B会場 2階204号室
○は会場発表者,敬称略

B−1 <情報分析(その2> 座長:馬場淳子(NEC特許技術情報センター)

09:40-10:10
知財経営のための情報分析
− 分析ツールを使った特許データ解析 −

トムソンサイエンティフィック トムソンコーポレーション(株)  山内 亨

 知財経営や知財戦略という言葉がクローズアップされており、企業の知的財産戦略に必要な情報を経営者層に伝えるというのが、サーチャーの一つの役割になってきています。データベース検索によって得られた情報を調査の専門家だけで理解するのではなく、いかに経営者層に分かりやすく紹介することができるか、 Derwent Analyticsというデータ分析ツールを用いて行った知財経営のための情報分析結果を発表します。


(15分間 休憩)


10:35-11:35
A・B会場 特別講演


(60分間 昼休み)


B−2 <特許情報> 座長:馬場淳子(NEC特許技術情報センター)

12:35-13:05
特許情報の効率的なマクロ解析への挑戦(3)
− パテントマップへEPI/MCを活用するための検証 −
(有)テル・リサーチ  高橋 昭公

 これまでに国内特許情報を対象としたマクロ解析の手法を、IPC、FI、Fターム等を解析要素として用いたリスト型パテントマップの例で報告してきた。本年度は、海外特許情報を対象とし,ダーウエント・マニュアルコード(EPI/MC)を解析要素としたマクロ解析の手法を、IPCやUPCと比較検証した。この結果,主題分類が中心のEPI/MCは,その分類総数がIPCやUPCには劣るがこれらと併用すると技術内容の解析に非常に有用であった。


13:05-13:35
日本語でできる米国特許調査
- 市販「特許翻訳ソフト」による大量米国特許文献の日本語データ構築について −
(有)ビーパッツ  小林 範夫

 特許庁が提供する「米国特許和文抄録データ」とそれを補完する「米国特許ファミリー日本公報データ」。さらに残りを「機械翻訳米国特許データ」とし、3データベースを合わせると米国特許100%を日本語で利用可能となる。市販日米翻訳ソフトを使い、大量の米国特許文献を翻訳する場合の問題点を提起する。


(5分間 休憩)


13:40-14:10
中国・韓国特許庁の提供する特許情報
− 審査経過・抄録情報等の活用 −

日本EPI協議会
昭和電工(株)          赤壁 幸江
(株)テクノクリエイティブス   酒井美佳子

 今後の巨大市場として注目され特許出願の増加が著しい中国と、技術のキャッチアップがめざましい韓国は、特許情報の面でも注目されつつあるが、英文のデータベースでは書誌・抄録においても収録不充分な点がみられ、また経過情報を収録したサービスはない。今回は両国特許庁データベースに収録されている情報、とりわけ抄録と経過情報に注目し、その活用について検討した。


14:10-14:40
特許情報の分析解析ツールの比較評価検討
− AurekaとFocustを中心にして −
INFOSTA SIG パテントドクメンテーション部会

(株)帝人知的財産センター ○桐山 勉
元 (株)帝人技術情報 長谷川正好
はやぶさ国際特許事務所 川島 順
(財)日本特許情報機構 玉置 研一
元 三共(株) 吉田 郁夫

 専門部会のパテントドクメンテーション部会では特許情報検索システムの今後の方向を探っている。最近の特許分析解析ツールとして1.検索機能と2.相関関係と3.可視化機能を有するシステムに注目している。今回は日本市場に最近紹介されたAurekaとFocustの二つのシステムに注目して比較評価を検討することにより、特許情報検索システムのあり方を考察する。


(10分間 休憩)


B−3 <データベース構築> 座長:岸田和明(駿河台大学)

14:50-15:20
発想の実際に即応した「特許・発明支援システム」のモデル化とシステム構築

東京農工大学附属図書館 ○岡谷 大
Rieseltosh Res. Inst. 村上 忠良
つくば国際短期大学 森田 富士男

 既発表の本特許・発明支援の数理モデル(システム)のステップ・アップとして、今回はとくにファジー測度論を中心に拡張AHP、認知科学や九識論、Matrix Logicなどの量子情報科学等の援用による、より人間の発想の現実に迫る「特許・発明支援システム」の理論モデルを示す。また、リレーショナル・データベースによる本システム構築におけるいくつかの結果を報告する。


15:20-15:50
宇宙機設計のための基盤技術データベースの開発について
宇宙開発事業団  ○田村まさみ  高須 泰治
    〃         藤田 昌也

 技術研究本部は、研究開発活動、プロジェクト支援活動および人工衛星の概念設計を実施している。これらの活動を効率的に実施するために、本部内のデータベースを一元的に蓄積すると共に、専門グループを跨って利用できる環境としてのデータベース開発に着手した。そのデータベースシステムの概要を報告する。


(5分間 休憩)


15:55-16:25
国立情報学研究所メタデータ・データベース共同構築事業について
国立情報学研究所  杉田 茂樹

 平成14年10月から国立情報学研究所(NII)が開始した標記事業を紹介する。
 本事業は,主として国内の大学・研究機関等が,インターネット上において発信している学術情報資源のメタデータを共同分担入力によりデータベース化することによって,学術情報の円滑な流通を図り,各大学の研究成果を,広く世界に発信することを支援するものである。利用者は,NII学術コンテンツ・ポータル"GeNii"を通じ,大学側の機関サーバや学内コンテンツにアクセスできる。


16:25-16:55
国立国会図書館のインターネット上の情報資源に対する取り組み
− ウェブ情報の収集・保存 −

国立国会図書館  河合 美穂

 国立国会図書館は、インターネットを「手段」とするサービスを数多く展開しているが、インターネット上の情報資源を収集・保存する取り組みについては、開始されたばかりである。ボーン・デジタルの情報が流通し、日々更新され、消えていくウェブの収集・保存の実験的取り組みとして、インターネット資源選択的蓄積実験事業(WARP)について紹介する。