「情報の科学と技術」原稿執筆の手引き

(2012年1月11日改訂)
(社) 情報科学技術協会

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1. 編集方針

1.1 本誌の目的

 「情報の科学と技術」誌は, (社)情報科学技術協会が編集・発行する月刊誌です。 本誌は,学術情報(主として学術文献情報)の情報科学・情報処理技術・情報管理などに関する新技術や, 内外の最新動向を特集テーマとして取り上げています。 また,情報の探し方やデーターベースの比較のようなサーチャーの実務に関連する連載・講座のほか, 投稿論文,書評,フォーラムなどを掲載し,会員相互の自由な発言の場を提供しています。

 これらにより,情報の生産から利用までの情報サイクルを活性化させ, 情報科学技術や情報リテラシーの普及・向上を通じて,科学技術の進歩発展に寄与することを目的としております。

1.2 掲載記事の種類

 掲載記事は,総説・解説,事例報告,原著論文,対談・講演,講座,集会報告,協会活動報告のほか, 編集委員会で決定または承認されたものとします。

1.3 対象読者

 本誌は,協会の会員および情報関係業務に従事する人を対象としています。

1.4 発行形態

 本誌は,冊子体として毎月1日に発行しています。 また,国立情報学研究所が運営するCiNiiを通じてWebでも電子版を公開しています。


2. 投稿原稿

2.1 原稿の種類

 総説・解説,事例報告,原著論文のいずれかに該当するものとします。 他の出版物に掲載または採録されたものは採用しません。 なお,同一性の判断はその内容によって行います。 また掲載決定後に二重投稿の事実が判明した場合は,掲載を取り消すことがあります。

 また,投稿者所属機関の商品紹介,新技術紹介などの営業宣伝的な記事についても投稿することができます。ただし営業宣伝的な記事の場合は,投稿料は無料ですが,掲載は有料になります。掲載料などについては事務局にお問い合わせ下さい。
 営業宣伝的な記事には,論文記事と明確に区分するため,「プロダクト・レビュー」などを明記します。 分量は概ね,刷り上り4ページまでとします。

 なお,維持会員は,営業宣伝的な記事を年1回に限り,無料で掲載できます。 年2回以上掲載する場合は,2回目以降は有料になります。掲載料などは,事務局にお問い合わせ下さい。

2.2 投稿者

 投稿者は協会の会員に限ります。 執筆者が連名の場合は,少なくとも1名は協会の会員でなければなりません。 なお,非会員からの投稿の場合,その時点で会員に入会することが必要です。

2.3 投稿手続き

 原稿は,原則として日本語で,「4.原稿の書き方」に沿って執筆し, 提出してください。 協会事務局は,投稿原稿を受け付けた場合,受領の連絡をしています。

2.4 投稿原稿の取り扱い

 投稿原稿は,編集委員会において査読が行われます。 必要に応じて編集委員会外部に査読を依頼することがあります。 また,場合により著者への照会を行い,その回答をもって改めて審査し,採否を決定することがあります。 採否が決定したら,協会事務局から投稿者にその結果を通知します。
掲載号は編集委員会にて決定します。

2.5 不採録理由

 投稿原稿は,以下の場合に不採録とします。

  1. 本誌の目的と大きくかけ離れている。
  2. 本質的な点で誤りがある。
  3. 内容に信頼できる根拠が示されていない。
  4. 書き方,議論の進め方などに不明確な点が多く,内容の把握が困難である。
  5. その他編集委員会が不適当と判定したもの。

3. 依頼原稿

3.1 原稿執筆依頼

 本誌は,編集委員会で企画した特集その他の原稿執筆を依頼することがあります。 本誌から原稿執筆を依頼する場合は,協会事務局から執筆者宛に「執筆依頼書」を送付します。

 依頼された執筆者がこれを承諾する場合,「原稿執筆情報連絡票」「著作権規定承諾書」 を協会事務局宛に返送することとします。

なお,商品紹介,技術紹介が特集テーマの中で必要不可欠の場合は,できるだけ商品の宣伝にならないよう,客観的に執筆することを前提とします。

3.2 原稿の締切

 依頼された執筆者は,「執筆依頼書」に記載された締切日までに, 「4.原稿の書き方」に沿って原稿を執筆し,提出するものとします。

 なお原稿締切日を過ぎ,協会事務局の督促にも関わらず原稿が提出されない場合, 原稿依頼を取り下げることがあります。

3.3 原稿の査読

 提出された原稿は,編集委員会において査読が行われます。 その結果,内容の修正を依頼する場合があります。


4. 原稿の書き方

4.1 原稿用紙

 ワープロを使用し,Microsoft Word形式またはテキスト形式で作成してください。 Microsoft Word形式の原稿用紙テンプレートをご入用の方は,下記からダウンロードしてください。

4.2 原稿の長さ

 総説・解説,事例報告,原著論文の場合,原稿の長さは,刷り上り6ページを目安とします。 原稿用紙は,A4の1ページに26字×40行とし,12枚以内(約12,000字)としてください(図表込み)。

4.3 文章の書き方

 文章はできるだけやさしく,かつ冗長にならないようにしてください。 詳細は「細則」をご覧ください。

4.4 他の著作物からの転載等

 執筆者が,他の著作物から転載する場合や,図表,写真等を使用する場合は, 事前に著作権者の了解をとってください。

4.5 著者抄録,キーワード(和文・英文)

 執筆者は,本文に和文抄録,和文キーワードおよび英文抄録,英文キーワードをつけてください。

4.6 原稿の提出

 原稿は「8.原稿提出先・お問合せ先」の宛先へ, なるべく電子メールで提出してください。 電子媒体(FD,CD-ROM等)で提出する場合は,1部プリントしたものを同封してください。

 MicrosoftWord形式で提出する場合は,編集履歴を含まない原稿をご提出ください。 また図表はそのまま版下として使用しますので,明瞭な原稿を添付してください。

 なお,著者校正の際に必要となりますので,提出した原稿の控えをお手元にお持ちください。


5. 掲載について

5.1 原稿の受付

 協会事務局が原稿を受け付けた日をもって原稿受領日とします。 ただし投稿原稿の場合,採否が決定された日を原稿受理日とすることがあります。

5.2 校正

 執筆者には初校および再校をお願いしています。 校正の際には,原文に大幅な加筆・修正をしないようにしてください。 また,校正は指定の期日内にすみやかに行ってください。

5.3 別刷りの作成

 掲載原稿1編につき,本誌1部を贈呈いたします。

 特集記事,投稿記事,連載記事については,ご希望により当該記事の (1) pdfファイル(無料) (2) 別刷り(50部以上より。1部200円<税,送料別>)を作成・送付いたします。
 いずれもご希望の際は,校正依頼時に送付する申込書にてお申込みください。 本誌発行後の別刷り申し込みについては,別途お見積りいたします。

5.4 掲載原稿の取扱い

 掲載された記事の原稿は,原則として返却いたしません。 ただし,図表,写真などの返却をご希望の場合は,原稿提出時にその旨ご連絡ください。

5.5 投稿料,掲載料

(1)投稿料は無料です。
(2)掲載料は営業宣伝的な記事の掲載については,有料となります。掲載料などについては,事務局にお問い合わせ下さい。
(3)維持会員は,営業宣伝的な記事を年1回に限り,無料で掲載できます。年2回以上掲載する場合は,2回目以降は有料となります。掲載料などについては,事務局にお問い合わせ下さい。
  
5.6 原稿料

(1)依頼原稿については,協会の規程に基づき,原稿料をお支払いします。 
  原稿料は,刷り上り1ページにつき4,000円とし,6ページを超える場合は,原則として6ページの金額を上限とします。
  なお,この項の移行措置として,2010年4月から新規に執筆を依頼する原稿に適用します。
   (すでに依頼済みである2010年9月号までは,上限を適用 しません)
(2)投稿原稿については,原稿料はお支払いしません。

6. 個人情報

 記事には氏名,連絡先住所および電話番号が掲載されます。 また本誌は,国立情報学研究所が運営するCiNiiを通じて電子版(pdf形式)を公開しています。 不都合がある場合は,原稿提出時に必ず申し出てください。

 なお,投稿原稿の査読を編集委員会外部に依頼する場合は, 執筆者の個人情報は外部者には知らされません(原稿中の個人情報に関する記述は除く)。


7. 著作権

 本誌に掲載された記事に対する著作権は,執筆者に帰属します。 詳細は別紙の「著作権規程」によります。


8. 原稿提出先・お問合せ先

 〒112-0002 東京都文京区小石川2−5−7 佐佐木ビル
 (社)情報科学技術協会事務局 会誌編集担当
  TEL.03-3813-3791 FAX.03-3813-3793
  E-mail infosta@infosta.or.jp
  ※上記電子メールアドレスは、「@」を半角に修正した上で送信してください。




細 則


1. 文章と用字・用語

  1. 文章は,「である調」とし,簡潔で明確に表現してください。
  2. 漢字は,原則として常用漢字を使用してください。
  3. 数字は,原則としてアラビア数字を用いてください。
  4. 略称・略語は,最初に出てくる箇所で,括弧を付けて正式名称を付記してください。
    例:FID (International Federation for Information and Documentation)
  5. モノクロ印刷となるため,原稿中の図表を説明する際,色の表現をしないでください。
    例:×図の赤グラフについては・・・

2. 標題・著者名・所属機関名

 原稿に,標題(和文および英文),著者名(和文およびローマ字), 所属機関名および部署(和文および英語の正式名),所属機関所在地(和文およびローマ字), 電話番号,FAX番号,電子メールアドレスを記載してください。

3. 著者抄録およびキーワード

  1. 原稿執筆者は,和文と英文の抄録およびキーワードを付けてください。
  2. 抄録の長さは,和文は250〜300字,英文は80〜120語とします。
  3. キーワードの数は5〜10個とします。

4. 章,節などの見出し区分

 章,節,項などの区分は,ポイント・システムを使用してください。

例:第1章         →1
  第1章 第2節      →1.2
  第1章 第2節 第3項  →1.2.3
  項以下の細分      →(1)

5. 図・表・写真

  1. 図(写真を含む),表は,図1,図2…,表1,表2…のような一連番号と簡潔なタイトルを付け (表は上,図は下に),本文と別にまとめてください。
  2. 原稿本文の図,表の挿入箇所は,原稿中または原稿用紙の右欄外に, ←図1,←表1のように朱筆で指定してください。
  3. Microsoft Word原稿の場合,図表は原稿中に貼りこまず,別ファイルとして提出してください。 原稿中に貼りこむ場合も,元のデータを別ファイルとして提出してください。
  4. 図表をスキャニングする場合,解像度は300dpi以上にしてください。
  5. カラーのものは,冊子体ではモノクロ印刷になるため,配色などご注意ください。

6. 参照文献

  1. 文献を参照したときは,本文の参照箇所の右肩に 1),2),3)…のように一連番号を付けてください。
  2. 参照文献は,以下の記述例に従って記述してください。
    なお,この記述例は,「科学技術情報流通技術基準 参照文献の書き方(SIST02)」に準拠しています。 詳細はSISTのWebページをご覧ください。

○雑誌論文

― 国内論文 ―

森康夫.熱工学の先端領域と展望.日本機械学会誌.1984,vol.87,no.782,p.34-39.

― 外国論文 ―

Kircz, J.G. ; Bleeker, J. The use of rational databases for electronic and conventional scientific publishing. Journal of Information Science.1987,vol. 13, p. 65-126.

○Web サイト

※必ず参照日を記入してください。
NTCIR (NII Test Collection for IR Systems). http://research.nii.ac.jp/ntcir/ [accessed 2007-05-19]

○図 書

― 和 書 ―

吹抜敬彦.画像のディジタル信号処理.日刊工業新聞社,1981,292p.

― 翻訳書 ―

Aitchison, Jean ; Gilchrist, Alan.(内藤衛亮,中倉良夫,影浦峡他訳)シソーラス構築法. 第2版.丸善,1989,195p.

― シリーズもの ―

野村雅昭編.日本語の働き.筑摩書房,1984,312p.(講座 日本語の表現2)

― 部分引用 ―

吹抜敬彦.“7ディジタルフィルタ”.画像のディジタル信号処理.日刊工業新聞社, 1981,p.89-125.

― 洋 書 ―

Slavin, M. Atomic Absorption Spectroscopy. 2nd ed. John Wiley, 1978, 193p. (Chemical Analysis,vol. 25)


                                                      以 上
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