy Search検索画面

    ・限定項目の追加:InProcessレコード、Completedレコード

■Alertの注意点

    MEDL,MEYY,MEZZファイルのAlert登録では、以下の点に注意してください。

        ・in processレコードは検索対象に入らない。

        ・in processレコードが必要であれば、MEIPファイルでAlert登録を行う事が必要。

 

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補足:NLMの場合        presented by 渡辺正彦 キリンビール(株)

1.NLMにおけるTOXLINEの変更点

1.1 TOXLINE(旧)のすべてのサブファイルがTOXNETに移行される

全サブファイルがTOXNETに移行されますが、データが更新されるサブファイルは8種類のみで、BIOSISやIPAは更新されません。

 TOXNET: http://www.toxnet.nlm.nih.gov/

1.2 大部分のサブファイルはTOXNETにあるTOXLINEファイルで提供される

1.3 TOXLINEファイルはTOXLINE coreとTOXLINE specialで構成される

TOXBIBに相当するサブファイルがTOXLINE core、残りがTOXLINE specialで提供されます。

1.4 TOXLINE coreは単純にTOXBIBを移行したものではなく、PubMedをToxicologyサブセットに限定して検索するようになっている

TOXBIBに含まれないレコードもヒットするようになります。Toxicologyサブセットを選択する検索式は、NLMのBibliographic Service Div.のサイトに掲載されています。

 

2.PubMedの変更点 2.1 PreMEDLINEの呼称中止

レコードの作成状況により、PubMed- as supplied by publisher、PubMed- in process、PubMed- indexed for MEDLINEの3段階に区別されます。

2.2 Complementary Medicineサブセットの追加

AIDS、Toxicologyに加えて3種類のサブセット(SB)になりました。サブセットの検索式はBibliographic Service Div.に記載されています。

2.3 フィールドの追加

論文中で著者名の後に研究組織名が記載されている場合、これまでPubMedのレコードではタイトルの後に研究組織名が追加記載されていましたが、本年から研究組織名のフィールドが追加され、タイトルの後に記載されることがなくなりました。 電子ジャーナルで出版された日付 (DEP) 等が追加されました。

‡C著者名の記載方法の一部変更

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第184回 ライフサイエンス分科会 

記入者:設楽真理子
開催日時:2001年6月21日(木)14:00-17:00
開催場所:ファイザー製薬 会議室
配付資料:なし
参加人数:10名

内容1: ライフサイエンス分科会HomePageファイナル・チェック

 6月29日と間近に迫った「INFOSTAシンポジウム2001」でのお披露目を控え、HomePageデータおよび発表用Power Pointのファイナル・チェックをおこないました。特に、議論されたのは次の点です。
 

1.ライフサイエンス分野のサーチャーのおかれた環境を大きく変えた要因…ライフサイエンス分野として特有の現象は何か?
2.「真の」Information Professionalとは何か?
3.公開されるメンバーリスト情報(部署名・電話番号等)のプライバシーセキュリティ

についてはPubMedをはじめとするNLM系ファイルの無償提供、インターネット、電子ジャーナルの台頭それにともなうエンドユーザー検索の増加などが考えられ、free MEDLINEへの言及は避けては通れないことが確認されました。また、3についてはINFOSTAのHomePageから5階層を経ないと見られない頁であることから、当面許可を得た人については公開の方針でいくことに決まりました。Pageとして完成したデータは、掲載各位に送られ意見をもらうことになりました。

内容2:「情報センター」における電子ジャーナル活用事例(ファイザー製薬))
 
 電子ジャーナルをより使いやすくするために、Print版と区別せず購読誌として一括したリストを社内Web上に公開したり、電子メディアの利用を念頭においてデザインされた、情報センター(図書室)を最近完成させたファイザー製薬の事例を藤井さんから紹介していただきました。

報告:INFOSTAシンポジウム2001
 
 6月29日に総評会館で開催されたINFOSTAシンポジウム2001でのOUGライフサイエンス分科会の活動報告「新しい世代のInformation professionalをめざして」は、当初の予定どおりA会場で11時から、藤井さんにより発表されました。OUG会員へのサービス強化を目的としながら、実際には公開のHomePageを作成している点を鋭く質問されたりしましたが、佐藤主査や山口実行委員長の助太刀もあり、無事終了しました。LS分科会HomePageは開催通知と活動報告を最新データに差し替えた後、本格稼動に入ります。いままでのご協力ありがとうございました。今後のHomePage運営へにも、積極的なご参加をよろしくお願いいたします。
 

第183回 ライフサイエンス分科会 

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記入者:宮崎佐智子
開催日時:2001年5月17日(木)14:00?17:00
開催場所:(社) 化学情報協会 5階会議室
配付資料:固武氏、ユサコ株式会社、(社) 化学情報協会の各資料
参加人数:12名

内  容:医薬品の合成と特許に関する勉強会

 今回は「医薬品の合成経路と特許を簡単に調べよう」ということで、Synthline (医薬品の合成経路データベース) と IMSworld Drug Patents International (医薬品の特許データベース) について勉強しました。どちらも「合成経路」と「特許」というテーマに従って情報が分かりやすくまとめられています。
また、検索方法も簡単です。「とりあえず、サッと調べてみよう」という時に使えそうです。
 勉強会の後は前回に引き続き、ライフサイエンス分科会のホームページとINFOSTA シンポジウム 2001 で発表する講演内容について検討しました。

Synthline 医薬品の合成経路データベース
           by 浅野光太郎氏 ユサコ株式会社、宮崎佐智子氏 (社)
化学情報協会

 Synthline は、Prous Science 社が作成する医薬品の合成経路データベースです。同社の定期刊行物「Drugs of the Future」が情報源となっており、世界中の医薬品 (開発中または上市されたもの) 約 4,330 の合成経路と反応物 (中間物質を含む)、出典情報が収録されています。合成経路はイメージデータで分かりやすく表示されてきます。現在、Synthline は以下のシステムから利用できます。

・Synthline CD-ROM 版
 Prous Science社が直接提供するSynthline CD-ROM版には、CS ChemOffice版及びISIS/Desktop版の2種類存在し、それぞれ検索インターフェースが異なるだけであり、コンテンツ、価格設定は全く同一です。なお、更新は毎年、偶数月の隔月更新であり年間契約であるためSynthlineデータベースについて詳しく調べたい場合や合成スキーム等から頻繁に構造検索を行いたい場合に特にお勧めです。なお、ご利用の際にはCS ChemOffice版につきましては、CS ChemDraw, CS ChemFinder、ISIS/Desktop版につきましては、ISIS/Draw, ISIS/Baseの追加ソフトが必要です。

・Synthline on the Web
Synthlineのデータをインターネット経由でもご欄いただけます。汎用のWebブラウザ上から検索画面にアクセスし、追加ソフトとして構造検索を行う際にはCS ChemDraw Pro Pluginが必要であるが、所有していない場合でもテキスト検索及び出力(合成スキームを含むグラフィカル表示も含む)は可能です。ハイパーリンクが非常に効果的であり、エンドユーザー向けの製品です。

・STN の SYNTHLINE ファイル
 STN は従量制の料金体系であるため、「そんなに頻繁には使わないけれど、もしかしたら使うかも…」
 という方にはお勧めです。また、STN 上の他のファイルと組み合わせて使えば、更に面白い情報を得
 ることができます。例えば、合成経路中の中間物質の物性や合成方法をBEILSTEIN ファイルで調
 べたり、出発物質や試薬を販売している会社をCHEMCATS ファイルで調べることができます。
 当ファイルの最終生成物の医薬品には、95 % の割合で CAS 登録番号が付与されています。このた
 め、REGISTRY ファイルで構造や環データ、名称、分子式などから柔軟に検索してSYNTHLINE
 ファイルへクロスオーバー検索することもできます。
 

◎IMSworld Drug Patents International 医薬品の特許データベース  by 固武龍雄氏 固武技術士事務所

 IMSworld Drug Patents International は、IMS HEALTH の作成する特許データ?ベースです。主要な医薬品(市販または開発中) の特許情報が商品名や薬効分類、化学構造図などの医薬品情報と共に収録されています。特に権利期間の延長に関する情報が収録されており、特許の取得状況、有効期間など
を調べることができます。レコード構成は明細書単位ですので、一つの医薬品名で検索しても、明細書別に複数の回答レコードが得られます。回答を表示する際は注意しましょう。

INFOSTA シンポジウム 2001 の準備

 来る6月29日(金)に開催されるINFOSTA シンポジウム 2001 で、当分科会はその活動報告を発表する予定です。演題は「新しい世代のInformation Professional をめざして」で、元主査の藤井信栄
氏(ファイザー製薬株式会社)が発表されます。今回は作成中の原稿が配布され、各自の意見を後日メ
ールで連絡することになりました。このシンポジウム2001 頃までには、当分科会のホームページも立ち上げたいものですね。


 

第182回 ライフサイエンス分科会

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記入者:設楽真理子
開催日時: 2001年4月19日(木)14:00‐17:00
開催場所: ファイザー製薬株式会社 会議室 
配付資料: なし
参加人数: 7名

内 容: 「LS分科会HomePage ベータ版」検討会 

 今回は、3月例会での作業後、各担当者が宿題としても持ち帰ったデータのその後の状況を検討し、全体的な構成を整え最終段階へもっていくことを目標に、作業と意見交換をおこないました。
各部分の進捗状況は次のとおりです。

1. Start(TopPage+次回の開催通知+演題募集)
 担当者の尽力により、かわいらしいTop Pageができあがりつつあります。作成作業をしているうちに、最初に用意した「次回の開催通知」データがどんどん古くなっていくのが問題ですが(^^;
データ更新のタイミングについて、常に神経を使わされる部分であることが実感されます。スクロールせずにTable of Contentsを読み取れるなど、細かい配慮がされています。
2.
Bunkakai(ライフサイエンス分科会の紹介)
 担当者苦心のコンテンツを、今回から参加された新人さんが綺麗に色づけし、ほぼ完成状態にあります。データ更新の苦労はありませんが、新入会員を増やすために、いかに魅力的な頁にするかが大きな課題になっています。文字以外の情報をどう取り入れるかについて検討しています。
3.
Katsudo(活動報告:今までの議事録)
 何よりデータ量が多いのにてこずっていた担当者ですが、目次+カレントファイル(2001年)+バックファイル(2000年)の3ファイルに分割し、ファイル間リンクとファイル内リンクを使うことで解決させました。行間やリンク設定などHomePage以前のMS Wordの機能に振りまわされっぱなしの作業でした。次々と追加されるデータも頭痛の種です。
4.
Link(招聘ベンダーサイトや関連サイト等へのリンク)
 予想を遥かに越えた担当者の力作、「お役立ちサイト集」がほぼ完成しており、LS分科会に必要なサイトが網羅されているかどうかをチェックしている状態です。メンテナンスをどうするかも今後の検討課題です。
5.
Member(メンバー紹介)
 もっとも難航しています。HTMLでの表の扱いもさることながら、データが集まらないのが担当者の悩みのタネです。先月の開催通知のウラに記載したアンケートへの反応がほとんどないのが、気がかりです。HPへの掲載可否だけではなく、お知らせメイルの送付先を集めるためでもあるので、是非今からでもご連絡ください。5月の開催通知にも同封してあります。

 LS分科会のHomePageは近々テスト公開できる状態になると思われます。是非、一度ご覧になってご意見・ご要望などをお寄せください。URLは今後の開催通知あるいは、メイルにてご連絡いたします。我こそはモニターご希望の方は副主査までご連絡ください。 

 

181回 ライフサイエンス分科会

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開催日時:2001年3月22日(木)14:00〜17:00

開催場所:ファイザー製薬株式会社 会議室 

配付資料:主査からの資料(HomePage作成手順)

参加人数:10名

内容:WordとBrowserで作るHomePage」勉強会 

 今回は「ライフサイエンス分科会のホームページ」の作成やデータ更新をおこなっていく上での、方法の統一等を図るために勉強会をおこないました。

 まず、主査から当ホームページを作る目的、作成手順、サイトの維持管理方法(更新方法や著作権の表示など)について説明と提案がありました。目的としては、次のようなことを考えています。

 次に、佐藤主査の作成したサンプルデータや、過去の議事録等を使って実際にHTMLデータの作成をおこないました。下記のような分担で、主にWord(97以上)を使ってデータの加工をやってみました。その過程は…掲載内容と構成に悩む組、行間やフォント等そもそものWORDの機能に翻弄されるチーム、色・柄・デザインに凝りはじめる人、データ量の多さにぶつぶつ言う奴など、小学校の工作の時間なみの大騒ぎになりました。

 最後に、各部分のできたところまでを全員でチェックし、だいたいこういう感じでいきましょう、という方針を固めました。見やすくてAttractiveであるためには、Pictureは欠かせないし、多用すると重くなるしと、矛盾に悩みながらも、より多くの方に見ていただける、あわよくば新規メンバーをゲットできるHomepageを、という点で皆の意見が一致しました。各担当者は、次回例会までにベータ版を作成するという宿題を抱え、帰路につきました。

 一時は行きつくところまで行けるのだろうかと思われたこの企画も、主査の強い指導力により着々とステップを重ねています。今回は出席者の間で担当を振ってしまいましたが、次回からの参加も大歓迎です。下記のページを作成したい、という方には手順とデータをお送りしますので、副主査までご連絡ください(ovid@usaco.co.jp)。ご意見・アイデア・情報などもお待ちしております。 

  今回の作成担当者:

ファイル

内容
作成担当
Start TopPage+次回の開催通知+演題募集 固武さん&源さん
Bunkakai ライフサイエンス分科会の紹介 戸上さん&佐藤さん
Katudo 活動報告(今までの議事録) 相良さん&設楽
Link 招聘ベンダーサイトへのリンク

関連サイトなどのリンク

渡辺さん&宮崎さん
Member メンバー紹介 久保田さん&藤井さん

 
 

180回 ライフサイエンス分科会

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記入者:宮崎佐智子
開催日時:2001年2月15日(木)14:00〜17:00

開催場所:(社) 化学情報協会 6 階講習会室

配付資料:固武氏、藤井氏、渡辺氏、設楽氏、日本技術貿易、化学情報協会の各資料

参加人数:9名

内  容:遺伝子関連検索ツールの検討

 今回は、遺伝子関連調査の達人をめざすべく、各参加者が適当な検索ツールを紹介しあい、これを検討しました。参加者の皆さん、ご協力ありがとうございました。

● インターネット

 ・サーチエンジンは、日本語 Google (http://www.google.com/) が好評でした。

 ・ゲノムネット (http://www.genome.ad.jp/Japanese/)

ヒト・ゲノムプログラムの下で、生物学の新展開に対応する情報インフラストラクチャーの整備を目的に、京都大学化学研究所が開発・提供しているコンピュータネットワーク。世界中に存在する生物学・医学関連の多様な情報を、デスクトップで統合して利用できる環境を目指した情報サービス網。     ‐KEGG 生命システム情報統合データベース (http://www.genome.ad.jp/kegg/)

    ‐DBGET/LinkDB データベース統合検索システム

         (http://www.genome.ad.jp/dbget/dbget.links.html)

    ‐BLAST によるホモロジー検索 (http://blast.genome.ad.jp/)

    ‐FASTA によるホモロジー検索 (http://fasta.genome.ad.jp/)

 ・Ensembl (http://www.ensembl.org/)

    EMBL - EBI と Sanger Centre の共同プロジェクト。ゲノム情報の提供と解析が可能。

 ・NCBI ホームページ (http://www.ncbi.nlm.nih.gov/)

 ・dbSNP (http://www.ncbi.nlm.nih.gov/SNP/)

    NCBI の運営する SNP のデータベース

 ・The Human Genome (http://www.ncbi.nlm.nih.gov/genome/guide/human/)

    NCBI の提供するヒトゲノムのマップ情報。他の関連サイトへのリンクも豊富。

 ・配列検索サービス

    ‐コーディング領域予測 GenScan (http://genes.mit.edu/GENSCAN.html)

    ‐プロモーター領域予測 Matlnspector (http://www.gsf.de/biodv/matinspector.html)

                Promotor Scan ()

    ‐エクソン予測 ER (http://gf.genome.ad.jp/)

    ‐モチーフ検索 Motif (http://motif.genome.ad.jp/)       …ほか

● 参考図書

 ・ゲノムネットのデータベース利用法 (第 2 版) 金久實、高木利久編 共立出版 1998 年

 ・ポストシークエンスのゲノム科学 (シリーズ) 中山書店 刊行中

 ・SNP 遺伝子多型の戦略 中村祐輔編 2000 年

 ・ゲノム情報生物学 高木利久、冨田勝編 2000 年

                                  

● STN のバイオテクノロジー関連データベース (化学情報協会、宮崎)

 下表のファイルについてデモを交えてご紹介しました。このうち、BIOTECHABS / BIOTECHDSの学会資料レコードの記述について不明な点がありましたが、日本技術貿易株式会社の村野氏から以下のコメントをいただきました。

 Derwent Biotechnology Abstractsファイルのタイトル項目中のconferenceの表記に関してですが、Online User Manual p84に以下の表記がありました。

   ・CONFERENCE ABSTRACT − 原報自身の抄録が BIOTECHABS/BIOTECHDSに載っているデータ

   ・CONFERENCE PAPER − 原報が完全な論文の場合

   ・CONFERENCE REPORT − 原報が会議の要約の場合

 

179回 ライフサイエンス分科会 

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                                   記入者:設楽真理子
開催日時: 2001年1月18日(木)14:00〜17:00
開催場所: ジー・サーチ 会議室 
配付資料: 主査からの資料、ジー・サーチ資料
参加人数: 8名

内容1:モニタリング・ツールとして新聞情報(第2弾:G-Search)

 今回は、西新宿の株式会社ジー・サーチにお邪魔し、「モニタリング・ツールとして新聞情報の活用方法について」勉強しました。データベース営業部の越川誠哉さんから、次の製品を中心にデモを交えた説明がありました。 

 ●ELNET朝刊ウォッチ26紙

一般紙・専門紙26紙の当日の朝刊記事ヘッドラインを業界・話題など115のテーマでクリッピングし、毎朝10時ごろを電子メール配信(1テーマ/メール)。内容は見出し/出典/キーワードのリストで、全文を見たい場合は記事を指定するとFAXへ「新聞の切り抜き」状態の記事が送信される。業界別テーマでは「薬品」「ビール・アルコール」「洗剤・歯磨き・油脂」「化粧品」などがライフサイエンス関連。話題別デーマでは「福祉・介護」「医療・健康」「医薬品」「製造物責任法」など。

 ●EL企業ウォッチ1000

EL朝刊ウォッチ26とほぼ同じ24誌を対象にしているが、企業名にもとづいた記事選択をしているため、さらに細かい業界動向を追跡できる。

 ●Priority One

G-Searchデータベースサービスから個々のユーザーのニーズに合わせた情報を提供するサービス。キーワード指定によるクリッピングサービス「ニュース・ストック」(日刊薬業5紙を含む)や、カレント・アウエアネス・サービス「フレッシュ・リサーチ:企業」、集めた情報をレポート形式で提供する「フレッシュ・リサーチ:テーマ」などがあります。企業グループやキーワードを自分で指定できる点がポイントです。

 なお、久々の旧KMK Digitex社訪問ということで、現在、ジー・サーチ ネットワークビジネス本部主席部長、長塚さんからG-Searchデータベースサービスの概要、オンラインサービスの世界的な現状、Thomsonグループ内でのDialog社の位置付け、今後の進展などについての説明がありました。データベース営業部長の小田島さんからもG-SearchとDialogの相互乗り入れを可能にする新サービスやDialog Update 2001の案内等がされました。

内容2:2001年の活動方針‐分科会のHomePage作成について

 佐藤主査から、ライフサイエンス分科会のHomePageを作成し、常時出席できない会員へのサービスを強化しては?という提案があり、出席者の賛同により実現させる方向ですすむことになりました。

 とりあえず今回は、佐藤さんが作られたサンプルや特許分科会のHPを参考に掲載する内容とについて検討しました。今のところ分科会の紹介/開催のお知らせ/今までの活動内容(議事録等)/メンバー紹介/ベンダーリンク/事例研究テーマ募集などが挙がっています。具体的な運営方法は今後詰めていきますが、立ち上げの目標は6月の予定です。HP立ち上げ経験者ゼロの状態から「内容が充実し&使いやすく&メンテが楽で&見た目の良いHP(^^;」をめざしますので、ご意見・ご要望をお寄せください。 我こそはWebマスターを!といったボランティア精神の発露もお待ちいたしております。

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2001.10.26 更新

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