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目次前回 < > 次回 第 283 回化学分科会開催報告
日時 2007 年 1 月 16 日 (火) 14:00-17:00
場所 (社) 情報科学技術協会 会議室

配布資料

[テーマ]

  1. ロンドンオンライン会議報告
  2. 中国の電子ジャーナル事情

1. ロンドンオンライン会議報告

 11 月 28-30 日にロンドンで開催された Online Information 2006 の内容について、株式会社サンメディア 松下様にお話しして頂いた。この会議はベンダー側主体の展示と商談の場で、毎年ロンドンで開催されている。出展者は Elsevier, Thomson, CAS, CCC, Ovid などである。BL は前回は大きなブースだったが、本年は小さくなった。日本からは丸善が出展、日本人の参加は少数とのことだった。IMS2006 と同時開催され、そちらでは ECM、EDRM が多数出展されていた。今年の話題として、Wiley による Blackwell の買収、BL などドキュメントデリバリーの現状、Google と Microsoft の動向、その他主な出版社の動向、などについてお話し頂いた。

2. 中国の電子ジャーナル事情

 中国では学術雑誌がほとんど全て電子ジャーナル化されており、雑誌数で 8000 タイトル、記事数で 1800 万件以上にのぼる。その状況について愛知大学時実様にお話して頂いた。中国の電子ジャーナルは中国学術期刊電子雑誌とChina Online Journals、VIPの3システムがあり、それぞれ独自に電子化とサービスをおこなっている。電子化は当初はスキャンが主であったが、現在は電子データから直接 PDF を提供している。その他に英文誌については、Elsevierなど海外出版社に出版を委託する場合が増えてきている。中国学術期刊電子雑誌のインターネットシステム CNKI は日本に代理店があり、利用できるが、他のシステムは日本に代理店がない。China Online Journals と VIP は Google Scholarで検索できるが文献を入手することは困難である。