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OUG特許分科会

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2003年4月〜2004年3月

2004年3月度
日 時:3月12日 (金) 14:00−17:00
場 所:文京シビックセンター3階 障害者会館 会議室B
内 容:全文検索型の日本特許データベース

平成15年9月の例会でも全文検索型の日本特許データベースを取り上げましたが、
そのときに続編を希望する声もあり、その後、PATOLIS-4への移行やATMSの改良などの
大きな変化がありましたので、再度このテーマを取り上げます。

 

2004年2月度
日 時:2月13日 (金) 14:00−17:00
場 所:文京シビックセンター3階 障害者会館 会議室C
内 容:検索演習

全員参加型の検索演習とし、できる限り多くの人に演習結果の資料を準備していただき、
資料の準備ができた人のすべてに発表をしてもらいます。
特に、検索にあまり習熟していない人にも演習をしてもらって、
他人の検索と比較するなどして検索技術の向上を図ることを目的としています。

以下に述べる課題1と課題2のどちらかについて、「特許出願の事前調査」を想定して、
同じ発明が既に出願されていないかどうかを調べるための検索を行います。
あらかじめ検索を実行してきて、その結果を当日に発表します。

次のような条件とします。
調査をする範囲は、日本の特許出願の公開公報と公表公報に限定します。
基本的には、過去の特許出願のすべてを調査対象としますが、使うデータベースによって、
調査できる期間が決まると思います。

結論だけ述べると、どちらの課題も、同じ発明を開示する少なくとも数件の特許文献が存在することが判明しています。
平成5年以降の公開・公表公報に限っても、同じ発明を開示する少なくとも1件の特許文献が存在しますので、
平成5年以降のデータしか収録していないデータベースでも、それなりの結果は出ます。

使うデータベースは何でも構いません。例えば、特許電子図書館(公報テキスト検索、FI・Fターム検索)、
PATOLIS、NRIサイバーパテントデスク、ATMS、HYPATWeb、JP-NET、社内検索システム、などの選択肢があると思います。
発表資料は「A4用紙1枚(両面を使っても可)」に限定します。1枚にまとめることも勉強のうちです。
記載内容は、最低、次のものを含むものとします。それ以外の事項は任意記載とします。

 1.所属・氏名
 2.課題1か課題2かの区別
 3.使ったデータベースの名称
 4.検索式とヒット件数
 5.課題の発明と同じ内容(または一番近い内容)を開示していると考える
   公報の番号(複数見つかった場合は、複数の公報番号を記載する)

課題1.スイッチの開閉状態を検出する電気回路
 従来技術では、添付図面の「課題1」の従来例に示すとおり、
 スイッチSWが左側接点(これを開状態とします)にあるときは、
 抗検出装置から見た端子AB間の電気抵抗はR1になり、
 一方、スイッチSWが右側接点(これを閉状態とします)にあるときは、
 端子AB間の電気抵抗はR2になります。
 抵抗検出装置で端子AB間の電気抵抗を測定すれば、
 スイッチSWが開状態か閉状態かを判定できます。

 この従来技術の問題点は、
 スイッチSWが開状態から閉状態に切り替わるとき(あるいはその逆のとき)に、
 瞬間的に端子AB間の電気抵抗が無限大になることです。
 もし抵抗検出装置において、
 スイッチ回路の断線状態も検出できるような故障検出機能があると仮定すると、
 スイッチSWの切り替わりの瞬間に、スイッチ回路のどこかの配線が断線状態にあるのか、
 単にスイッチの切り替わりの状態にあるのかが、判別不能になります。

 そこで、本発明では、スイッチが切り替わる瞬間であっても、
 端子AB間の電気抵抗が無限大にならずに、
 スイッチの切り替わりと断線状態とが区別できるようにしています。
 本発明の実施例1の回路では、端子AB間の電気抵抗は、
 スイッチSWが開状態にあるときはR1+R2になり、閉状態にあるときはほぼR1に等しくなります。
 したがって、抵抗値の違いにより開状態と閉状態を区別できます。
 スイッチSWの切り替わりの瞬間に電気抵抗が無限大になることはありません。

 本発明の実施例2の回路では、端子AB間の電気抵抗は、スイッチSWが開状態にあるときはR2になり、
 閉状態にあるときは、R1・R2/(R1+R2) になります。
 やはり、抵抗値の違いにより開状態と閉状態を区別でき、
 かつ、スイッチSWの切り替わりの瞬間に電気抵抗が無限大になることはありません。
 この課題1では、本発明の実施例1または実施例2のような
 スイッチ開閉検出回路を開示している特許出願を探してください。

課題2.大腸で効能を発揮する経口薬剤
 従来技術では、添付図面の「課題2」の従来例に示すとおり、経口用の薬剤が外層と核からなり、
 外層は、人間の胃の中では溶けなくて、腸に入ると溶けるような材質でできており、
 核は、腸において効能を発揮する医薬物質でできています。

 この薬剤は、胃の中では外層で保護されており、
 腸に入ると外層が溶けて核を構成する医薬物質が放出されて効能を発揮します。
 この従来技術の問題点は、 大腸(例えば結腸)で効能を発揮させたい医薬であっても
 小腸のところで溶け始めてしまい、大腸に効果的に医薬物質を到達させることができないことです。

 そこで、本発明では小腸では医薬物質が溶けずに、
 大腸(例えば結腸)まで効果的に医薬物質を到達させるようにしています。
 本発明の経口薬剤は、「課題2」の本発明に示すとおり、外層と中間層と核で構成されています。
 中間層、腸の中で徐々に解けていく物質からなり、
 腸の中で5時間程度の時間(腸に入ってから結腸に到達するまでの想定時間)がたつと、
 ちょうど消滅するようにその材質(例えば、セルロース系物質)と厚さが設計されています。

 外層は従来技術と同様の物質であり、また、核は大腸で効能を発揮する医薬物質からなります。
 この課題2では上述のような「外層と中間層と核」からなる
 大腸用の経口薬剤を開示している特許出願を探してください。

 

2004年1月度
日 時:1月16日 (金) 14:00−17:00
場 所:文京シビックセンター4階 シルバーセンター 実習室
内 容:特許調査の事前準備

調査依頼を受けてから実際の調査に取りかかるまでにはいくつかのステップがありますが、
そこでの準備の出来具合は、調査の効率や結果を大きく左右します。
そこで今回は、この準備作業の中から以下の2点を取り上げ、意見や情報を交換したいと思います。
 1.依頼案件の技術背景を理解したり専門用語やその意味を調べるためにはどんな方法があるか。
 2.調査依頼を受ける際に、どんな点に工夫・注意する必要があるか。

具体的には以下を題材として、意見交換を行います。
I−1)先日、長澤さんが実施されたアンケートの集計結果
  2)予備調査に有用なサイトの紹介
  3)会員からの疑問・質問、意見、情報など
II−1)調査依頼書の記載項目、依頼書のフォーマット
  2)依頼受領時に気をつけていること・工夫していること
  3)会員からの疑問・質問、意見、情報など

なお上記題材として、自社の
 @調査依頼書の記載項目(依頼書フォーマット)
 A依頼受領時の注意点や工夫
 B個別テーマ1、2に関連する疑問・質問・相談などについて
 アンケートと情報提供をお願いする予定です。

 また、予備調査に有用なサイトも数多く情報交換したいと思いますので、
 皆さんの役に立ちそうなサイトがあれば情報をお寄せください。

 

2003年12月度
日 時:12月5日 (金) 14:00−17:00
場 所:トムソンコーポレーション株式会社
内 容:トムソングループが提供する特許関連の情報サービス

 訪問場所
   住所:東京都千代田区一ツ橋1-1-1パレスサイドビル(毎日会館ビル)5F東コア

 

2003年11月度
日 時:11月14日 (金) 14:00−17:00
場 所:文京シビックセンター3階  障害者会館 会議室C
内 容:PATOLIS-IVの検証

11月4日にPATOLIS-IVがリリースされます。
すでに多くの会員は、操作説明会に出席してサービス内容を勉強されたことと思います。
11月の定例会では、PATOLIS-IVを実際に使ってみた感想や意見を出しあうことにします。
取り上げる検証事項は特に設定しませんが、例えば、次のような事項が考えられます。
 ・全文検索の機能(特に、現在の分散処理検索システムとの相違点)
 ・類似文書検索(概念検索)の機能(例えば、NRIサイバーパテントデスクとの相違点)
 ・外国特許検索の機能
 ・ワンクリック検索の機能…類似特許・引用文献・パテントファミリー
 ・抄録文の有効活用方法(特に、抄録文を対象とした全文検索機能や、
  現在の抄録フリーキーワード検索・抄録文2次検索との違い)

優れている点、注意すべき点、改善して欲しい点、などを自由に議論できればと思っています。
リリース日から定例会開催日まで10日しかありませんが、検索を試す機会がありましたら、
できる範囲で、いろいろと調べてみてください。

 

2003年10月度
日 時:10月10日 (金) 14:00−17:00
場 所:文京シビックセンター3階  障害者会館 会議室C
内 容:応用特許を書誌事項のマクロ解析によって機械的に抽出する方法

21世紀の研究開発には、独創性とスピードが求められる。
独創性は、先人の知恵(先願)を把握し、そこからのステップ・アップが必要である。
スピードは、先人の知恵(先願)を如何に短期間内に把握できるかに掛かっている。
したがって、特許情報のマクロ解析が21世紀の研究開発には不可欠となっている。
しかし、特許情報のマクロ解析は以下の課題を有している。

 @解析要素として用いる書誌事項の情報(IPC、FI,FT)に解析結果が左右される。
 A商用データベースの優れた情報(MC/DERWNT、CAS.No/CASなど)を用いるには、
  入手しなければならない電子データのデータ代金が高額となる。

一方、2010年にはその産業規模が20兆円を超えるという試算がある位に注目されているナノテクノロジーを、
如何に自社の研究開発戦略に組み込んでいくかが各社の緊急の課題となっている。
この開発戦略の立案には、自社と同じ分野でナノテクノロジーがどのように応用されているかを
早急に知る必要があるが、応用(用途)特許の抽出は非常に難しいのが現状である。

そこで、今月はナノテクノロジーの応用特許を
機械的(例えば特許情報のマクロ解析、効率的であれば良い)に抽出する手法を検討したい。

2003年9月度
日 時:9月12日 (金) 14:00−17:00
場 所:文京シビックセンター3階 障害者会館 会議室C
内 容:全文検索型の日本特許データベース

全文検索型の日本特許データベースを取り上げます。
CD-ROM公報が発行されるようになってから、
全文検索型の日本特許データベースをいくつも利用できるようになりました。
それらの比較検討を行います。

 

2003年8月度
日 時:8月1日 (金) 14:00−17:00
場 所:文京シビックセンター4階 シルバーセンター会議室B
内 容:米国特許訴訟制度と関連情報の収集

日本技術貿易株式会社の担当者に、
米国特許訴訟制度の概要と米国特許訴訟の関連情報の入手について
講演していただきます。

 

2003年7月度 宿泊研修
日 時:7月4日 (金) − 7月5日 (土)
場 所:富士通ヴィラ勝浦 セミナールーム
内 容:調査目的に応じた調査のあり方

研修の具体的な内容:
上記テーマを研修するに当たり、医薬の技術分野と電気・電子材料の技術分野について、
3種類の調査目的をターゲットにして、具体的な調査手法を検討する。

「発明内容」
発明内容1:デンドリマーを用いた抗がん剤のデリバリーシステムの発明
発明内容2:カーボンナノチューブを利用した発明

「調査目的」
目的1:特許を無効にするための公知資料調査
 副題:発明の新規性・進歩性を判断するための公知技術の探し方

目的2:特許権侵害を回避するための侵害予防調査
 副題:侵害の恐れのある特許を洩れなく見つけるための留意点

目的3:技術開発の参考にするための技術動向調査
 副題:資料の集め方と調査結果の見せ方の工夫

検索式等を検討するためには、発明内容についての情報が不足しているので、
これについては、今後、メーリングリストでお知らせします。

 

2003年5月度
日 時:5月16日 (金) 14:00−17:00
場 所:文京シビックセンター4階 シルバーセンター実習室
内 容:1.年間スケジュールの検討
    2.「燃料電池の電極にカーボンナノチューブを用いる」ことを
      開示する特許文献を抽出するための検索式についてのまとめ

テーマ1については、例年、5月度の分科会で年間スケジュールを検討していますので、
本年度もこれを実施します。
分科会で取り上げて欲しい事項、分科会の進行方式の提案、訪問したい場所など、
分科会に関する希望や提案を取り上げます。参加者の全員から意見を聞く予定です。
希望事項や提案事項を各自整理してきてください。

テーマ2については、4月度の分科会において検索演習の勉強をしたあとに、
最終的な正解のようなものまで報告があれば役に立つ、という希望がありましたので、
そのようなものを目指してみたいと思います。

 

2003年4月度
日 時:4月18日 (金) 14:00−17:00
場 所:文京シビックセンター4階 シルバーホール
内 容:「燃料電池の電極にカーボンナノチューブを用いる」ことを開示する
    特許文献を抽出するための検索式の検討

3月度は「燃料電池の電極にカーボンナノチューブを用いる」ことに関する
特許侵害予防調査の検索演習を実施しましたが、これに関連して4月度は、
「燃料電池の電極にカーボンナノチューブを用いる」ことを開示する
特許文献を抽出するための検索式を議論したいと思います。

3月度の特許分科会では検索演習発表後の議論において、
特許侵害予防調査を実施する前の留意事項について議論が沸きましたが、
検索式そのものの妥当性については、ほとんど検討されませんでした。

そこで、3人の発表者の検索式を参考にして検索式の妥当性を検討したいと思います。
3人の発表者の検索式はそれぞれに特徴があり、比較検討をするのに好都合だと考えます。
いずれの検索式,少なくとも「燃料電池の電極にカーボンナノチューブを用いる」ことを開示する
特許文献を抽出することについては共通していますから、
この技術そのものを見つけるための検索式として、どのような検索式が妥当であるかを検討します。

 

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