「情報の科学と技術」 抄録

Vol. 61 (2011), No.3

特集=「第7回情報プロフェッショナルシンポジウム」

特集 : 「第7回情報プロフェッショナルシンポジウム」の編集にあたって

 情報プロフェッショナルシンポジウムで議論されている内容を,どのように括るかは難しい問題です。仮にそれを「情報科学」というとすると,情報科学には,すぐれて実践的な性格があると思います。現実の情報の生産や流通を分析して,そこから経験的法則を導き出したり,さまざまな概念モデルを形成したりして,その有効性を,再び,実践の場で検証することによってこの分野の発展を期することができるからです。
 その意味で,情報プロフェッショナルシンポジウムは,またとない実験場であり,触媒によって反応が活性化する場でもありましょう。シンポジウムの主役は,講演者や発表者であるだけでなく,聴衆の皆さんなのです。参加者が,講演や発表を触媒として,一人ひとりのうちに知的反応を起こして,新しい考え方や仕事のヒントという「化合物」を生成することによって,はじめて,シンポジウムの意義は果たされるのでしょう。
 会誌のこの特集は,シンポジウムのありさまをできるだけ忠実に記録し,誌上で再現しようとしたものです。ぜひ,お読みいただいて,ふたたび,心に反応の火を点してください。特別講演・トーク&トーク・各セッションでご発表いただいた皆様,討論にご協力くださった参加者の皆様,シンポジウムの企画・組織・運営にご尽力された実行委員と事務局の皆様,どうもありがとうございました。来年もまた,お台場でお会いしましょう。

INFOPRO2010実行委員会
委員長:山ア久道(中央大学)
委 員:小野澤繁雄(埼玉医科大学附属図書館),下川公子(味の素梶j,徳野肇(且O菱化学テクノリサーチ),林和弘(日本化学会),林佐和子(日本加速器学会),平野圭子(ケンブリッジ・ユニバーシティープレス・ジャパン),増田豊(ユサコ梶j
事務局:科学技術振興機構知識基盤情報部(深澤信之,加藤斉史,阿部篤),情報科学技術協会(田村紀光,鈴木吉之)

特別講演「グーグルの切り開く情報の世界」を聴講して
 −プロフェッショナルの仕事とは−

長澤 洋
ながさわ ひろし
〒136-0071 東京都江東区亀戸6-35-10-901
Tel. 03-5626-5536(原稿受領 2011.1.5)

トーク&トーク;激論! これからの知財インフォプロ

 本稿は2010年10月19日(金)日本科学未来館で開催された「第7回情報プロフェッショナルシンポジウム」の「トーク&トーク」録音内容を各話題提供者,コーディネーターおよび事務局で編集しました。氏名の敬称を省略させていただきました。
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