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目次前回 < > 次回 第 276 回化学分科会開催報告
日時 2006 年 5 月 9 日 (火) 14:00-17:00
場所 株式会社ジーサーチ セミナールーム

配布資料

1. インターネット上の無料化学データベースの比較

 今回は、株式会社ジー・サーチ データベース営業部 熊野様に、DialogLink5.0 全般と構造検索機能についてご説明いただいた。

 DialogLink は Dialog サービス専用クライアントソフトウェアでインターネット接続利用となる。セキュリティ対策されており、従来の DialogLink4 に構造検索機能、補助検索機能を追加した DialogLink5 が無料で入手できる。 

 DialogLink では、DataStar・STN の接続も可能だが、その場合はイメージ表示ができない。検索画面からは補助機能として、ブルーシートなどが表示できる(英語版)。検索式はアップロードできず、検索式を張り付けると、全て一度に検索される。XML 形式でダウンロードすると、Microsoft Excel、Word でレポートを作成することが出来る。テンプレートを利用して作成するが、Excel のテンプレートは特許について充実している一方、ビジネス・化学分野はまだ未整備。 

 化学構造検索は Beilstein、Index Chemicus など8ファイルで利用可能。構造検索 1 回当たり $20 だが、0 件の場合は課金されない。OneSearch をすると、ファイル数に関わらず $20 となる。ISIS/Draw、ChemDraw などの作図ソフトで作成した構造を mol ファイルで保存する。あるいは作図した構造を DialogLink にコピーする。構造検索の種類は部分構造・類似構造・完全一致があり、類似構造検索の種類によって、立体異性体・塩・錯体などの検索対象が異なる。部分構造検索では互変異性体が検索できないので、互変異性体を検索対象とするときは類似検索を行う。 

 パソコン通信方式の DLGNET は 9 月末で終了となるため、DialogLink などインターネット接続あるいは telnet 接続に切替が必要となる。