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目次前回 < > 次回 第 248 回化学分科会開催報告
日時 2003 年 10 月 14 日 (火) 14:00-17:00
場所 (社)情報科学技術協会会議室

配布資料

  1. PATOLIS-IV システムの紹介
  2. GeNii(ジーニイ)の紹介
  3. 新聞情報による特許制度等の動向

1. PATOLIS-IVシステムの紹介       

 来月からサービスが開始されるPATOLIS-IVシステムについて紹介があった。PATOLIS-IIIと分散処理システムを統合したものである。対象ユーザ(知財部・サーチャ、研究開発者等)別のサービス提供であり、知財部・サーチャ向け(PATOLIS-C、Web)の検索機能の特徴は、以下の通りである。

 尚、現在提供されているPATOLIS-III 等は来年の1月末まで使用可能とのこと

2. GeNii(ジーニイ)の紹介       

 国立情報学研究所(NII)(http://ge.nii.ac.jp/)が試験公開しているGeNii(NII引用文献情報ナビゲータ)の紹介があった。今年の7月に検索機能の拡充や表示機能の改善が行われた。前者では簡単に文献を探すことができる簡易検索と検索条件を細かく指定できる詳細検索が可能となった。後者では、検索結果の一覧表の並び順の指定が可能となり、引用文献情報(引用文献、被引用文献)の表示改善が図られた。引用文献や被引用文献の調査に利用できると思われる。但し、検索対象として搭載されている雑誌数の拡充が必要である。

3. 新聞情報による特許制度等の動向           

 新聞情報による特許制度等(H15.09.09〜H15.10.12)の動向について紹介があった。主たる動向として、制度改正の動向としては実用新案制度改正の検討が特許庁で実施されている事、その他では青色LED訴訟での正当な対価の額の増額(当初20億円を3回の増額で200億円に)である。前者の実用新案制度改正では、保護期間の延長(6年から10年に)、特許昇格制度等が検討されている。尚、実用新案登録出願の件数は昨年九千件弱で十年前の一割程度に減少している。